カナリヤは眠れない 新装版 の商品レビュー
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ちょうどいい面白さだった。 派手なトリックがあるわけではなく、今日も街のどこかにあるであろうことを知らないわけではない出来事(悪意)と、それを回避する術と。 「殺してもいい人間」としてコマになることは、滅多にないことだとしても、「踏み台にしてもいい人間」というところまで引き延ばすと、あてられる恐れのある悪意なので、日々の振る舞いについて考えたり。深刻じゃないと言うと語弊があるけど、読みやすい文体が読む人に(少なくとも私に)自分を省みるちょうどいい隙を与えてくれる本でした。 単純に読んだ後、明日はもっと人に優しくあろうと思えた本でした。ストレス溜まってる時に読みたい本。
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買い物依存症に苦しむ女性を救うのは風変わりな整体師(主人公周りの人間関係もとても良いのです)。癒しと再生のミステリーを謳う本作、終わりの方は涙ぐみながら読みました。自らが抱える悩みとどう向き合うのか、再認識させてくれる物語です。
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心に傷を持つ女性と、雑誌記者の男性それぞれの視点で進むストーリーを繋ぐのが整体師 シリアスさと軽さが同居したような作品
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非難されてもいいって書いてあるから折り込み済みなんだろうけど やっぱ不倫の肯定はなぁ… 大筋は面白いし、シリーズ化もできそうだけど あーぁ、って引っ掛かってしまうね
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好きな人は好きだと思う。 自分はちょっと合わなかった。主人公が危ないめにあいそうになるけどあまり同情できない。性格はなんなら主人公の女性が一番嫌いかも。また、借金抱えて同じことしそう。もうしないような感じで終わったけど絶対するし何か親がかわいそうだなあ。買い物依存性なら整体ではなく専門の病院いったほうが良いと思う。切なく温かい整体ミステリとカバー裏にあった。切なく温かいとは? 自分はあわなかったけどつまらないわけではないので、ちょっとした毒と読みやすさと万引き未満少年の未来に期待して星3。
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気になっていたシリーズ。 やっと読んでみたが、面白い。 近藤さんの文体はリズミカルで、読み始めると波に乗ってどんどん読める。 合田整骨院。 あー、近所にあったら最高だなー。。 近所にあってら、合田力さんは、私の何を見つけるだろうか? 奇遇にも、先日、ものすごい身体が辛くて、...
気になっていたシリーズ。 やっと読んでみたが、面白い。 近藤さんの文体はリズミカルで、読み始めると波に乗ってどんどん読める。 合田整骨院。 あー、近所にあったら最高だなー。。 近所にあってら、合田力さんは、私の何を見つけるだろうか? 奇遇にも、先日、ものすごい身体が辛くて、美容師さんに紹介されたほぐし屋さんに言ってみた。 その時、言われたのは、「もっと自分を労ってあげて下さい。身体がかわいそうだ」と。 あら?どこかで聞いた言葉。。と、合田力さんの台詞に、そのほぐし屋さんを思い出した。 もしや、彼も心の声がわかるのだろうか。。 (いや。それはないな。。) そろそろ、ひと月たつから行こうかな。。。
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身体を触っただけで心の声まで聞くことができる整体師・合田力シリーズ第1弾。 今回は、買い物がやめられない主婦の理由を探る。何気ない日常の中にもついつい見栄を張ってしまうというか、他人に引けを取らないために無理してしまうことはよくある。例えそれが自分の限界を超えていたとしても、...
身体を触っただけで心の声まで聞くことができる整体師・合田力シリーズ第1弾。 今回は、買い物がやめられない主婦の理由を探る。何気ない日常の中にもついつい見栄を張ってしまうというか、他人に引けを取らないために無理してしまうことはよくある。例えそれが自分の限界を超えていたとしても、もう後戻りはできない。 現代では特にそうだが、失敗してしまっても情報が流れているため、それを利用しようとする人がいる限り、なかなか再出発も難しい。過去は拭い去れない。 また、もう大丈夫だと思っても、ふとした瞬間にまた元通りに戻ってしまうこともある。特に心に一度傷を抱えてしまうとよりその傾向が強い。 そこにつけこむ悪意といううのもまた恐ろしい。
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もうちょっとライトなものを勝手にイメージしていた。力先生はお話のキーマンだけど、主人公ではなかった。茜の雄大、それぞれの立場から力先生に知り合って。すべてが計算されたことだったなんて・・
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整体師の合田力を主人公としたシリーズの第1作目。整体をすることで体だけでなく、心の問題を解きほぐしていく。買い物依存症やカードローン地獄という社会問題を取り上げる。無駄に金を使って金を回すことが経済発展という昭和の感覚が人々を苦しめている。
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きれいになるには、それだけの出費と努力が必要なのだ。 「 いや、謝らんと、おれ、自分のことが嫌いになる」 私は驚いた。なにかをしないと自分が嫌いになる。そんな考え方をしたことはない。自分のことなんかいつだって、大嫌いだった。 夫はたしかに、わたしが夢見たお金持ちで素敵な男性に近かった。だから、わたしはずっと自分がしあわせだと信じていた。ある日、いきなり気づいたのだ。自分が少しもしあわせではないことに。
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