孔丘 の商品レビュー
孔子だけでなく、その時代の王たちの骨肉の争いが伝わってくる。読んでる間はタイムスリップしてる感じになる。酒見賢一先生の「陋巷に在り」と、このなかにも書かれてるが、白川静先生の「孔子伝」も合わせて読むと楽しい。「陽虎」てどんな人やったのだろうか。。城壁を壊す孔子の施策とか。飛び抜け...
孔子だけでなく、その時代の王たちの骨肉の争いが伝わってくる。読んでる間はタイムスリップしてる感じになる。酒見賢一先生の「陋巷に在り」と、このなかにも書かれてるが、白川静先生の「孔子伝」も合わせて読むと楽しい。「陽虎」てどんな人やったのだろうか。。城壁を壊す孔子の施策とか。飛び抜けていて面白い
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今回はいよいよ孔子の話。悠々とした著者の筆致の良さが前半特に出ていて、後半はややバタバタするけど、全体通して楽しめた。以外に孔子の人生は波乱があったのですな。
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- ネタバレ
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孔子の生涯を描いた歴史小説。 論語は読んだことがあるので、孔子のイメージは先生しかないのですが、宮城谷さんにかかれば等身大の人間になるわけです。 論語のエピソードも物語の流れの中でうまく挿入できているように思います。(時々唐突感もありましたが) 中庸を説きながらも理想論をかざす孔丘に対して現実的な仲由の気持ちもよくわかります。 また、晏嬰が孔丘を否定するのですが、晏嬰は悪く描かれていないのは著者の贔屓でしょうか。 それにしても教育人として、学究人としての孔丘が良くわかりました。
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登録数100冊目は著者の書籍にしようと以前から思っていた。論語のから伝わる孔子は言葉に感銘する事が多いが、孔子の生き方については自分の中でもほぼ謎であった。ほんの一部かと思うが人間孔丘(孔子)の物語を少し読めたと感じる。引き続き著者の作品を読んでみようと思う。
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孔子の生涯の物語。 孔子といえば、素晴らしい「論語」が思い浮かぶが、子供がありながら離婚して、人の生きる道や道徳を教えている。家庭がうまくいっていないのに他の人に人の生きる道を教えていることに違和感を感じる。 印象に残った文章 ⒈ 人を樹木にたとえてみれば、礼は幹である。幹がなけ...
孔子の生涯の物語。 孔子といえば、素晴らしい「論語」が思い浮かぶが、子供がありながら離婚して、人の生きる道や道徳を教えている。家庭がうまくいっていないのに他の人に人の生きる道を教えていることに違和感を感じる。 印象に残った文章 ⒈ 人を樹木にたとえてみれば、礼は幹である。幹がなければ、樹木が立たぬように、礼がなければ、人は立てぬ。 ⒉ 近くの者が悦び、遠くの者がやってくる。それが政治です。 ⒊ 心の欲する所に従って、矩を踰え
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あとがきにもあるように、神格化された孔子ではなく、失敗もあった人間孔丘の生涯を描いた作品。その波乱万丈な生涯や、弟子たちとのエピソードもさることながら、個人的には孔鯉との親子関係が妙に印象に残った。
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【人間・孔子が生きている!】「論語」に描かれる神格化された姿ではなく、不運や失意にも苛まれた男の波瀾万丈を書いた大河小説。構想二十年にして最高傑作誕生!
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