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Missing(2) の商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/10/15

伝奇ものとしてもホラーとしても興味深い内容だし怖がらせるポイントをわかっていて読者を追い詰めてくる。良い作品だ。 FAXを使って伝播する呪いは古臭さを感じさせないし、終盤の描写には息が詰まりそうになった。FAXから出てくる紙があんな風になるとは。よい悪夢が見られそうだ。 呪いを機...

伝奇ものとしてもホラーとしても興味深い内容だし怖がらせるポイントをわかっていて読者を追い詰めてくる。良い作品だ。 FAXを使って伝播する呪いは古臭さを感じさせないし、終盤の描写には息が詰まりそうになった。FAXから出てくる紙があんな風になるとは。よい悪夢が見られそうだ。 呪いを機能=システムとして説明しているのも興味深く、次の巻を読みたくてたまらない。

Posted byブクログ

2023/05/09

中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。 旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。 今回は「呪い」「犬神」について。 1巻よりも加筆修正されている。書き下ろしもあるし、ごっそりカットされている部分もあ...

中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。 旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。 今回は「呪い」「犬神」について。 1巻よりも加筆修正されている。書き下ろしもあるし、ごっそりカットされている部分もある。 今回大きい変化はFAXの存在。仕事で使ってるので存在に違和感を持っていなかったが、よく考えれば家の電話機がない家庭が増えているのだから、FAXを使ったことがない人は当然いるだろう。また仕事で使うようなコピー機一体型とは違い、ガガガガガ…といった独特な音も特徴的。それを知らない人も多いかもしれない。 でもあえて新装版でもFAXを使うところは、変わっていないことへの嬉しさがあり、むしろ味がでていい。 厨二病心をそそられる作品。

Posted byブクログ

2022/11/27

「黒魔術の夜」 不運が続いた朝。 何度も繰り返ししているのであれば言われるのも分からなくないが、一度の出来事を執拗く言われたら誰も好まないだろな。 深夜に差出人不明の今の分からないFAXが届けば、時間帯的に怒りよりも恐怖が勝りそうだ。 「見えざるモノの夜」 気配しか感じぬ。 気...

「黒魔術の夜」 不運が続いた朝。 何度も繰り返ししているのであれば言われるのも分からなくないが、一度の出来事を執拗く言われたら誰も好まないだろな。 深夜に差出人不明の今の分からないFAXが届けば、時間帯的に怒りよりも恐怖が勝りそうだ。 「見えざるモノの夜」 気配しか感じぬ。 気付いているのに知らぬふりをするには、あまりにも異質過ぎる状況ではあるが対策が出来ない限り仕方のないことだよな。 心配をかけまいと隠しているのか不明だが、全ての出来事を伝えなければ意味がないのでは。 「軋む夜」 感情が抜け落ち。 詳しい情報を伏せた状態で出来ることには限りはあるが、偵察目的であるのであれば一人でなく複数人で行けなかったのか。 教師として指導すべきことはあるだろうが、言い方や態度というものを少し考えるべきだろ。 「グリモワールの夜」 呪いに蝕まれて。 狙いを定めた理由に血統が関わってくるのであれば、魔術自体も悪戯ではなく意図して送られてきたということになるな。 モルモットだと公言するのであれば、今回の事件に関与していない事は分かっているのでは。 「魔王と魔王の夜」 最後の切り札を。 最悪の形で実行者を特定することは出来たが、自身で全てを仕組んだ訳でないのであれば一体誰が考えたものなのだろうか。 監視から逃れる為とはいえ、たった一人で移動していたことに何故気付かなかったのだろう。

Posted byブクログ

2021/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新装版になって怖さが倍増してるきがする。 細かい所が書き直されて、物語がしっかりまとまっている。書き下ろしの掌編だけでも読んでほしい。 中身に出てくるオカルト系の知識だけでも半端ない。どうやって書いているんだ。 魔術というものに焦点を当てているだけに、前作の「神隠しの物語」とはまた違う味わい。でも作者特有の文書から滲み出る恐怖と気持ち悪さはパワーアップ。癖になる。 ネタバレだが「人は常に人を殺し、また人に殺される可能性と共に生活している」という一文は、人間にとって「死」は身近である。ということを強制理解させられた。

Posted byブクログ

2021/02/25

2作目から圧倒的ホラー感。怖かった。 今回は呪いと魔術と犬神筋。 作中で語られる都市伝説と伝承文学の文献が 楽しくて仕方ない。創作のようだけど、かなりリアル。 旧作で読んでいるので、この話の本筋が「呪いのFAX」(チェーンメールみたいなもの)だとはっきり覚えていて、FAXの...

2作目から圧倒的ホラー感。怖かった。 今回は呪いと魔術と犬神筋。 作中で語られる都市伝説と伝承文学の文献が 楽しくて仕方ない。創作のようだけど、かなりリアル。 旧作で読んでいるので、この話の本筋が「呪いのFAX」(チェーンメールみたいなもの)だとはっきり覚えていて、FAXの描写はどうなっているんだろう?と思いながら読んだ。 一応作中ではFAXを使っている人は少ない設定になっていたけど、話の本筋は変わっていない様子。 旧作は軽く20年前だもの、FAXは各家庭にありましたよね。今の子はFAXを受信しているときの、あの音、聞いたことあるのかな? あの、 ぶぶぶぶ、、、 っていう独特な音と、スピードがわからないと、 この話の怖さ半減なのでは?!と勝手に心配している。 この後も楽しみ!! 心が中学生の自分に戻っている気分。笑

Posted byブクログ

2020/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書き下ろし掌編ってどこだったんだろうと読み終えてから思い直して、冒頭の話だったことに後から気付いた。 (目次に特に記載がなかったのと、書き下ろしは巻末にあるものと思い込んでいたため) 大迫氏の著作の引用から始まるのがお作法だったことを失念していた。 それくらい、書き下ろし部分は本編に馴染んでいた。 内容も、今回の話にマッチした魔法の話だったし。 電撃文庫で読んだ当時の衝撃を思い出し、懐かしみつつも、容赦ない展開にハラハラした。 分かってはいるんだけれども。 生徒も結構バタバタ死んでいくから、このシリーズ。 先生が消えた時は当時も本当に衝撃的だった。 しかも、やらかしたのは部活メンバーの一人だったのも以下同文。 呪いと魔法と、そして犬神憑きの物語。 制御の効かない悪魔と犬神をどうするのかと思っていたら、流石魔王様。 一網打尽とはこのことである。 一番割り食ったのは俊也じゃないかな。 彼、1巻から満身創痍なんだが…… 今読んでも本当に面白いホラーシリーズ。 すっかり当時の熱が再燃したところで、続々続きが出てきてくれているのは本当に嬉しい。 そのまま完走してほしいところだ。

Posted byブクログ