東日本の統合と織豊政権 の商品レビュー

竹井英文(著者)

2024/10/16

各勢力が大きくなり、北関東も佐竹氏を中心とした連合が出来上がる中、激突時の激しさも増してきた。それらが織田政権と関わりを持ち、そして豊臣政権に組み込まれていく(飲み込まれていく)
読み終えてみると、この一冊でがらっと変わったと言って良いほど配置転換されている。
同盟を守らず平気で他国に侵略するやりたい放題の武田信玄、手紙で他者を馬鹿者呼ばわりしまくるわ火をつけて回るわ忙しない上杉謙信、詰めが甘い北条氏が懐かしい。
あちこちを渡り歩いた武士として、里見吉政と栗山宗左衛門が取り上げられていて、彼らの事をもっと知りたくなった。

2024/01/26

越相同盟から奥羽仕置までの東日本を舞台に、激化する領土紛争とその背景となる社会経済活動を描き、織豊政権の介入により統合へと向かう姿を追う一冊。関東周辺だけでなく奥羽の記述も多く、整理された分かりやすい内容だった。