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ハッピーライフ の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/01/29

北大路公子さんの小説って不思議な感覚! 本当にありそうな、仲の良い商店街の描写だけれど人が変わってしまう世界という不思議。 辛さも悲しみもいずれ変わると思うと乗り越えられるかもしれないけど、そんな平坦な人生に楽しみが見出せるのかな〜と考えました。 それを乗り越えてわかることもある...

北大路公子さんの小説って不思議な感覚! 本当にありそうな、仲の良い商店街の描写だけれど人が変わってしまう世界という不思議。 辛さも悲しみもいずれ変わると思うと乗り越えられるかもしれないけど、そんな平坦な人生に楽しみが見出せるのかな〜と考えました。 それを乗り越えてわかることもある。 何をもって『ハッピーライフ』なのか、考えさせられました。

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2023/01/13

2020年刊行。独特の文体と破天荒な?展開のエッセイで名を馳せている?著者が書いた小説。 う~~ん。自分との相性はとても悪い作品だ。たった100ページそこらの本を読み終えるのに、何度眠りそうになったろう? 誰に勧められるのか? 想像も出来ん。とにかく最初の数ページを読んで、面白そ...

2020年刊行。独特の文体と破天荒な?展開のエッセイで名を馳せている?著者が書いた小説。 う~~ん。自分との相性はとても悪い作品だ。たった100ページそこらの本を読み終えるのに、何度眠りそうになったろう? 誰に勧められるのか? 想像も出来ん。とにかく最初の数ページを読んで、面白そうっ!と感じる人は読んだら良いのでは無いか。

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2022/05/04

立場はそのままに人が入れ替わっていく世界。 入れ替わることによって感情は薄れていき、記憶だけが残る。 「美しい街、平和な心」 日常にひとつだけ特異な設定を加えるという点では村田沙耶香と似ている。 『苦手図鑑』に収録されていた短編小説のほうが面白かったように思う。

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2022/04/13

陽光あふれる表紙は罠だったのか、と思うほど中身はダーク。 互いに感情をぶつけ合わず、距離を保って平穏に暮らすことを目指した先が、あの「均された世界」なら、ディストピアとも言い切れない。そのことが、なにより怖い。

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2022/01/04

小さな商店街を舞台にした連作短編集。 北大路公子さんのエッセイはいつも楽しみに読んでおり、ときおりはさみこまれる本当の話??と一瞬信じてしまいそうな短いお話がとても好きだったので(最近のエッセイ本にはないかも)今回の小説はとても楽しみでした(その割には読了まで時間かかったけどー)...

小さな商店街を舞台にした連作短編集。 北大路公子さんのエッセイはいつも楽しみに読んでおり、ときおりはさみこまれる本当の話??と一瞬信じてしまいそうな短いお話がとても好きだったので(最近のエッセイ本にはないかも)今回の小説はとても楽しみでした(その割には読了まで時間かかったけどー)。とてもリアルに日常的で、それでいて「人が変わる」という不思議な世界…期待にたがわないものでした。大好きです。

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2021/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

穏やかな暮らしは作られたもの。明らかにSFであるが、具体的な設定は最後まで明かされない。現実世界と妄想の狭間に入り込んだような浮遊感。ご町内の描写が妙にリアルでなところに少しホッとする。

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2021/02/13

いつも抱腹絶倒のエッセイを届けてくれる北大路公子さんの、初小説!これは 期待大! ……。まさかのホラー!? イメージと違いすぎてビックリしました。 でも、なんでも均一化しようとする世の中に(それは現実にも)、うっすらと反発しているようでもありました。

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2020/12/28

エッセイとは全く違うテイスト。 とはいえ、エッセイの中にも少しこんな感じの物語も掲載されていたので、全くお初でないものの・・・ 当たり前ですが、そのギャップがまた不思議感を助長します。 均された世界、このある意味、安定感の世界での連作短編、どこかで歪みながらも感情は続いて無く...

エッセイとは全く違うテイスト。 とはいえ、エッセイの中にも少しこんな感じの物語も掲載されていたので、全くお初でないものの・・・ 当たり前ですが、そのギャップがまた不思議感を助長します。 均された世界、このある意味、安定感の世界での連作短編、どこかで歪みながらも感情は続いて無くならない。

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2020/12/17

+++ 朝、夫は見知らぬ人になっていた――という第一話から、ページを繰る手が止まらなくなる本です。喜びも悲しみも絶望も希望もない〈穏やかで均された世界〉とはいったい何か? 北大路公子が描かずにはおれなかった〈もう一つの日常〉に心揺さぶられること請け合い。濃密な連作短編を堪能してく...

+++ 朝、夫は見知らぬ人になっていた――という第一話から、ページを繰る手が止まらなくなる本です。喜びも悲しみも絶望も希望もない〈穏やかで均された世界〉とはいったい何か? 北大路公子が描かずにはおれなかった〈もう一つの日常〉に心揺さぶられること請け合い。濃密な連作短編を堪能してください。 +++ 何気なく穏やかに語られる物語なのだが、描かれている内容はと言えば、わたしたちがよく知っている世界とは、ほんの少しずれていて、読み進めれば読み進むほど、胸の中に得体の知れないぞわぞわ感が根を張っていくようである。それでも物語のなかの日常は、それなりに穏やかに営まれており、それがさらに、どうすればいいのだろうという焦燥感のようなものを抱かせる。知らず知らずのうちに、制御の利かない何ものかに取り込まれていくような印象の一冊である。

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2020/12/12

あらゆる出来事が等しく遠くなるように、あらゆる感情が等しく平らになるように、あらゆる景色が等しく小さくなるように、人は入れ替わる。そんな風にして自分の感情を肩代わりさせている。意味の擦り切れたやりとりを日々繰り返し、やがて言葉だけではなくお互いの存在すら無意味になってきた頃、離婚...

あらゆる出来事が等しく遠くなるように、あらゆる感情が等しく平らになるように、あらゆる景色が等しく小さくなるように、人は入れ替わる。そんな風にして自分の感情を肩代わりさせている。意味の擦り切れたやりとりを日々繰り返し、やがて言葉だけではなくお互いの存在すら無意味になってきた頃、離婚を決意。だからか、他愛のない言葉ばかりであっても、影のような住人との暮らしにぼんやり疲れていた主人公には、そんな馴染み深い親しさが心地よかった。人は自分の感情くらいは自分で引き受けるべき、替わらない人たちのように。SFなのかファンタジーなのか不分明ではあるが、小説であることだけは確か。タイトルのハッピーライフは言いえて妙。エッセイとは全く異なる魅力がひたひたと迫ってくる。

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