教養としての「中国史」の読み方 の商品レビュー
中国の歴史を解説するというよりも、中国とはどういう国か、どういう原理で動いてきたのかを解説してくれている。非常に分かりやすくてためになった。
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日本は一つの国と言わなくても一つの国と納得できる。 確かに中国に実際行ってみて、政治と国民は別だと感じた。 儒教の話が2016年の著者の本よりわかりやすかった。 自分の専門分野的にスペシャリストの立ち位置なので、ちょっと詰んだ。p93 日本人がつくった漢字の単語を中国が逆輸...
日本は一つの国と言わなくても一つの国と納得できる。 確かに中国に実際行ってみて、政治と国民は別だと感じた。 儒教の話が2016年の著者の本よりわかりやすかった。 自分の専門分野的にスペシャリストの立ち位置なので、ちょっと詰んだ。p93 日本人がつくった漢字の単語を中国が逆輸入したのは分かりやすかったからかぁ。別の本にもその話は触れられていたが、本書はより詳しく説明している。面白い。p110あたり 現在も謎多き遊牧民。 モンゴルは戦わずして征服したのか。すごい いつの世も競争が激しい中国。 文章の構成は著者の世界史の本と結構似ている。
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歴史を通じて中国を理解するものになっています。 なぜ中国は一党独裁なのかもこの本読む理解できますし、実は日本の漢字が中国に逆輸入されたというのも驚きました。 中国を理解することは結局、韓国の理解にもつながりますので、今後を日中韓の関係を考えるうえでも良書だと思います。 さらにこの...
歴史を通じて中国を理解するものになっています。 なぜ中国は一党独裁なのかもこの本読む理解できますし、実は日本の漢字が中国に逆輸入されたというのも驚きました。 中国を理解することは結局、韓国の理解にもつながりますので、今後を日中韓の関係を考えるうえでも良書だと思います。 さらにこの本の考えをベースに中国関連書籍を読むとより深い理解ができるかもです
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統一と分裂、異民族支配が織りなす中国の歴史はダイナミズムがわかりやすく解説されています。 中国との付き合い方について考えさせられる一冊です。
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長い歴史を持つだけに時系列の理解も危うい中国史だが、いい意味で細かい所は目を瞑り、俯瞰的な視点で中国史を分かりやすく解説している。 それでも現在に至るまでの肝となる、儒教だったり中国という言葉の意味、そして気質や人種などについて最初から最後までしっかりと押さえてるので、中国という...
長い歴史を持つだけに時系列の理解も危うい中国史だが、いい意味で細かい所は目を瞑り、俯瞰的な視点で中国史を分かりやすく解説している。 それでも現在に至るまでの肝となる、儒教だったり中国という言葉の意味、そして気質や人種などについて最初から最後までしっかりと押さえてるので、中国という国と人種についての本質的な理解を助けてくれる。
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中国と日本はなぜ相入れないのかを儒教の考えを根拠にわかりやすく説明している。 俯瞰的に見ているつもりでもバイアスがかかった指点で物事を見ていることを実感した。この本を読む少し前に異文化理解力を読んだため尚更実感した。中国と政治的にわかりあうには時間がかかるな、、 4.2
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一気読みしてしまいました。「中国」という文字が作り出す意味。そして、なんと中国の本流は漢民族ではなく「胡漢一体」。冷静に考えれば当たり前ですよね。民族が入り乱れる大陸国家なのだし。筆者指摘のとおり、私も西洋史観で毒されていることを実感。大陸の両端で地球規模の気候変動が歴史に影響を...
一気読みしてしまいました。「中国」という文字が作り出す意味。そして、なんと中国の本流は漢民族ではなく「胡漢一体」。冷静に考えれば当たり前ですよね。民族が入り乱れる大陸国家なのだし。筆者指摘のとおり、私も西洋史観で毒されていることを実感。大陸の両端で地球規模の気候変動が歴史に影響を与えてきた、という指摘は今風で魅力的。そして、とにかく、素人にも大変分かりやすく解説して頂き、ありがとうございました。
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儒教が「中華と外夷」「エリート層と庶民」を分断し、いかに中国の歴史に多大な影響を与えてきたかがよく理解できた。中国人にとって儒教は歴史そのもの。官民(エリート層と庶民)の乖離、コミュニティへの強い帰属意識、(連邦制や地方自治を許さない)一つの中国の追求など、元をたどると儒教による...
儒教が「中華と外夷」「エリート層と庶民」を分断し、いかに中国の歴史に多大な影響を与えてきたかがよく理解できた。中国人にとって儒教は歴史そのもの。官民(エリート層と庶民)の乖離、コミュニティへの強い帰属意識、(連邦制や地方自治を許さない)一つの中国の追求など、元をたどると儒教による考えが根幹にあることに気づかされれる。
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中国史を簡単に復習したい人にぴったりの一冊。 今の中国が成立した背景を、儒教に注目していた点が面白く、キリスト教の教えと比較しながら内容を知りたいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 序章 中国は「対の構造」で見る 第1部 「中国」のはじまり~古代から現代まで受け継がれるものとは 第1章 なぜ「一つの中国」をめざすのか 第2章 「皇帝」はどのようにして生まれたのか 第3章 儒教抜きには中国史は語れない 第2部 交わる胡漢、変わる王朝、動く社会~遊牧民の台頭から皇帝独裁へ 第4章 中国史を大きく動かした遊牧民 第5章 唐宋変革による大転換 第6章 「士」と「庶」の二元構造 第3部 現代中国はどのようにして生まれたのか 第7章 現代中国を作り上げた明と清 第8章 官民乖離の「西洋化」と「国民国家」 第9章 「共産主義国家」としての中国 <内容> 通常の中国史とは違い、いくつかの視点を基にして語られているので、すんなりと頭に入る中国史だ。ポイントは「二元構造(対の構造)」「儒教」だ。世界が「中華」と「外夷」に分かれ、「士(士大夫)」と「庶」に分かれ、「官」と「民」に分かれる。その思想は古代から現代まで変わらない。また「儒教」では、「歴史は過去が最高で、現代はそこから劣化している」という考え。これを理解しないと、現代の中国も理解できない。
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