宿命と真実の炎 の商品レビュー
連続事件が起きる→男女刑事コンビが追う→手がかりが見つかり始める→動機の解明、犯人が捕まる という良くあるミステリものなんだけど関係者だと思ったら人違いで行き詰まったり犯人の過去が明かされたり、読者の意表を突く「真相」が最後の最後まで何回か出て来て面白かった。この長さで人物もたく...
連続事件が起きる→男女刑事コンビが追う→手がかりが見つかり始める→動機の解明、犯人が捕まる という良くあるミステリものなんだけど関係者だと思ったら人違いで行き詰まったり犯人の過去が明かされたり、読者の意表を突く「真相」が最後の最後まで何回か出て来て面白かった。この長さで人物もたくさん出てくるけど混乱せずにひと息にススッと読めるのはさすが。
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端緒は登場人物が多く、それぞれのストーリーがあり名前とその行いがなかなか整理できなかった。自分を行いを責め、義弟にすまないという気持ちが極端な行動に出てしまった。それを利用する義弟の底なしの支配欲には畏れいった。 一方で、西條と理那には迷いが多少なりとも吹っ切れ満足の行く人生を歩...
端緒は登場人物が多く、それぞれのストーリーがあり名前とその行いがなかなか整理できなかった。自分を行いを責め、義弟にすまないという気持ちが極端な行動に出てしまった。それを利用する義弟の底なしの支配欲には畏れいった。 一方で、西條と理那には迷いが多少なりとも吹っ切れ満足の行く人生を歩めるきっかけとなった事件だったと思う。
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1作目の登場人物達のその後や活躍がえがかれており、面白かった。 今回の犯人には同情を禁じ得ない。 人の嗜好が、他人の人生を狂わせてしまったのだから。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今年初の貫井作品。簡潔に言って、最高だったわ!主に三視点から構成される。まずは"犯人"視点。最初にあげるからには特別で、この作品は倒叙ミステリなのだ!次に理那ちゃん(笑)の"警察"視点。最後に前作の主人公"西條"視点だ。これらが複雑に絡み合い、素晴らしい作品になっている。良いところは沢山あるのだが、いくつか挙げよう。高城刑事が徐々に警察官として頼もしくなっていく、サツカン成長物語。西條視点だと元刑事の再生物語としても面白く読めるだろう。次作にも続く設定だったり、終わり方だったりでシリーズ化を視野に描かれていて非常に楽しみだ。勿論、ミステリとしても抜群に面白い!犯人は既に読者に開示済みで動機の追求のみでこれだけ読ませるのはさすが貫井さんと言ったところか。個人的には西條と古書店店主との読書談義がとても好きだ。著者にしては珍しく、実在の小説もいくつかあげられていて興味をそそられた。最後にこの作品も根底には"家族(愛)"が裏テーマみたいな感じで存在しているような…。理那と全盲の元警官の父。西條とその兄。誠也とレイの兄弟。警察組織もまた家族の一形態と言えるでしょう。
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幼かった時、警察に運命を狂わされたと復讐を始める誠也とレイ。 それは警官連続殺人へと向かう。 前作で登場した、今は元刑事の西條も高城という女性刑事から助言を求められ、登場。 最後までどのように落ち着くのかわからなかった。 そして復讐劇の果てにわかってくる真実は… もっと西條の活躍...
幼かった時、警察に運命を狂わされたと復讐を始める誠也とレイ。 それは警官連続殺人へと向かう。 前作で登場した、今は元刑事の西條も高城という女性刑事から助言を求められ、登場。 最後までどのように落ち着くのかわからなかった。 そして復讐劇の果てにわかってくる真実は… もっと西條の活躍が見たかった気がする… 2023.12.24
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「後悔と真実の色」で主役だった西條を脇役にした続編。犯人と刑事の視点で交互に描かれ、最後の最後に捻りがあり面白かったが、前作の方が良かった。
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「後悔と真実の色」の続編として本作も一気に読み終えました! 前作とは異なり、物語の出だしで犯人や犯行の様子が描かれる倒叙ミステリーですが、単なるそれではなく巧みな叙述トリックも仕掛けられています。 この一冊だけでも楽しめますが、前作から読むことをお勧めします!
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古本屋さんまで繋がっちゃったらどうしようと思いながら読んだ。おもしろかった。でも81章目は敢えて書き加えなくて良いのになぁ。
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前作は未読。西條が主役の話も読んでみたくなったので、前作もいずれ読みます。 初めて読んだ貫井徳郎作品が見事な叙述トリックだったのもあって、解決パートまでずっと「騙されないぞ」って気持ちで読んでました。 なので犯人の正体は比較的早めに察しがついてはいたのですが、そこから更に一捻り...
前作は未読。西條が主役の話も読んでみたくなったので、前作もいずれ読みます。 初めて読んだ貫井徳郎作品が見事な叙述トリックだったのもあって、解決パートまでずっと「騙されないぞ」って気持ちで読んでました。 なので犯人の正体は比較的早めに察しがついてはいたのですが、そこから更に一捻りされた真相までは予想できなかった! 途中でちょっと雑に見えたところが実は仕組まれてたものとわかったときの衝撃!
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真実と後悔の色の続編、貫井先生ならではの重厚な警察推理小説。犯人視点と警察の視点で描かれていく。前回の登場人物たちがたくさんでてきて個性も豊か。前回主人公だった西條もありがたいことに登場する。何故か村越はムロツヨシ、西條は西島秀俊で頭の中では再現されてしまった。推理小説ならではの...
真実と後悔の色の続編、貫井先生ならではの重厚な警察推理小説。犯人視点と警察の視点で描かれていく。前回の登場人物たちがたくさんでてきて個性も豊か。前回主人公だった西條もありがたいことに登場する。何故か村越はムロツヨシ、西條は西島秀俊で頭の中では再現されてしまった。推理小説ならではのトリックもあるが実写にしても面白そう。
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