A子さんの恋人(7) の商品レビュー
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出てくる人たちについて、読み終わった後に考えずにはいられない。 A太郎とA子が2人の関係を紐解いていくところはずしんときた。 U子ちゃんも良いこと言う。 少しずつ自分と重なるところのある、個性ある登場人物皆が受け入れられていて、救われた。
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正直3巻くらいまでは、オサレめ、と侮っていました……すみません。 ただし3巻のA太郎の黒に触れ、4巻から激動、7巻の怒濤の伏線回収には驚愕。 序盤の小道具や言動が違った意味を持ってくる。 名前に関する展開もあり、タイトル自体が伏線だったのだ、とも。 すごい漫画だった。
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掴めない印象だったA太郎に視点が移り、最後の「私は全然かわいそうじゃない」で読者の側にまなざしが向かってくるように感じた。アルファベット表記にはそんな意味もあるのかも。
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どちらかにしかないこと、比べても仕方ない。泣いたりはしなかったけど、リアルだけどディープな世界に憧れたりした。あんな友情関係羨ましいな。、
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漫画というものは、多くの場合 登場人物(とりわけ主人公)の考えていることは 人物自身が自覚し発露する描写より前に 何かしらのかたちで読み手に届いてしまうものだと思う。 しかし、このお話では、A子さんの考えていることや思いを 私は先回りすることなく、一緒に考えることができた。 ...
漫画というものは、多くの場合 登場人物(とりわけ主人公)の考えていることは 人物自身が自覚し発露する描写より前に 何かしらのかたちで読み手に届いてしまうものだと思う。 しかし、このお話では、A子さんの考えていることや思いを 私は先回りすることなく、一緒に考えることができた。 この漫画を読むといつも、読んでいる最中は勿論、読み終えた後も 小説を読んだ時のように浸ってしまったのは、まさにこのことによるのかなと思う。 考えながら読んでいる分、心にずっしりと残るのだ。 飄々として見えるあの人も、能天気に見えるその人も、みんな心のうちには様々な熱い思いや譲れないことがある。そんな当たり前だけど見失いがちなことを、ひしひしと感じながら読み終えた。 これまでA子さんの恋人を読む時はずっと、素晴らしい、素晴らしいと思いながら読んできたから どんな完結になるか(おこがましながらも)少しドキドキしていたが、予想をはるかに上回るラストで、魂が震えた(こんな恥ずかしいことも素直に言えちゃうくらい、無敵の気分にさせてくれる漫画!)。 発売日を待ち遠しく思いながら完結まで追えたこと、心から幸福でした。今年は良い漫画が完結していきますね(ハイキュー、BEASTARSのこと)。 生涯大切にしたい、読み返していきたい漫画に出会えたことに感謝!
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こんなにキャラクターの感情を適切に表現している物語に出会えて良かったです。 画面もモノクロが基調でごちゃごちゃしておらず、見やすいと思います。 心に響くとても良い作品でした。 大切にしたいです。
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ここにくるまでも何回も何回も一巻から読み返した。 自分にとって一生大事になる漫画かもしれない。
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ついに終わってしまった…。A子さんの描き直している漫画の少年は、やっぱりA太郎だったんだね。ということは…?と思っていたら、A子さんが選んだのは、A太郎ではなく。 最後に本当の名前が次々と明かされるくだり、登場人物みんなが呪縛から解き放たれるようで良かったな。
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2-4巻目ぐらいが、すごく面白かった。A子さんだけでなく、周りの女の子達の性格描写が鋭いなあと思ったし、A太郎が捉えどころがなくてよかった。 だけど、A君vsA太郎という感じになってからは、面白くなくなった。A君とA太郎だと、A君が圧倒的に(都合の)いい人であるため、その二人のう...
2-4巻目ぐらいが、すごく面白かった。A子さんだけでなく、周りの女の子達の性格描写が鋭いなあと思ったし、A太郎が捉えどころがなくてよかった。 だけど、A君vsA太郎という感じになってからは、面白くなくなった。A君とA太郎だと、A君が圧倒的に(都合の)いい人であるため、その二人のうちA太郎を選ぶには強い感情とかドラマが必要だと思う。しかし、そもそも強い感情とかドラマチッックな展開というのはこの漫画の世界ではない感じなのよね。 それでダラダラしているんだけど、ダラダラの元であるA子さんのデビュー作がちっとも面白くないもんだから、その作品を納得いくまで描き直す作業もちっとも面白くない。 最後に、A子が、没個性、匿名であって、英子になれば個性が認められているとは思えない。 K子さんにしても、U子さんにしても、立派に個性を持ってたではないですか。 星は全体を通じての評価。
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ついに終わってしまった… 最後A君とどうなったか描かれないのは、結果ではなく自分で決めたということが重要だからなのかな、と思ったり。 皆の漢字の名前が明かされることで、彼らが同じ次元に降りてきた感じがする。どこか架空の人物たちの話だったのが(フィクションだから当然だけど)、同じ世界に生きている感覚に変わった。人ごとと思えなくなったというか。 同じ読みでも漢字が出るだけで、個が出るって、日本語面白いよね。A君もきっとAから始まる名前があるんだろうけど、それが明かされてたらまた違った印象なのかな。 その前のシーンで、U子ちゃんが、私は全然かわいそうじゃない、A太郎だってかわいそうじゃないって言う流れ、ぐっときた。ほんとそうだと思う。 A太郎がもう二度と会わないと言ったことで、本当に全て終わってしまった感じがするけど、そのあと永太郎を待ってる人たちの存在で、生活が続いていくことを感じられて、安心感。 ざっくばらんな感想は以上。 通して読み直したら色々気づきありそう。
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