鬼絹の姫 の商品レビュー
全4巻の第2作目の作品で、第1作目は序章かのような下地を描いていたので、正直2作目以降読もうかどうか悩んでいました。 とりあえず読んでみると、与えられた領地をどのようにして、再生していくのか、人々との交渉の駆け引きを交えて描いていて、第1作目よりも面白かったです。 ただ、こういっ...
全4巻の第2作目の作品で、第1作目は序章かのような下地を描いていたので、正直2作目以降読もうかどうか悩んでいました。 とりあえず読んでみると、与えられた領地をどのようにして、再生していくのか、人々との交渉の駆け引きを交えて描いていて、第1作目よりも面白かったです。 ただ、こういった大河もののファンタジーというと、戦いが描かれると勝手に想像していましたが、今回は領地をどう再生するのか、知恵を振り絞っていくのが大半でしたので、ちょっとスペクタクルという感じではありませんでした。 このままだと廃れてしまう領地。収入を増やすか、支出を減らすか。いかにして潤っていくのか。ドキュメンタリータッチで、試行錯誤を試していくので、NHKやテレビ東京の番組を見ている感覚がありました。 第1作目って必要だった?と思っていましたが、読み進めているうちに第1作での下地があったからこそ、物語に生かされていました。今置かれた状況をどのように変えていくのか。特産品や人々の交流や交渉、さらに生まれ変わる前の故郷についても触れられていて、今後どうなっていくのか楽しみになりました。個人的には戦いのシーンもあったらいいな・・・とも思ってしまいました。 ちなみに‘神‘の登場がなかったので、なぜ空人に新たな人生を与えたのか?本当の真意は不明でしたので、次回に期待したいと思います。
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前巻「王都の落伍者」は期待が大きすぎて落胆しちゃいましたが、本作には大満足。 「異世界転生ガイアの夜明け」みたいな内容でしたが、空人が真摯に輪笏のことを考えて行動する姿は素直に良いな、と思います。いささか出来すぎで、これだけのスペックがあるなら転生前(転生じゃなくて、転送かもしれませんが、便宜上“転生”と呼ぶことにします)もいろいろ上手くやれたんじゃないのかなーと思ったりもしましたが、楽勝だったわけでなく、苦労も伴っての結果なので、概ね納得。 しかしそうなってくると、中盤あたりで「転生前のエピソードは必要だったのかな?」という疑問が沸々とわいてきます。あれがなければ、前巻で微妙な気持ちにならずに済んだのに、な~んて思ったりしちゃうわけです。 すると、まるで「安心してください、用意してますよ」と言わんばかりに絡み始める「海の向こう」の国々のお話。いずれ、何かしらの形で絡んでくるだろうなーと予想はしていましたが、よもやよもや、こういう形で絡んでくるとは…… ただ、まだ「転生前の国が同じ世界にある」ことしか分かっておらず、時代が転生前と同じなのかは不明。読み終わった今、できれば前巻でちょっとだけ出てきたトケイのソナンや、人買いに売られたタハルなどが出てきてほしいなー、と妄想していたりします。 正直言って、前巻読了時は3巻以降買うの控えようかと思ってましたが、本作を読んで完全撤回(っていうか、酷評してすみませんでした……)。今月末の発売を楽しみに待つことにします。
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1巻が完全な序章であるとしたら、やっと本腰が入った本文と言う感じ。 空人がもらった国が大層貧乏… という事で国中を走り回ってなんとか経済を立て直そうと奮闘する。 淡々と進みつつこれで上手くいくのかな?と言う不安もあってわりかしサクサク読み進められた。 空鬼の気まぐれから異世界に飛...
1巻が完全な序章であるとしたら、やっと本腰が入った本文と言う感じ。 空人がもらった国が大層貧乏… という事で国中を走り回ってなんとか経済を立て直そうと奮闘する。 淡々と進みつつこれで上手くいくのかな?と言う不安もあってわりかしサクサク読み進められた。 空鬼の気まぐれから異世界に飛ばされたと思いきや、海を隔てた隣国だったと言う展開… 確かにこの後どう展開して行くかはちょっと気になるけど…次を読むかは分からない。
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鬼絹の姫ーソナンと空2(新潮文庫) 著作者:沢村凛 発行者:新潮社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 流転の空人ファンタジー大作第二弾
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