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がろあむし の商品レビュー

4.9

8件のお客様レビュー

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2024/08/13

1匹のがろあむしだけでなく、絵で人間の森への侵略が生命への影響をもたらすことも暗示しているのかどうかを知らんけど…。まあ、興味深かったです。がろあむしって2mmくらいなの。ちっちゃいから、山道を歩いてても、よほど注意してないと、見つけられなそう。

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2024/07/25

 作者はあとがきでこう書いている。 ◯この絵本では、人の暮らす町と暗黒の生物世界がひとつの地面でつながっている、ということを描きました。 ガロアムシという2センチくらいの赤っぽい虫。初めて知った。その虫の生まれてから死ぬまでが描かれている。 舘野鴻さんは、熊田千佳慕さんのお...

 作者はあとがきでこう書いている。 ◯この絵本では、人の暮らす町と暗黒の生物世界がひとつの地面でつながっている、ということを描きました。 ガロアムシという2センチくらいの赤っぽい虫。初めて知った。その虫の生まれてから死ぬまでが描かれている。 舘野鴻さんは、熊田千佳慕さんのお弟子さんだとか。以前、偶然気になって手にした本、『私は虫である』(熊田千佳慕著)とつながった。師弟と知って納得する。自然と人を見る目が似ている。 自然や色々な生き物と、その時々で一体となって対象を見ている(感じている)感じが似ていると感じた。 ガロアムシが生まれて死んだ8年間で、同じ場所がどう変わったかを示す絵がある。森林が伐採されて、田畑が野球場やサッカー場、テニスコートに変わっている。そして、もちろん、そこにはかつて長い年月をかけて自然が作り上げてきた土壌が大量にあり、多くの虫たちが暮らしていた。   ◯変わらないものはあるのでしょうか。循環し続ける命の境目は、どこにあるのでしょうか。 絵だからこそより強烈に伝わるガロアムシの存在感と、この作者の言葉により、ガロアムシの命の面影がより色濃く、そして同時に儚く感じられていつまでも離れない。 とても印象的で素敵な絵本でした。

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2024/02/10

ガロアムシ、名前すら知らなかった。 写真ではこういう絵本は作れない。 絵本の利点が最大限に生かされている。

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2022/11/04

息子8歳1か月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯◯ 〈子〉 読んだ◯ 何度も読む(お気に入り) ◯ その他 精巧な絵本図鑑。 がろあ...

息子8歳1か月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯◯ 〈子〉 読んだ◯ 何度も読む(お気に入り) ◯ その他 精巧な絵本図鑑。 がろあむしの一生とあわせて、8年の間の環境の変化も静かに表現している。 小さな虫の壮大な物語。

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2022/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

森に積もるガレキの下の暗闇に住む昆虫・ガロアムシの生涯と、同じページに描かれることはないけれど、森を削り確かに進んでいる開発事業とを同時に、淡々とした筆致で、しかし鮮やかに描き出す絵本。 ガロアムシという実在の昆虫のことは、この本で初めて知ったけれど、写真で見ると地味な虫なのに、産毛まで精緻に描かれた姿は神々しさまで感じさせる。特に表示、裏表紙、折り返しにまで及ぶガロアムシの絵は(おそらく卵を抱えている姿と思われる)生命力に満ちていて目を奪われる。

Posted byブクログ

2021/03/26

地下に住まう生物の生き様をリアルに伝えてくれる絵本です。目に見えていることだけが全てじゃない。その背後や足元にある世界も等しく貴重であると改めて思わせてくれる絵本です。

Posted byブクログ

2021/01/17

表紙のインパクトが抜群。 弟君はかなり気に入ったみたいで、何回も読んでって言ってくる。 「がろあむし」という存在をはじめて知った。 他にもたくさんの生き物が登場して、「生命」を感じることができていいなと思う。

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2021/02/20

「がろあむし」という聞きなれない虫の一生を細密な絵でたどる絵本です。崩れた岩や石が積み重なった崖の森の奥底にすむガロアムシ。走って食べて大きくなっていきます。やがて卵を産み死んでいく…。その8年の間に、地上はどんなに変わったでしょうか。岩や石のひとつひとつ、ガロアムシ以外の様々な...

「がろあむし」という聞きなれない虫の一生を細密な絵でたどる絵本です。崩れた岩や石が積み重なった崖の森の奥底にすむガロアムシ。走って食べて大きくなっていきます。やがて卵を産み死んでいく…。その8年の間に、地上はどんなに変わったでしょうか。岩や石のひとつひとつ、ガロアムシ以外の様々な生き物たちまで緻密に描かれた圧倒的な存在感のある絵で、小さな小さな虫の世界と私たちの暮らしのつながりを感じさせてくれます。

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