震雷の人 の商品レビュー
【2024年読了ー54冊目】 いやぁ〜!おもしろかった! 安史の乱に巻き込まれた兄妹を描く、まるで大河ドラマをみているかのような作品… 松本清張賞受賞作にしてこれがデビュー作だとか…
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千葉ともこさんのデビュー作です。 安史の乱に関わった張永と采春という兄と妹の物語でした。 優しく人の為に動く張永と武術の達人の采春の対比が良かったです。 采春の優美な見た目に反して脳筋なところが私は好きだなと思いました。 旅の途中で出会う福娘という旅芸人と殿方を平伏す手立てにつ...
千葉ともこさんのデビュー作です。 安史の乱に関わった張永と采春という兄と妹の物語でした。 優しく人の為に動く張永と武術の達人の采春の対比が良かったです。 采春の優美な見た目に反して脳筋なところが私は好きだなと思いました。 旅の途中で出会う福娘という旅芸人と殿方を平伏す手立てについて話し合うのですが、手段の違いが過ぎることにちょっと笑いました。 無骨なテーマかなと思いましたが意外と女性が活躍していて、読んでいて『いいぞもっとやれ』ってなりました笑 1度は良い収まりになりそうなストーリーが最後の最後で急展開を迎えます。 中国の歴史には詳しくなかったのでちょっとビックリでした。 その時の兄と妹の選択はなるべくしてなったと思います。 この作品は安史の乱をめぐる3部作となっています。 私は2作目の『戴天』から読み始めましたが、どちらも楽しめました。 戴天に登場していた人物もおり、これぞ姉妹作の楽しみだなと思いました。
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字が人を説得し、人を動かすということを作品を通して学んだ。乱世の世、いつどこでどのように死ぬか分からない中で決断し行動していく登場人物達にいちいち感情移入してしまうとても良い作品だった。 世界史を専攻したにも関わらず、すっかり歴史背景が飛んでしまっているので、歴史背景を知った上で...
字が人を説得し、人を動かすということを作品を通して学んだ。乱世の世、いつどこでどのように死ぬか分からない中で決断し行動していく登場人物達にいちいち感情移入してしまうとても良い作品だった。 世界史を専攻したにも関わらず、すっかり歴史背景が飛んでしまっているので、歴史背景を知った上で読むことをおすすめしたい。
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人を動かすには、心から動かす。 常に人物が動いていて、退屈しない。 成長していく主役たちの、動機や理由が分かりやすく、読んでいるうちに、すごく応援していた。 中国の唐代の話なので、少しとっつきにくかったけれども、それはこちらの勉強不足。これから楽しく学ぼうと思う。 読んで良かった...
人を動かすには、心から動かす。 常に人物が動いていて、退屈しない。 成長していく主役たちの、動機や理由が分かりやすく、読んでいるうちに、すごく応援していた。 中国の唐代の話なので、少しとっつきにくかったけれども、それはこちらの勉強不足。これから楽しく学ぼうと思う。 読んで良かった。
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これがデビュー作品⁈先が楽しみ。いつの時代も人は変わらない。歴史からも何も学べない。国とは、大義とは、それでも民はしたたかに生きる。一千年以上も前の唐の暮らしが目に浮かぶ。それにしても志は、厄介なもの。
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安禄山の乱を舞台に平原の男勝りの武術に長けた采春とその兄張永の生き方を描く.許嫁を殺されて復讐に燃える采春の遍歴と覚悟とその出会いにワクワクしながら読んだ.思うような結果にならなくても,思うように生きていけたらと希望を残したラストが救いだった.
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中国・唐の時代。常山郡太守の息子・顔季明、その許嫁で武術が得意な采春、采春の兄で平原軍の第一隊長の張永。安禄山の謀反による王朝の危機に直面しながら、三人が辿る運命を描いた物語。 帯に既に書いてあるのでここでも触れるが、この中の一人、顔季明は序盤で命を落としてしまう。しかし彼の残...
中国・唐の時代。常山郡太守の息子・顔季明、その許嫁で武術が得意な采春、采春の兄で平原軍の第一隊長の張永。安禄山の謀反による王朝の危機に直面しながら、三人が辿る運命を描いた物語。 帯に既に書いてあるのでここでも触れるが、この中の一人、顔季明は序盤で命を落としてしまう。しかし彼の残した一文字、一言が他の登場人物に与えている影響が最終盤で生きてくるところが面白い。その彼の仇討を狙う采春が初めて故郷を出て、宿敵との再会、そして故郷へ戻るまでの過程がドラマチック。武力では妹に敵わないと悟る張永も麾下の白泰や圭々らとともに叛乱軍と戦いながら、成長していく。 さらに彼らの宿敵である安禄山、安慶緒親子や玄宗皇帝の次を担う建寧王らの姿を通して、「国」や「統治者」、「本当の平和」というものを考えさせられ、ただのエンターテイメントとして消化されるだけではないところはさすが松本清張賞受賞作といったところか。 世界史を習ったことがあれば「安史の乱」といえばピンとくるだろうが、この歴史を実際に知らなくても楽しめる、すばらしい作品だった。
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史実は知らないので、知らないままに 主観を持たず流れに任せて読み進む 思慮深さは物語をより壮大に、動きはダイナミックで想像力が追いつかない
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婚約者が死んでからが面白い。 もう少し人を掘り下げていれば、感情こめられたかも。 文字が人の信念を変えるとは文壇受けはよろしかろうが、どこか借りものの設定の寄せ集めな感じがする。 女性にしては戦闘シーンがうまく書けているが、群像劇にしては尖ったキャラがおらず記憶に残らない。
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第27回松本清張賞受賞作で著者のデビュー作。正直、ここまでの作品とは思わなかった。文章もこなれているし、情景描写もうまい。唐を舞台にした時代小説で、魅力的なキャラクターたちが大暴れする。特に主人公の兄妹(張永と采春)がいい。まあ歴史に詳しくないので「どうなんだ?」という箇所もあっ...
第27回松本清張賞受賞作で著者のデビュー作。正直、ここまでの作品とは思わなかった。文章もこなれているし、情景描写もうまい。唐を舞台にした時代小説で、魅力的なキャラクターたちが大暴れする。特に主人公の兄妹(張永と采春)がいい。まあ歴史に詳しくないので「どうなんだ?」という箇所もあったが、作者の意図はあくまで“活劇”にあると思うので気にしない。次作が楽しみだ。
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