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最後の巡礼者(下) の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

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Too much dramatic

Nazis時代の歴史を掘り下げる作品が最近多いように思うけど、これも FinlandのNazis時代のことを書いたアメリカ人作家:奥さんがFinland人で移住した:の作品も 最近読んでるけど、北欧人が直接書いてるのはこれが初めて 今もってNazisものって読む...

Nazis時代の歴史を掘り下げる作品が最近多いように思うけど、これも FinlandのNazis時代のことを書いたアメリカ人作家:奥さんがFinland人で移住した:の作品も 最近読んでるけど、北欧人が直接書いてるのはこれが初めて 今もってNazisものって読むヒト多いんだなぁ ただ、正直言って自分がもし万が一小説書くとして、Nazisものthemeにするか、つったら しない 他に書くヒトたちがいくらでもいるし、推理ものは個人的に好きじゃ無い Norwayにもゲシュタポやらが来てた、っていう史実にへぇー このテーマが、なぜ出されるか、ってユダヤ人迫害だろうと思う 根底にあるのって ドイツ人作家たちもよくテーマにしてるらしい、ほとんど読んで無いけど で、ここでは白骨死体が3つも!見つかる 初めから、全員の性別や殺害犯が同一か、がアヤしい、と思ったら、案の定だった 死体の数が多いと、その作品によっては犯人が別々っていうの、 たまにあるんだよな あと全員の性別が同じ、っていうのもアヤしい、と思ってて、ああ、だった まずアグネスは死んでるのか?とずっと思っていた ああいう書き方してると、実は、っていう作品の多いこと だから推理ものってあんまり読まない ただ、その作品ごとに「why?」があるんで、それが作品ごとの個性だろうと思う ほいで、ここではdouble agent合戦が展開する でぇ、正直言ってぇ、今現在もintelligence agentって存在する だから思うけど、いくらNazisの頃だろうと、そんなね、コッテコテにdramaticに 人々が生きてたとか無いよね What?と、つい思ってしまう 良いんですよ、いくらでもdramaticに書いてくれて そういうの好きな読者もいるし でも、現実でも確かに存在してるagentsがだよ、あんなさぁ、ハラハラドキドキ的な、 空間で生きてるかな、と 現実離れし過ぎのような もっとニンゲンてユルいじゃん、映画みたいになんないよね どの推理ものも、技巧やトリックや動機だのには力入れてるけど、 そこに生きてるだろうニンゲンの息吹を感じないことが多い On the bedやmurderのことは書かれるけど、食事の場面が無い場合が多い ニンゲンも食べるよね? 食事のsceneが少ないか、まったく無い作品は、ダメだと思ってる 料理の場面は無くても良いけど、そこに料理の匂いがしないと、非現実的だな、と思う 文字だけで表現する場合、体感できる描写が無いと嘘くさく感じてしまう 食べたら吐いてしまう、っていう描写があって、でも嘔吐物の描写が無い だから、女性でそういう経験があるんじゃ無いとイメージしにくい 個人的に、時々ドイツ人が気の毒だな、と思うことがある あの時代、アホが1人いて、そいつに引きずられて行ったら・・・っていう で、ヨーロッパ人たちは、隣国のドイツが何んだってあんなことになったのかよく知ってる 西ヨーロッパで、民族的にガタイがデカくて、戦争に強いプロイセンをイギリスやフランスや そしてロシアだのは脅威に感じていて、各貴族たちや王族たちは婚姻関係を結んでいたけど、 戦争になると王族の血縁関係なんて吹き飛ぶ ドイツ人たちは自分たちと他のヨーロッパ諸国とのより動物的差異を熟知してた 「戦争すると勝つ」 昔はそれで良かったんだけど、20世紀にもなるとそういう動物的差異では無くて、 産業を起こせるかどうか、になってて、それでもドイツ人は律儀な性質が幸を奏してて、 機械産業にも強い国になって、そりゃ周りは焦るよ、アイツら何んなの? ほいでプロイセン皇帝が戦争始めてしまって、もっと領土欲しい、 とか、理由は何かあったんだろうが、最終的に負けてしまった! ドイツの悪夢の始まりだった ビスマルクだったと思う、バランスのヒト、ビスマルクが引退したことがHitlerを出現させた ビスマルクは皇帝をいなして抑えてた、皇帝もビスマルクには頭が上がらない ビスマルクがいなくなったとたんに、やらかした 歴史って、こういう風にできてる 今日のドイツ人の瑕疵はビスマルクの引退で引き起こされたといっても良い ドイツ人ってタイヘンだね 他国の推理小説のネタに利用されるし

beehot09

2024/05/06

2024.05.05.読了 なかなかの大作であった。なんとこのボリュームで処女作とは驚いた。 第二次世界大戦下のノルウェーを舞台に 1942年イギリスのスパイ=反ナチ=アグネスガーナーと 2003年オスロ警察のトミーバーグマン刑事が交互に語り手となって進行していく。 手に汗握る、...

2024.05.05.読了 なかなかの大作であった。なんとこのボリュームで処女作とは驚いた。 第二次世界大戦下のノルウェーを舞台に 1942年イギリスのスパイ=反ナチ=アグネスガーナーと 2003年オスロ警察のトミーバーグマン刑事が交互に語り手となって進行していく。 手に汗握る、いっときとして気の抜けない、展開にページを捲る手が止まらない! 最後の最後に突き付けられる真相を目にしてそうだったのかーやられた〜と唸ってしまうこと間違いなし! 次作も大いに楽しみだ!

Posted byブクログ

2023/08/22

 第二次世界大戦中の殺人事件が現代になって暴かれてゆく。大きな設定の物語ではあるが、あまりどきどきはらはらとした展開でも感動の展開でもなくて、大作ではあるのだろうが冗長な感じ。 外国人の名前になじめないとか、第二次世界大戦中の北欧の情勢に疎いこととかが理由なのかもしれないが、私は...

 第二次世界大戦中の殺人事件が現代になって暴かれてゆく。大きな設定の物語ではあるが、あまりどきどきはらはらとした展開でも感動の展開でもなくて、大作ではあるのだろうが冗長な感じ。 外国人の名前になじめないとか、第二次世界大戦中の北欧の情勢に疎いこととかが理由なのかもしれないが、私はあまりこの物語を楽しめなかった。

Posted byブクログ

2023/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この小説、ノルウェー、北欧で、有名な賞を3つも取った、とあったので読んでみた。警察物で、ミステリーの要素がありながらのサスペンス小説。上巻を読み終わった後、ちょっと時間を置いて下巻を読み始めた。時間を置いたのは、私だけかもしれないが、読み辛くて疲れると思ったから。こういったカタカナが頻繁に出てくる外国の小説は、人名も地名も馴染みが無い上、その国の人なら知っている、或いは知らなくても何となく分かるであろう地理的な事や歴史、文化、そして習慣などが、私にはよく分からない事の方が多い。そう言った読み辛さはあるものの、小説自体は結構面白く読ませてもらった。話は、2003年の主人公であるバーグマンの行動と1943年のヒロインであるアグネスの行動とが交互に書かれていく。最初は2003年のノルウェー、オスロで起こった残虐な殺人事件の現場発見から始まる。2003年の主人公バーグマン刑事は優秀とは言えないまでも、仕事に逃げている感はあるが(過去に犯した過ちが、妻にしてしまったDV。その事実から)事件を、あらゆる角度から徹底的に調査、推理し真相に迫っていく。一方1943年のヒロイン、アグネスは愛する男のため、自分の信条信念のため、レジスタンスに身を置き、スパイとしてナチス、ゲシュタポの要人たちの中に入り、ナチスに協力的な富豪の愛人となる。このストーリーの流れ、展開、登場人物の心情と行動は適度の緊張感があり、また焦燥感にも駆られ、取っ付きにくい処はあるが面白く読める。バーグマンは、別の角度から見れば魅力的な男に、アグネスは誰でもが愛人にしたくなるような美人に描かれている。カタカナが苦手でない人なら、もっと面白く読めるのではないだろうかと思う。

Posted byブクログ

2023/01/04

過去編は組織の思惑に翻弄されるアグネスと彼女を巡る男達の命運、現代編はバーグマンとヴァルトホルストの対峙など見所も多く、捜査の過程を丹念に描く警察小説の面白さ、そして蓋を開けたら意外とオーソドックスな筋書きも相まって、十分読ませる作品ではあったが、如何せん人間ドラマの書き込みが浅...

過去編は組織の思惑に翻弄されるアグネスと彼女を巡る男達の命運、現代編はバーグマンとヴァルトホルストの対峙など見所も多く、捜査の過程を丹念に描く警察小説の面白さ、そして蓋を開けたら意外とオーソドックスな筋書きも相まって、十分読ませる作品ではあったが、如何せん人間ドラマの書き込みが浅く、真相が明かされる終盤がいまいち盛り上がらず、上巻で積み上げた重厚感が薄れてしまった。犯人が敢えてヒントを差し出す動機にも説得力のある理由付けが欲しいところ。ピルグリムの心変わりをしっかり描いていたら印象はまた違ったのだけれど。

Posted byブクログ

2022/11/21

第二次大戦、ドイツに占領されたデンマークとノルウェー、微妙な中立を保ったスェーデン、たったひとりで侵入者であるソ連に抗戦したフィンランド 北欧諸国はヨーロッパ強国の趨勢に左右される。 凄惨な殺人事件と、埋められていた三体の白骨死体から始まり、並行して語られる第2次世界大戦前後の...

第二次大戦、ドイツに占領されたデンマークとノルウェー、微妙な中立を保ったスェーデン、たったひとりで侵入者であるソ連に抗戦したフィンランド 北欧諸国はヨーロッパ強国の趨勢に左右される。 凄惨な殺人事件と、埋められていた三体の白骨死体から始まり、並行して語られる第2次世界大戦前後の物語が、次第に交差していく。 二つの時代の出来事が1ページごとに繰り広げられる描写は、圧巻。 オスロ警察本部所属刑事の主人公トミー・ハーグマンは、北欧ミステリーの主人公刑事として定石どおり私生活ではダメ人間、でも捜査には妥協がない。 警察小説ではあるも、第二次大戦下のスカンディナヴィア半島での双方の諜報活動の様子は、ミステリーであることを忘れてのめりこんでしまった。 あっという間の上下巻でした。

Posted byブクログ

2021/12/09

やっと読了。田口俊樹翻訳だから期待度高かったのだが、やっぱり長すぎる。 北欧モノは名前覚えるのが難しくて、途中で覚えるのを放棄してストーリーだけ追うことになり、肝心の犯人が分かった時にも驚きがないのがつまらん。自分のせいなのですが…。 3.2

Posted byブクログ

2021/03/03

これが著者のデビュー作と聞いて驚いた。 北欧ミステリーではナチスの話がよく出てくるが、これは特に面白く読めた。 現代と過去の話を交互に描きながら話が進んでいくのだが、途中混乱することもなく話に入り込めた。 バークマン刑事の過去や今後が気になるところ。続編が楽しみ。

Posted byブクログ

2021/03/01

事件と同時にトミー刑事の私生活が描かれる。この刑事のシリーズで続編があるらしい。この物語では相当クズ野郎だけれども、続刊でどうなるのか楽しみではある。犯人が被害者と顔がそっくりだったのなら、犯人を紹介した教授は気づいていたんじゃないだろうか?あと、登場人物のアルコール依存症罹患率...

事件と同時にトミー刑事の私生活が描かれる。この刑事のシリーズで続編があるらしい。この物語では相当クズ野郎だけれども、続刊でどうなるのか楽しみではある。犯人が被害者と顔がそっくりだったのなら、犯人を紹介した教授は気づいていたんじゃないだろうか?あと、登場人物のアルコール依存症罹患率が高くて北欧の社会問題を垣間見た気分だった。被害者のグローグの内面の描写は過去も現在もなかったので、カイや白骨死体の事件により興味が沸いたのかもしれない。一体彼は何を考えてそのような行動をしたのか。語られないまま死体となってしまった…。

Posted byブクログ

2021/02/24

 ノルウェイのミステリーといえばジョー・ネスポとサムエル・ビョルクくらいしか読んでいない気がするが、本書は「ガラスの鍵賞」他、北欧ミステリーで三冠を挙げた警察小説であるらしい。それも本邦初訳となる作家。それにしてもぐいぐい読める本とは、こういう作品のことを言うのだろう。  20...

 ノルウェイのミステリーといえばジョー・ネスポとサムエル・ビョルクくらいしか読んでいない気がするが、本書は「ガラスの鍵賞」他、北欧ミステリーで三冠を挙げた警察小説であるらしい。それも本邦初訳となる作家。それにしてもぐいぐい読める本とは、こういう作品のことを言うのだろう。  2003年の猟奇的殺人事件を捜査するオスロ警察のトミー・バークマン刑事。1945年戦後に起こるミステリアスな殺人。1939年に始まるイギリス籍ノルウェー人女性アグネス・ガーナーによるスパイ活動の物語。これらが、場面と時代を変えて語られてゆく。最初はわかりにくいジグソーパズルの断片に見えるものが、次第に一枚の絵を完成させてゆく、そのストーリーテリングが何と言っても素晴らしい。  特に、バークマンとガーナーという二人の異なる時代の男女主人公が、それぞれの物語を紡いでゆく話法にはがつんとやられます。この辺りから、物語の加速感が半端ではなくなる。  最後には二つの世界がやがて一つになり、現在の殺人事件の真相に繋がってゆくという構成である。ある意味で北欧圏に戦後を生きた人々にとっては、このような戦後処理とそのどさくさにまぎれた犯罪とは、王道とも言える主題の一つなのではないだろうか。  これが作者デビュー作というが、相当な手練れとしか思えない小説作法ぶりである。ナチのヨーロッパ侵攻。これに対抗する英国との狭間にあって、屈した国、屈する間際だった国。それぞれがそれぞれの形で第二次大戦の洗礼を浴びたのだ。その光と影の中で生きた人間たちが、寿命を迎えようとするそんな現代。埋没した時代の証言者たちにとっては最終機会と言えそうな、そんな現代に。  ナチ党員だった者、そうでなかった者の、隠れた闘争が引き金となり、その渦中にあって恐ろしいばかりのスパイ活動に身を投じたガーナーの苦しみ。その周囲で政治的、あるいは経済的理由で起こったいくつかの殺人とその犠牲者たち。現在に起こった冒頭の猟奇殺人の画面の裏で、フラッシュバックさせながら読者は様々な時代の断片を見せられる。  徐々に明かされる真実のめくるめく多重構造には驚かされる。それ程、ミステリとその背後の迷宮地図が精巧に構築されているということである。それでいて人間的な強さも弱さも曝け出された、現在のヒーローと過去に生きたヒロインとは、感情を引き毟られるほどにスリリングで危うい。二人の物語が交錯する最終インパクトへのスリリングな疾走感は早朝にエネルギッシュである。つまり、ぐいぐい読めるのだ。  ツイストにツイストを連ねるサスペンス。歴史の厚みと闇の暗さをすべて重ねつつ、迎える大団円。予想外の真実。秀作である。  刑事バークマンのシリーズは既に四作までが刊行されているそうである。続編翻訳が大いに期待される作家が、また一人。

Posted byブクログ