もてなしとごちそう の商品レビュー
『インパラの朝』は自分が行きたかったけれど安全面を考慮すると到底無理だとあきらめた場所にぐいぐいと進んでいった中村安希さんの本で、羨ましいような羨ましくないようなと思いながら引き込まれた。その後『食べる』『愛と憎しみの豚』も読んで興味深かった。 世界には旅人をもてなす文化がたくさ...
『インパラの朝』は自分が行きたかったけれど安全面を考慮すると到底無理だとあきらめた場所にぐいぐいと進んでいった中村安希さんの本で、羨ましいような羨ましくないようなと思いながら引き込まれた。その後『食べる』『愛と憎しみの豚』も読んで興味深かった。 世界には旅人をもてなす文化がたくさんある。 ひとり旅はそれはそれで楽しいのだけど、食事のときは話す相手がいないから手持ちぶさたになる。それを端で見てると「ガイジンだから声かけづらいけど、ほっとけない」って気持ちにさせるのだろうか。著者はミャンマーで、ウガンダで、シリアで、北朝鮮で、スロヴェニアで、今までの旅で出会った友人たちからもてなしを受ける。スロヴェニアの友人のところに行くと思うと、体がリラックスしすぎてしまって風邪のようになるというのが可笑しかった。
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『ハイパーハードボイルドグルメリポート』同じく 人間にとって「食べる」ことの価値観や、 「食を共にする」ことの意味を考えさせられる。 これは単なる食を通した旅行記ではない。 「食」を通して、世界や人間が見える。 ぜひ読んで欲しい素晴らしい本だった。
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仲良くなったネパールの友達からも 仲良くなったブルキナファソの友達からも 仲良くなったケニヤの友達からも 再会したときのあいさつは 二つ 元気? もう一つは ご飯食べた? ふと 身の回りを見渡した時に いつも 誰かお客さんがいて それが突然のお客さんでも いつもとかわらないペー...
仲良くなったネパールの友達からも 仲良くなったブルキナファソの友達からも 仲良くなったケニヤの友達からも 再会したときのあいさつは 二つ 元気? もう一つは ご飯食べた? ふと 身の回りを見渡した時に いつも 誰かお客さんがいて それが突然のお客さんでも いつもとかわらないペースで はい 食べて行って と 笑顔で歓待している人が 確かに いる わたしたちの この国も そんな文化を持ってきたはずなのに さて 今はどうだろう…
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単なる旅ごはんの紹介にとどまらず、毎回深く考えさせられる中村安希さんの紀行本。軽ーく使われる「おもてなし」って言葉には感じる違和感はこれかと膝を打ったぜ、今回は。 もてなすって、主客ともにこんなに覚悟がいることだ。人ひとりの心も胃袋も預かるんだものな。だけど同時に、難しく考えすぎ...
単なる旅ごはんの紹介にとどまらず、毎回深く考えさせられる中村安希さんの紀行本。軽ーく使われる「おもてなし」って言葉には感じる違和感はこれかと膝を打ったぜ、今回は。 もてなすって、主客ともにこんなに覚悟がいることだ。人ひとりの心も胃袋も預かるんだものな。だけど同時に、難しく考えすぎず、いまできる最大限を、一緒に楽しみながらやってみることでもあるんだよな。 そしてもちろん、ますます磨かれる中村さんの文章力で描かれるごはんの美味しそうなこと〜。オススメっ
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