定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会(2020年前半) の商品レビュー
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忘却に抵抗するため、現在の社会を書き残すことを目的に編まれたアンソロジー。 全体的に読みやすさと読み応えが両立している。 特にラストの安田菜津紀さんの論考は、多くの人に広く読まれるべきだと思った。
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コロナ禍の中で世の中の変化が加速されている。取り残される人々も出てくるだろうし、人と人との関係も変わってくるだろう。その変化を定点観測しようという試み。集められたのは哲学者、社会学者からブロガーまでさまざまだけど、いわゆる左派に属する人が多い。2020年7月頃に書かれたものが多く...
コロナ禍の中で世の中の変化が加速されている。取り残される人々も出てくるだろうし、人と人との関係も変わってくるだろう。その変化を定点観測しようという試み。集められたのは哲学者、社会学者からブロガーまでさまざまだけど、いわゆる左派に属する人が多い。2020年7月頃に書かれたものが多く、その後の変化を先取りした内容も多い。現在第3波の中で先が見えない閉塞状態だが、半年ごとにまとめるそうなので次作も期待。
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コロナ禍での様々な出来事、事象をテーマ別に同じ執筆陣が1年半にわたり3回に分け論じていくという企画自体が素晴らしい。なるほどそれは戦後ということでは未曾有の長期にわたるインシデンスだからこそできる企画。しかも全く他人事ではなくリアルタイムで自ら関わっていく物語でもある。 しかも...
コロナ禍での様々な出来事、事象をテーマ別に同じ執筆陣が1年半にわたり3回に分け論じていくという企画自体が素晴らしい。なるほどそれは戦後ということでは未曾有の長期にわたるインシデンスだからこそできる企画。しかも全く他人事ではなくリアルタイムで自ら関わっていく物語でもある。 しかも戦前では、自己であれ他者であれ何らかの規制とバイアスがかかったものになっていたはずだ。さらに現在のように圧倒的に世界中の情報が瞬時に手に入る環境ではない。 このことから今現在だからこそ出来る企画、やるべき企画、読むべき企画であることは間違いない。 執筆陣に偏りがないとは言えないが(いや、ある筋に言わせれば十分に偏っているだろう)それぞれ情報の正確さ透明さ先見性には、少なくともポジショントークだけは忌避する頑なさがあるという点で信頼がおける。
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