憂鬱な愛人 新装版(上巻) の商品レビュー
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2024/4/12上巻、2024/4/17下巻読了。 疎石(漱石)の弟子の秋山(松岡譲)が疎石の娘涼子(筆子)を娶るまでの顛末を描いた長編小説。こんなリアルにこゝろ(by漱石)な展開の恋模様があったの?!?! 時代的な感覚の違いもあるだろうけど、新聞社や弟子たちが漱石の死を今か今かと待ち構えてるかのごとくの描写がなんとも…。漱石が死んでからの古参の弟子たちの所業もまぁまぁひどい(笑) この著者の娘である半藤末利子さんも、古参のお弟子さんたちへのディスりがひどかったけど、お父様のこのご本読んでたらそうなるわな、と納得。 涼子さんが本当に可愛らしくて、この涼子さんの描写のひとつひとつはリアルに松岡さんの筆子さんへの想いなんだろうなと思うとなんとも微笑ましい。秋山に涼子の思いが通じるシーンはきゅーーーん♡としちゃった。
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