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デジタルテクノロジーと国際政治の力学 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2022/11/24

タイトルにあるような「力学」についての考察があるかというと疑問だが、平たく言って最近のグローバルアジェンダの多くはテクノロジーおよびテクノロジー企業と国家との葛藤をめぐる話だということが改めて整理されている。 具体的には、テクノロジー企業はどうやって大きくかなったか→それがどう...

タイトルにあるような「力学」についての考察があるかというと疑問だが、平たく言って最近のグローバルアジェンダの多くはテクノロジーおよびテクノロジー企業と国家との葛藤をめぐる話だということが改めて整理されている。 具体的には、テクノロジー企業はどうやって大きくかなったか→それがどうやって敵国へのサイバー攻撃に使われているか→そして自国民のプライバシー管理に使われているか→そしてテクノロジー企業自体が、納税やさらには(仮想)通貨発行を通じてどのように国家に挑戦している(ようにみえる)か。 どれも、この領域に一定の関心のある読者にとっては特段目新しい情報はないかもしれないが、ではこのように網羅的に整理するのが容易かというともちろんそんなことはなく、ある程度まとまった形で勉強したい人にとっての良書であることは間違いない。 終章の、日本こそが疲弊した米国や権威主義的な中国のいずれでもない、穏やかにプライバシーに配慮したテクノロジー立国の道を進みうる、というメッセージは日本人として誇らしいがしかし、敢えていうなら著書自身が本当にそれを信じているか疑わしいというか、やや取ってつけた感があるというか、こういう誇り高いまとめが刺さるんだよね、とクールに構えている様が想像できるというか、ともかくこの本の前の各章において日本の存在感がほぼゼロなことが気にかかる。 ともあれ、デジタルテクノロジーに脅かされる日本、出遅れる日本というイメージばかりが語られ、実際生活していてもそれを痛感することばかりの今日この頃だが、思えばついこの間までデジタルテクノロジーで世界を席巻しすぎて叩かれる日本、だったわけで、その栄光を取り戻すためのあれやこれやに興味のある人にとっては十分手に取る意味があると言えるだろう。

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2022/10/23

デジタルテクノロジーと国際政治に密接な関わりがあることには同意するが、恐らく全ての軍事技術者として活用できる技術は国際政治と関わっている。 また、本書の内容が一瞬で陳腐化してしまったように、デジタルテクノロジーの進化は著しく、その情報展開も素早い。 残念ながら、事実の羅列に終...

デジタルテクノロジーと国際政治に密接な関わりがあることには同意するが、恐らく全ての軍事技術者として活用できる技術は国際政治と関わっている。 また、本書の内容が一瞬で陳腐化してしまったように、デジタルテクノロジーの進化は著しく、その情報展開も素早い。 残念ながら、事実の羅列に終始してしまい、あまりメッセージ性が読み取れなかった、もしくはありきたりなメッセージしか提示できなかった事が本書の弱点だと思うが、上記も相まって、この作者にしては内容のない本であったと感じられた。

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2022/01/03

デジタルテクノロジー環境下における各アクターの主導権争いと、その中での将来の日本のポジショニングの可能性を感じることができた。 国際経験豊かな塩野さんの視点は興味深く、これからもウォッチングしていきたい。

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2021/06/26

テクノロジーの進化と、国際政治そして国際経済の関係及び将来について、わかり易くまとめられている。 ただ読み進めていくほどに、日本の将来に不安を感じざるを得ない。、

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2021/04/10

過去の国内外の新聞記事やらネット記事の寄せ集めで、日経新聞を読んでる感じ。みんな最近読んだことあるニュースばかりで新鮮味がなかった。タイトルにテクノロジーとあるのに技術的な話が少なくて、力学とあるのに安全保障なのか、リアリズムなのか、いったい何の力学なのか、国際政治学のどういう理...

過去の国内外の新聞記事やらネット記事の寄せ集めで、日経新聞を読んでる感じ。みんな最近読んだことあるニュースばかりで新鮮味がなかった。タイトルにテクノロジーとあるのに技術的な話が少なくて、力学とあるのに安全保障なのか、リアリズムなのか、いったい何の力学なのか、国際政治学のどういう理論に基づいているのかが不明で何を伝えたいのかさっぱり理解できなかった。

Posted byブクログ

2021/03/15

地政学(と言ってしまっていいのかな?)とテクノロジーの交差点について考察した本。 自分は地政学については、前々から興味があったのですが、 あまり知らない分野だったので、この本を読んで勉強してみました。 世界でホントのところ何が起こっているのか、 今一つ知らない自分にとっては、 ち...

地政学(と言ってしまっていいのかな?)とテクノロジーの交差点について考察した本。 自分は地政学については、前々から興味があったのですが、 あまり知らない分野だったので、この本を読んで勉強してみました。 世界でホントのところ何が起こっているのか、 今一つ知らない自分にとっては、 ちょっと難しい内容でしたが、とても勉強になりました。 特に、これからはサイバーテロが戦争になり得て、 自分の知らない至る所で、既に起こっているみたいである点には、 改めて驚かされました。 そういえば、将来、自分のファミリービジネスで社長になることがほぼ決まっているある友人が 「セキュリティー」のクラスを受講していて、 正直「何でこんなクラス取ってんだか」と疑問に思っていましたが、 経営者の教養としてある程度は知っておかないと、 とんでもないリスクなのかもしれない、と 改めて認識しました。そこは大きな学びでしたね。 あと、本の内容とはあまり関係ないですが、 本文中に載っていた「カッコウはコンピュータに卵を産む」という本、 ちょっと読んでみたくなりました。 (だいぶ、マニアックな本だけど。) ※カッコウはコンピュータに卵を産む https://booklog.jp/item/1/4794223099 https://booklog.jp/item/1/4794223102 こういう出会いがあるのも、読書のいいところですね。

Posted byブクログ

2021/02/28

わかりやすく一気に読んでしまった。 テクノロジーと政治がこんなに近いものだと言うのは私にとって新発見。

Posted byブクログ

2021/02/07

難しかったが、テクノロジーと政治が交わる部分が非常に幅広いこと、またどのような変遷で現在の状況となっているかを、網羅的に学べる一冊だと思う。

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2020/12/10

ファーウェイの力、FANGAなど巨大プラットフォームの税制問題などゲームが動いていることを簡潔にまとめた本。

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2020/11/29

#flier 戦争→デジタルテクノロジーの発展→それを使った戦争 という循環になりそうな気がする

Posted byブクログ