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泣き娘 の商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2024/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葬式で泣くことを生業とする女性“哭女”。弟妹を養うため、少年の燕飛は人気者の哭女『泪飛』として働いていました。 ある葬式の場で青蘭と出会い、亡くなった青蘭の親友の葬儀の場で見たことを教えて欲しいと言われます。青蘭の為に調べることを約束した燕飛は ――。 葬式は人間の生き様、本性が表れる場所だと思います。 ファンタジーのようなミステリーのような、燕飛と青蘭の青春物語のような、ラストが前向きで良かったです。

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2022/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

武周時代、両親が亡くなり路頭に迷う所を、哭女として弟妹を養う事となった少年の成長と、挑む葬儀の死の真相を追うミステリー 過酷な環境と未熟な子どものできる事、考えられる事は限られていると痛感します 忌まれる職業であり女性しかなれないけれど、10才の少年という事で女装をして、13才で都一の哭女となった泪飛と、そんな彼に訪れる運命の出会いの物語 最終章で、成長した彼が鏡の中の自分に語りかける一言に号泣しました

Posted byブクログ

2021/09/11

全体の雰囲気とかしっかりした世界観とか好きなのだけど、ストーリーがなんかあっさり解決&終了で、結果的に物足りないという感想だった。 青蘭が主人公をやたら気に掛ける理由も、いまいちしっくりこないというか。え…あれでそこまで恩ある?それともこれは恋愛なの?まぁそんなもんなの...

全体の雰囲気とかしっかりした世界観とか好きなのだけど、ストーリーがなんかあっさり解決&終了で、結果的に物足りないという感想だった。 青蘭が主人公をやたら気に掛ける理由も、いまいちしっくりこないというか。え…あれでそこまで恩ある?それともこれは恋愛なの?まぁそんなもんなのかな。この中の世界では。 設定とか面白いんだけど、なんか惜しいな…という印象。

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2021/06/02

唐王朝、武則天が一時帝位を簒奪していた御代(だから正確には武周だろうか)。神都随一と評判の哭女があった。その姿の可憐さもさることながら、故人の生前のひととなりや思い出を聞き取り、遺族の悲しみに寄り添い、本物の涙を流して歌い慟哭する丁寧な仕事ぶり。哭女の名は泪飛という。しかし彼女に...

唐王朝、武則天が一時帝位を簒奪していた御代(だから正確には武周だろうか)。神都随一と評判の哭女があった。その姿の可憐さもさることながら、故人の生前のひととなりや思い出を聞き取り、遺族の悲しみに寄り添い、本物の涙を流して歌い慟哭する丁寧な仕事ぶり。哭女の名は泪飛という。しかし彼女には誰にも明かせない秘密があった。 燕飛。神都随一と評判の哭女、泪飛の本当の名前。両親を相次いで喪い、残された幼い妹弟を養うために11歳で燕飛は哭女となった。少年であることを隠し少女を装い、死に関わる穢れ仕事に手を染めるという二重の禁忌を犯し、いつか体が成長してその哭女ができなくなる日が来ることに怯えながら。大人は子供から搾取するばかりで誰も信用できない。燕飛はたったひとりで妹弟を守り、日々を必死に生きている。 ある富商の葬儀に雇われ慟哭する泪飛の前に、場違いに派手な胡服をまとう異装の公子・青蘭が現れる。彼は数か月前に西域で戦死した親友の、死の真相を探っていた。 哭女はどんな葬儀にも出入りすることができる。その家なかで決して表には出ない多くのことを見聞きする。しかし決してそれを誰にも明かすことはない。 そうと知りながら、青蘭は泪飛に協力を求める。親友が本当はどんな理由で死に至り、なぜ皆、彼の死に口を閉ざすのかを知るために。 青蘭の不器用なまでの誠実さと人の好さ、そして律儀すぎるがゆえの要領の悪さを見かねた燕飛は、泪飛としてひと仕事することにした――。 誰かの死で始まる物語は、さまざまな死にまつわる謎を呼び、哭女として多くの葬儀に立ち会う燕飛は、なんだかんだその謎の解明に乗り出していく羽目になる。金銭に見合う働きのため。与えられた親切に報いるため。哭女としての評判を守るため。そうやってひとつひとつ謎を紐解いてゆくたび、真相が暴かれるたびに、残された誰かの心のわだかまりが溶け、誰かの苦しみが報われ、誰かの悪事が正しく裁かれていく。 はじめは印象があまり良くなかった青蘭をはじめ、青蘭の盟友黄偉、燕飛に哭女としての仕事を与え、家を貸し与える周旋屋の右聴夫人、いつも泪飛を葬式に送り届ける御者の笵浩。連絡短編形式で物語が進むごとに、光が当たる場所が変わり、燕飛の周囲の人物の印象も変わっていく。渡る世間に鬼はない、かもしれないなんて思わせてくれる。 燕飛は両親が健在だったなら「泪飛」になることもなく、科挙合格を目指し勉学に励む日々を変わらず過ごしていたに違いない。けれどその人生は変わってしまった。誰の人生にも、辛い挫折や望まない転向を強いられる時がある。燕飛が少しずつ周囲の人々の厚意を受け入れ、一度は閉ざされた将来の夢を再び追い始める物語は、変わってしまった人生を腐ることなく誠実に生きてゆく先にある希望を描き出していく。さわやかな後味のミステリ風味・古装片小説。

Posted byブクログ

2020/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

哭女という職業についている少年、燕飛。 身辺の謎や人間関係や世の中の不条理にその身を晒しながらも強く生きてゆく。 友情も恩も妙に美しく時代(則天武后の頃)の華やかさや妖しさやあやうさと相まってボーイズラブの雰囲気を醸し出している。

Posted byブクログ

2020/11/25

全体としてなんだか中途半端な印象。ミステリーに寄せるではなく、少年の成長に寄せるでもなく、青蘭との人間関係に寄せるでもなく。

Posted byブクログ