九重家献立暦 の商品レビュー
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表紙の絵と、裏表紙の粗筋を読んで「わたしの幸せな結婚」みたいな感じかと思ったら全然違った 良い意味で違ったのは、ヒロインのキャラ 家族に問題有って、トラウマは抱えてるけど、わたしの~みたいな、耐えて忍んで度合いはそんなに高くない (まぁ嫌とは言っても、結局は流されるがままになるが) ただ、色々もやっとする所ばかりで、読後感は余り良くない 続編が有って、その辺はおいおい・・・なのかも知れないけど、出ても多分読まないかな
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何かありそうな雰囲気でお話しは進んでいきます… ページが残り少なくなり、どこに落とし所がーー??と気をもみましたが。 特に驚くこともなく、中途半端に終わってしまった感が残り、残念。 ぜひ続きをお願いします…すっきりしたいーー
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目次 ・花冷えと菜飯田楽(なめしでんがく) ・茅(ち)の輪と梅干 ・夏雲に盆汁 ・夜寒の牡蠣味噌汁 ・冬茜とクリームシチュー 生まれた時から父がおらず、地方の旧家である母の実家で、母の養母と母の三人で暮らしていた茜。 小学校の卒業式の日、母は男と駆け落ちをした。 子どもの扱い方を知らない母の養母(千代子さん)と、子どもに愛情を与えない母と暮らしていたせいか、茜は人との付き合い方が苦手だ。 笑顔の少ない、ぶっきらぼうな、言葉足らずの茜。 表面に出てこないからといって感情がないわけではないのに、無自覚に心無い言葉や態度が茜に降りかかる。 そんなわけで就活に失敗し、帰りたくない故郷に帰ってみると、見知らぬ若い男が千代子さんの家に住んでいた。 地方の旧家なので、民俗学的に興味深い風習を数多く残しているこの家で、卒論を書くためだ。 それは、いい。 しかしその男が、母の駆け落ち相手の息子である必要はあったのかな? 確かに千代子さんと茜の二人だけでは、会話さえもままならない。 茜の疑問に答えることなく、話を打ち切ってしまう千代子さん。 しかし仁木くんが加わると、場の空気が少し軟らかくなる。 他人の目があることによって、むき出しの心ではなくなるということなのだろうか。 それぞれに、母や娘や父に捨てられた3人は、年中行事を行うことで少しずつ距離を縮め、互いの傷を癒していく。 結果として、何かが解決するということはない。 ただ、そのまま3人の日々が続いていくだけ。 いつか、許せる日が来るのだろうか。 母に(仁木くんは父に)捨てられたという事実と、それに伴う心の痛み。 親にすら捨てられてしまう自分への、強い自己否定。 彼らの痛みが辛くて、せっかくの趣深い行事や料理がかすんでしまった。残念。
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参考文献で松阪市史、とあって、驚き。地元やん。 でも登場人物誰一人訛ってないからそんな感じも受けなかったなぁ。ただ、なんか親近感笑 物語は丁寧な食事ってやっぱりいいな、と思える丁寧に紡がれた作品感 2022.2.19 21
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伊勢神宮参拝の話が出てくるので、たぶん、その近く。古い家に住む大叔母のもとに主人公が帰るところから始まる。厳格な大叔母のもとを飛び出して東京の大学に行ったけれど、結局、地元に帰ってきてしまった主人公を迎えたのは、大叔母だけでなく、古い家の風習を調べているという小学校の同級生だった...
伊勢神宮参拝の話が出てくるので、たぶん、その近く。古い家に住む大叔母のもとに主人公が帰るところから始まる。厳格な大叔母のもとを飛び出して東京の大学に行ったけれど、結局、地元に帰ってきてしまった主人公を迎えたのは、大叔母だけでなく、古い家の風習を調べているという小学校の同級生だった。彼の父親は主人公の母親と駆け落ちをしていて、と、人間関係は複雑。大叔母と主人公の間に、もう一人いるだけで、ぎこちなさが消えていく。家族だからってわかりあえるわけじゃないけれど、少しずつお互いのことがわかってくる。加えて、古い家の風習が詳しく語られて、これも興味深い。最初、文体がぶっきらぼうだと感じたのだけれど、ちょっと拗ねている主人公の気持ちと相まって、効果的だと思う。
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母に捨てられた娘と、娘に捨てられた母と、父に捨てられた息子……の話かと思いきや、親子に代々繋がる呪いの話であった。 どんなものであれ、呪いをかけられた子は、また自らの子に呪いをかけていく。 しかしなぜ親は、思春期の娘には散々色気づくなとか、器量が悪いとか言っていたのに、適齢期になると嫁に行かせようとするのか。 一昔前は見合い結婚が当たり前だったから、その前に悪い虫がついたらと心配するのはわかるが、恋愛結婚が主流の世の中では、恋愛も10代のうちから練習しておかないとうまくいかない。 本編とは関係ないけど。
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タイガっぽくない話なので、馴染むまでにちょっと時間がかかった。年中行事とかお料理の手伝いとか、仁木くんのおかげでいい家族のバランスが取れて良かったね、という感想。
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登場人物たち、もっと素直になったらいいのに…と思いつつ、それが出来たらこの人たち苦労してないよな、と切なくなります。3人ともなかなか重い。 描写が丁寧なのとご飯が美味しそうなのでぐいぐい読みました。 伊勢が近いみたいだけどどこが舞台なんだろうと思ってました。参考文献みると、松阪市...
登場人物たち、もっと素直になったらいいのに…と思いつつ、それが出来たらこの人たち苦労してないよな、と切なくなります。3人ともなかなか重い。 描写が丁寧なのとご飯が美味しそうなのでぐいぐい読みました。 伊勢が近いみたいだけどどこが舞台なんだろうと思ってました。参考文献みると、松阪市っぽい。 いただきものですが、こちらもシリーズなるのかな。追いたくなりました。
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物語の始まりに提示された問題は解決されないまま終わってしまったので、読み終わりはスッキリしなかった。 でも何かしら問題を抱えながらも続いていくのが生活だから、これはこれでありなのだと思う。 九重家の奇妙な家族が一年かけて再現した年中行事や献立は、この先もできる限りは繋がれていってほしい(でもきっと、この奇妙な家族関係はそう長くないのだろうなとも同時に思ったり)
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