1,800円以上の注文で送料無料

菌根の世界 の商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/07/06

主に以下について解説している。 ・アーバスキュラー菌根菌:植物の中に入り込む ・外生菌根菌:根の外を覆い気と共生する ・ラン菌根菌:ランと共生する ランは自力で発芽できないのは面白い https://seisenudoku.seesaa.net/article/499779895...

主に以下について解説している。 ・アーバスキュラー菌根菌:植物の中に入り込む ・外生菌根菌:根の外を覆い気と共生する ・ラン菌根菌:ランと共生する ランは自力で発芽できないのは面白い https://seisenudoku.seesaa.net/article/499779895.html

Posted byブクログ

2022/12/31

研究者たちの共著故、細かすぎたり整理されてないというのはあるが、菌根の世界の広さと重要性の片鱗に触れる。特にワインの土壌による差異には大きく関わるのでは無いかと思うので周辺知識には期待。

Posted byブクログ

2022/01/07

僕の年代は授業で菌根のことを詳しく習ってはいないのではないだろうか。土壌から発生する二酸化炭素が菌根菌によるものが多いと明らかになってきたらしい。驚いた。

Posted byブクログ

2021/12/13

菌のことが気になってしまったら、足を踏み入れざるを得ない世界、菌根。 びっくり、木は木だけでは栄養が取れなくて、菌と共生することによって育っていたのか。 そして、菌は外に広がるために、その窓口としてキノコを発生させる場合があり、そのきのこの生育、増産にはまだわからないことがたく...

菌のことが気になってしまったら、足を踏み入れざるを得ない世界、菌根。 びっくり、木は木だけでは栄養が取れなくて、菌と共生することによって育っていたのか。 そして、菌は外に広がるために、その窓口としてキノコを発生させる場合があり、そのきのこの生育、増産にはまだわからないことがたくさん。 素人が出来心で研究すぎるには難しすぎるということがわかったので、私はまた試行錯誤のきのこ栽培を続けるのです。

Posted byブクログ

2021/11/20

「菌根」で検索していたら思いがけず発見。日本の菌根研究者7名の共著だ。入門書としてはちょっと微に入り細に入りすぎだけど、それぞれの研究者が不思議に思っていること、精魂傾けていることがそのままダイレクトに書いてあって面白い。相当マイナーと思われる菌根の世界に足を踏み入れる過程もそれ...

「菌根」で検索していたら思いがけず発見。日本の菌根研究者7名の共著だ。入門書としてはちょっと微に入り細に入りすぎだけど、それぞれの研究者が不思議に思っていること、精魂傾けていることがそのままダイレクトに書いてあって面白い。相当マイナーと思われる菌根の世界に足を踏み入れる過程もそれぞれだが、みんな入り口は同じ、ナチュラリストなんだなあ。この分野、小川真先生の影響は大で、ひとりの研究者がその国の研究の道筋を切り開き、研究レベルを引き上げていく実例だ。 陸上植物種の8割が菌と共生関係を結んでいるそうだ。そんな大切なものをいままで知らなかったなんて。ランなどは菌根菌なくば発芽すらできないそうで、うちにも何鉢かランがあるけれど、あの小さい鉢の中にも菌根菌が住んでいるんだろうか?

Posted byブクログ

2021/09/30

 菌根なんて,1ヶ月前まではその存在さえも知らなかった。あるZOOM学習会をキッカケに大変,大変興味を持ってしまったので,こういう本も手に取ったというわけ。  本書の「編集後記」で編集者の齋藤雅典さんは,その編集趣旨を次のように述べている。 当初は「菌根学」の教科書も検討したが...

 菌根なんて,1ヶ月前まではその存在さえも知らなかった。あるZOOM学習会をキッカケに大変,大変興味を持ってしまったので,こういう本も手に取ったというわけ。  本書の「編集後記」で編集者の齋藤雅典さんは,その編集趣旨を次のように述べている。 当初は「菌根学」の教科書も検討したが、きわめて学際的で多方面にわたる「菌根学」を教科書としてとりまとめるには、非力な私たちには難しかった。そこで、各種の菌根の解説をまじえながら、それぞれの著者の研究を紹介するというスタイルをとることにした。また、一言で「菌根」と言っても、菌根の種類によって、その特徴はきわめて多様なので、できるだけマイナーな菌根も取り上げるように心がけた。ただ、生態学的にも重要な菌根である、ツツジ科植物に特徴的なエリコイド菌根について一章を設けることができなかったのは心残りである。(本書,p.225) と言うわけで,章ごとに各研究者がそれぞれの立場で,自分の研究内容とその周辺(興味関心なども含めたもの)について語ってくれている。わたしにとっては,教科書的な表現よりも「研究物語」として読めるこの編集方針の方がよかったと思う。  それでも,科学的な言葉もたくさんでてきて,その都度,解説や注釈もついているとは言え,なかなかハードな本であることは確か。よほど,菌根菌に興味がないとちょっと読み通すことはできないかも知れない。  さて,その菌根菌について,なぜ,わたし(たちと言ってもいいかな)が,知識として知らないのかというと…。  現在、日本国内の大学で、外生菌根菌やその共生機構に関する講義や研究は、わずかではあるが一〇~二〇校あまりで多少なりとも行われている。一方、森林の生態に関する講義といえば、相当数の理系、特に生物系や農林学系のすべての学部などで行われているはずである。もとをたどって高校の履修科目である生物に着目すると、森林の生態にふれていない教科書は皆無だが、外生菌根に関する記述のある教科書はごくわずかであり、少なくとも必須の教育内容ではない。(山田明義) とあって,最近の教科書にもあまり触れられていないようだ。菌根のことについては,わたしが生まれる前から研究はされていたようだが,日本でいろいろといわれるようになったのはここ20年くらいらしい。それくらい,まだまだ分かっていることが少ない研究分野のようだ。  菌根については,以下の説明で,このレビュー読者の興味を引くことができるかな。「土壌から養分・水分を吸収するのは根ではない」という小見出しのあとの説明である。  外生菌根を形成した細根部(マツならば側根)は、菌鞘組織によって土壌粒子からは物理的に切り離されている。そして土壌と接する菌根菌の菌糸が土壌養分や水分を吸収し、歯鞘からハルティヒ・ネットを経由して皮層細胞へと養水分を供与している。極端な言い方をすれば、根は直接的には土壌から何も吸収していないのである。一方、皮層細胞からハルティヒ・ネットへは、光合成による産物(糖)が供与されている。この双方向の物質輸送が細胞レベルでの歯根共生のおもな役割である。(山田明義「第2章 外生菌根の生態とマツタケ」より)  そうです。  植物の根っこは,自分で水分や肥料分を吸収しているのではなく,菌根菌を通して肥料分のとけた水を吸収しているのです。植物体は菌根菌のお陰で生きていると言えるんですって。  どうです,興味が沸いてきましたか(^^;;

Posted byブクログ

2022/01/18

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。今回のテーマは「きのこ」です。 ☆推薦コメント☆ 植物の陸上進出は菌類との共生関係が鍵を握っていた。 現在では陸上植物の8割が共生関係を結び、 植物は菌根菌なしでは生きられない。 本書では日本を代表する菌根菌研究者7名...

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。今回のテーマは「きのこ」です。 ☆推薦コメント☆ 植物の陸上進出は菌類との共生関係が鍵を握っていた。 現在では陸上植物の8割が共生関係を結び、 植物は菌根菌なしでは生きられない。 本書では日本を代表する菌根菌研究者7名が多様な菌根の世界を解説する。 ☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02867426

Posted byブクログ

2021/05/07

【農学部図書館リクエスト購入図書】 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02867426

Posted byブクログ

2021/01/17

植物は我々に酸素や食料を与えてくれる偉大な存在ですが、そんな完璧なように見える彼らの多くが菌と共生していることを紹介している一冊です。 菌根菌は植物の根の内部や外部に存在し、宿主と互恵関係を結んでいます。 しかし共生とは運命共同体となることを意味し、一方の死は自身の死に直結する生...

植物は我々に酸素や食料を与えてくれる偉大な存在ですが、そんな完璧なように見える彼らの多くが菌と共生していることを紹介している一冊です。 菌根菌は植物の根の内部や外部に存在し、宿主と互恵関係を結んでいます。 しかし共生とは運命共同体となることを意味し、一方の死は自身の死に直結する生き方です。 太古から植物の根に菌根があったことは研究で明らかとなっていますが、そんな縁の下の力持ちがどんな存在なのかが綴られています。 分担することは各々がエネルギーの使い道に余裕を持たせる手段ですが、これは人間の仕事や私生活にもよく見られる光景ではないでしょうか。 少々難い内容ですが、植物の生活に欠かせない菌根菌について詳しく知ることができました。

Posted byブクログ