行ったつもりのバスク料理 の商品レビュー
「バル」というスペイン語を日常的に聞き、特集記事も高頻度で組まれるようになって久しい。 普段アルコールを摂取しないのでその浸透ぶりを不思議に思っていたけど、本書を読んで氷解した。ノンアルを含むドリンク・おつまみに当たるピンチョ(ピンチョスは複数形)から大皿料理までを自由にオーダー...
「バル」というスペイン語を日常的に聞き、特集記事も高頻度で組まれるようになって久しい。 普段アルコールを摂取しないのでその浸透ぶりを不思議に思っていたけど、本書を読んで氷解した。ノンアルを含むドリンク・おつまみに当たるピンチョ(ピンチョスは複数形)から大皿料理までを自由にオーダーできて、好きな時間・人数で楽しめる。 まんま日本の居酒屋やないか!(「気づくのおっっそ!!」と一人ノリツッコミをかます) 海外渡航が制限され世界中がコロナ禍に陥った2020年。毎夏のようにバスクを訪れていた著者が、現地のバルメニューを自宅でも再現できたら…と執筆されたのが本書である。 バスクで最も有名な食の都 サン・セバスチャンのバルをはじめ、東京は用賀にあるレストラン「ランブロア」でのレシピをイラスト付きで紹介。ピンチョスや大皿料理、バスクチーズケーキ(略してバスチー)等のスイーツと何でもござれだ。(ちなみにバスチーはお酒と一緒にバルで味わうのがバスク流らしい!) 「食は『バスク』にあり!!ノーバスク、ノーライフ!!!」 かーっ…!お酒の方は守備範囲外だけど言ってみたい!! サン・セバスチャンくらいしか知らなかったけどバスクはスペインとフランス間に位置する地域で、驚いたことに同じ文化・言語を共有しているそう。(フランス寄りの地域ではフランス語とバスク語を使用している、といった風に) サン・セバスチャンはバスク語で「ドノスティア」と呼ぶらしく、本書ではバスク語の簡単フレーズも記載されている。 飲まない人間の勝手なイメージだけど、お酒のアテってパッと作れる方がありがたいと思う。各レシピを見ていると、大体のお料理がその願いを叶えてくれそうだ。 ギンディージャ(青唐辛子の酢漬け)・グリーンオリーブ・アンチョビをそのまま串に刺しただけの「ヒルダ」。豊富な海鮮を和えていくだけのマリネ。刻んだり焼いたりした具材をバゲット乗せにしただけのピンチョスも沢山ある。 P. 26-27の「バルでよく出会うソース」がほとんどのお料理には必要不可欠みたいで、個人的にもいくつか試してみたい。 便利なもので、今は現地の調味料や食材がネットで入手できる時代である。もう現地に行かなくても事足りそうな勢いだ。 バカラオ(タラあるいは乾燥塩ダラ)は何点かレシピが掲載されていて、中でもクロケッタ(一口サイズのコロッケ)が気になった。(図らずも韻を踏んだ笑) アサリの炊き込みご飯は国内のアサリも美味しかったりするから、それで作ってみたいかも。それにしても「季節によってはアサリを生のまま食べる」ってなかなかの猛者だな…殻はいちいち手動でこじ開けるのだろうか? ここまで読み返してみたら、酒飲みでもないのに酒飲みみたいなノリになっていた。 絶対美味しいに決まっている料理に表現豊かなワインのフレーバー紹介。何故だか飲んでみたくなるし、読み込むほどにうっとりしてくるではないか…。大丈夫、酔ってない酔ってない!
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去年、サンセバスチャンに行ったのだが、行く前に出会いたかった本。次に行く機会があれば、この本、片手にハシゴですかな。 各料理は、イラストではなく、写真で紹介して欲しかった。バスクチーズケーキは、是非、作ってみようっと。
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高円寺のスペインごはん祭りで久々に麻子さんに遭遇。 サイン入れてもらう。イラストがめっちゃ美味しそう。
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