盤上に君はもういない の商品レビュー
ラストはなんとなく気づいてしまったけど、登場人物のキャラが立っているので一気に読ませる。欲を言えば将棋を題材にしているのだから、対局の部分をもう少し書き込んで欲しかった。 漫画「永世乙女の戦い方」「3月のライオン」なども併せて読むと「棋士になる」ということの道の険しさがよくわかる...
ラストはなんとなく気づいてしまったけど、登場人物のキャラが立っているので一気に読ませる。欲を言えば将棋を題材にしているのだから、対局の部分をもう少し書き込んで欲しかった。 漫画「永世乙女の戦い方」「3月のライオン」なども併せて読むと「棋士になる」ということの道の険しさがよくわかる。もう普通の神経では耐えられん世界ですなあ。
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3年前に初めて読んで、転職の面接の前日にも関わらずページを捲る手が止まらなくて、自身でも購入した一冊を久々に再読。 やっぱりめちゃくちゃ面白い…! 初読時と変わらず将棋に関する知識はゼロだけど、それでもぐいぐい読ませてしまう力を感じる。 色んな登場人物から語られることで明らかになっていくストーリー展開だからこそ伏線のように過去に出てきたシーンを深く理解できる構成なのも面白いし、千桜さんと飛鳥がお互いにライバルだと思っているからこそ、お互いに強い自分でいるべきだと切磋琢磨している姿が胸を打つ。 登場人物たちの台詞も胸が熱くなるものばかり。 「諏訪さんはただ一人、私のことを本気でライバルだって思ってくれているじゃないですか。あなたの人生がかかった一局で、中途半端なことは出来ません」 「あんたも、ほかの棋士も、最後は男が勝つと思っている。だけど、こっちは男だけにオーガナイズされた世界とも、月のものとも戦って、ここまで来てるんだ」 「 夕妃は人生で一番大切なものを見失わなかった。僕はそれがとても嬉しいし、君たちのことは、あの日から理解している」
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棋士になる強い決意で努力してきた二人の女性の物語。 千桜夕紀の秘密が明かされる後半はぐいぐい読めた。 諏訪飛鳥がどんどん好きになっていく不思議。千載一遇のチャンスを何度逃しても挑戦し続ける強さがかっこいい。
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将棋+ミステリーという移植の組み合わせに惹かれて購入。 アマ級位者レベルではあるが自分も将棋を嗜んでおり、戦法・定跡・棋界のルールなどはある程度理解しているつもりだったため、どんな物語なるのか心を躍らせながら最初のページを捲り始めた。 物語はプロ棋士を目指す二人の女性を中心に進...
将棋+ミステリーという移植の組み合わせに惹かれて購入。 アマ級位者レベルではあるが自分も将棋を嗜んでおり、戦法・定跡・棋界のルールなどはある程度理解しているつもりだったため、どんな物語なるのか心を躍らせながら最初のページを捲り始めた。 物語はプロ棋士を目指す二人の女性を中心に進んでいく 永世飛王を祖父に持つ勝ち気な天才少女、飛鳥。 同じ天才ながらも生まれつき病弱な女性、夕妃。 互いに譲れないもののため、盤上でぶつかり合う飛鳥と夕妃。女性初のプロ棋士になるべく奨励会三段リーグに挑む二人の戦いは、彼女たちの周囲の人々を魅了し、そして惑わしていくことになる。 手に汗握る対局の熱量に圧倒されながらも、夕妃の謎めいた生涯を徐々に紐解いていくミステリー要素も面白く、中盤辺りから読む手がどんどん加速していった。 物語は想像もしていなかった結末を迎えたが、将棋の師弟関係は血よりも濃い繋がりと言うほど。夕妃と『彼』には、どうか幸せになってほしいと心から思う。 私としては竹森夫妻がとても好きだったため、もっと二人の絡みが見たかった。ケンカップルは尊いものだ。
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女性棋士を目指す女性達とその周りの物語。将棋はさっぱり分からんのやけど、熱量がこっちまで伝わる。勝たせてあげたい、と手に汗握る。将棋と共に成長する姿が胸にくる。にしても女流棋士と女性棋士が違うとは知らんかった。男女問わずの競技やと思ってた。
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第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第17ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2021.09.19
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棋士の話。女流棋士ではなく、棋士の話。主人公がこの人か?と思いきや、最後の展開に衝撃が止まらず、不意に涙が出てしまった。物語の展開が早いので、4の5の言わずに一回読んでみる価値はあると思う。
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そうだったらいいのにと頭の隅で思ってはいたけど、それでも衝撃的なラストでした。棋士たちとその周りの人たちがとても活き活きと描かれていて、ぐいぐいと読めました。
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冒頭と結末は、やや魅力に欠ける面がある。 もしかしたら主人公を選び間違えたのかもしれない。また、登場人物のキャラクターが分かりやすすぎるのかもしれない。 傑作になる可能性はあるのは間違いない。ただ、何か物足りない面がある。たぶん、対戦がややあっけないのが。そこで読ませてくれないのが。
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先に『嘘が一つ』のほうを先に読んでいたので、そこでの登場人物の前日譚のように読みました。 将棋の中身についてほとんど語らずに、その戦いの結果だけで話を盛り上げることの難しさはこちらのほうがいっそう感じました。せっかくプロ棋士になれたのに、それを放り出してどこに行っていたのか。 そ...
先に『嘘が一つ』のほうを先に読んでいたので、そこでの登場人物の前日譚のように読みました。 将棋の中身についてほとんど語らずに、その戦いの結果だけで話を盛り上げることの難しさはこちらのほうがいっそう感じました。せっかくプロ棋士になれたのに、それを放り出してどこに行っていたのか。 そのあたりの話にあまり共感できず、そもそもそれ自体が謎としてあまり成立していないようにも思い、あまり楽しめなかったかな。 こっちを最初に読んでいたら、もう彼の作品は読まなかったと思います。
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