共鳴する未来 の商品レビュー
総論的なデータが何であり、どう捉えどう使うのかを語った本だと思います。 対象はデータを多少知っている人になるかと思います。 データの本質を捉え、考えるのには向いている本かなと思いました。ただ、データと呼んでいるものの、データの本質が何か、本体が何かの説明は有ってもよかったかもし...
総論的なデータが何であり、どう捉えどう使うのかを語った本だと思います。 対象はデータを多少知っている人になるかと思います。 データの本質を捉え、考えるのには向いている本かなと思いました。ただ、データと呼んでいるものの、データの本質が何か、本体が何かの説明は有ってもよかったかもしれません。一言にデータと言っても人によって捉え方は変わるでしょう。とはいえ、データをどういう風に見るべきかは参考になる本だと思います
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データを適切に共有していくことで社会問題が解決され得るという実例や実際的な方法論を期待していたけど、それよりガバナンスの考え方とかがサラッと書いてある感じだった。
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宮田裕章教授の塩顔銀髪が気になってたので。 LINEでの健康調査はこの人が仕掛けてたのね。キレる人は学生時代から違う。視野が広くて目的思考。 データは共有財、多層型民主主義、「生きる」の再発明、そのためのAI・データの善用。 時代の変わり目を実感
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データ駆動型社会、多層的民主主義、新しい社会契約、EUのGDPRはドイツ発の人権思想、個人信用スコア@中国。 キーワードがたくさんある。勉強しなくちゃ!
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データとその功罪や取り扱い方、多様性の重要性、今後の社会の在り方などの先見の明を与えてくれる書籍だった。 宮田先生の考えるコンセプトは、いまの社会が抱える矛盾や限界を鋭く捉えており、それらに対するソリューションが明確である。
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PHP新書「データ立国論」から逆上がりの河出新書「共鳴する未来」。初版が2020年9月なのでコロナ禍とシンクロしながらの出版がすごいと思います。次の新書の初版が2021年3月なので半年でのアップデート。ここぞとばかりに持論を展開するタイミングとスピードに著者が。「今」を勝負所と考...
PHP新書「データ立国論」から逆上がりの河出新書「共鳴する未来」。初版が2020年9月なのでコロナ禍とシンクロしながらの出版がすごいと思います。次の新書の初版が2021年3月なので半年でのアップデート。ここぞとばかりに持論を展開するタイミングとスピードに著者が。「今」を勝負所と考えているような気合を感じます。民主主義を軸にしながら資本主義をアップグレードする、という使命感にかけてみたい気がしました。著者の今までのプロジェクトの延長線にあるhuman Co-beingという考え方がどこまで大きなうねりになるか、それは希望です。一方で今年一番のショックだった斎藤幸平『人新世の「資本論」』による資本主義否定論についての著者の意見を聞いてみたいです。
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データ価値、医療における共有化は更なる進化が期待できる。だが課題も多い、個人情報保護、個人ー企業ー国家間に於ける共有化は批判を受けがちだ。 次世代にはこのデータ価値化社会がモノを言う時代になる事は間違いない、しかし正動は案外厳しく長い。
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宮田氏によるデータ革命に関する本 データ利活用による不安を踏まえた上で人と人、人と世界がデータを通じて共鳴する新しい文明の可能性を提示するもの メモ ・データは所有財というより共有財としての側面が強い。 ・自己決定重視と同意至上主義はイコールではない。分けて考えるべき。gdprでも同意はデータ処理の正当化要件の一つ。同意至上主義ではない。自己決定を尊重していくことは重要。 ・裾野のあるコミュニティを担保するうえで、信頼や自由をどうデザインしていくか。 ・基盤の貨幣からデータへの遷移 ・独占がかつての売り手としての価格に関する独占でなく、買い手を独占しデータを独占するという新しい形に変わっている。 ・最大多数、最大幸福の社会システムを個別最適解の提供、最大幸福のシステムに変えていくことができる。生きるの再発明 ・データ駆動型社会は経済合理性のみならず、貨幣以外の概念に多元化していくことが重要。 ・GDPは所有を誇るための指標。データは使っても無くならない。一方信頼をなくすと枯れ果てる。
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データは個人のものであるとともに、「共有材」である。 そして、経済システムの歯車から脱出し、利用目的に応じて、データの利用範囲をいかにコントロールすることを考えなければいけないか。 それは、自分で選択していく必要がある。 自分のデータの使い道、使われ方について考えていかなければい...
データは個人のものであるとともに、「共有材」である。 そして、経済システムの歯車から脱出し、利用目的に応じて、データの利用範囲をいかにコントロールすることを考えなければいけないか。 それは、自分で選択していく必要がある。 自分のデータの使い道、使われ方について考えていかなければいけないことを強く意識させられる内容だった。
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あらゆる立場の人が誰も取り残されることなく、その人らしく生きる。そのために、使えるデータを集め、フィードバックしていく。数字遊びではなく、提言に繋がる、提供者に利益がなければ収集は出来ない。そして、当然、そこには信頼があることが前提。Facebookはそれが不足していて銀行になる...
あらゆる立場の人が誰も取り残されることなく、その人らしく生きる。そのために、使えるデータを集め、フィードバックしていく。数字遊びではなく、提言に繋がる、提供者に利益がなければ収集は出来ない。そして、当然、そこには信頼があることが前提。Facebookはそれが不足していて銀行になることに失敗した。一方で、データを共用財産とする制度を検討できていないために、活用するにも及び腰になる。そこに石油があるのに。しかし、GAFAは隙間から狙い、医療機器としても承認され、距離を測りながらも確実に進めている。世論から、それが当たり前のサービスにしていくことで、埋めているようにも思える。 自分中心のデータ活用、マイナンバー制度の活用も理解はする。が、どうも、抵抗がある。政府への信頼性か、自分が自己決定権を行使していないのか、思考が停止しているのか。絶対便利になるのにもどかしい。GAFAにはこれだけ情報提供しておいて?という矛盾も抱えつつ。
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