ブルーピリオド(8) の商品レビュー
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藝大の先生から、作品を作ることの意味を指導される場面が印象的。課題は「渋谷」だった。「モチーフ」ではなく、「テーマ」として提示されたものだった。 ----- 君は渋谷で何を表現したいの?いや、渋谷の何を表現したいの?渋谷を何に表現したいの?渋谷を何で表現したいの? 「ソレ」を人に伝えるためにはどんな「思いつき」がピッタリくる?どんな描き方?どんなモチーフ?どんな素材?どんな大きさ?どこにどうやって置く? ソレが本当に伝えたいことにピッタリくるのか。吟味して、検証して、繰り返して、君が選んだものが君の作品になるの。 ----- 美術館で作品を見るとき、私は、いつも、その問いかけをしていた気がする。しかし、Don’t think, feel!という言葉が降りてきて、後ろめたい気持ちを覚えるとともに、自分には美術を味わえる素質がないと思ってきた。 しかし、少し、自信がついた気がする。作者は、色々なことを考え抜いた上で、作品を作り上げていたのだ。その気持ちを感じようとする気持ちを恥じることはないのだろう。 作品の必然性を味わいたい。作者にとっては、その作品が必然だったはずなのだから。それを知った上で、自分の心が震えるかを確認しても遅くないだろう。
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名言メモ 「知識ってすごいな ちゃんと見てたはずなのに 全然見えてなかった気さえする」 「素材 メンバー 状況 運 その時の全部を使って作るのが作品じゃないですか」 なんでこんなにかっこいいのよ。
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ほんとは大学入って学んで出て行ってからの方が芸術家としてはメインの場面なんだろうな。そういう意味ではやっとスタートラインに立てたのだろうけど、個性的な方々か多すぎて私的には焦点が合わせにくくなりました。でも、教授の言葉に方向を見出して前進する八虎の姿は迫るものがありました。そうい...
ほんとは大学入って学んで出て行ってからの方が芸術家としてはメインの場面なんだろうな。そういう意味ではやっとスタートラインに立てたのだろうけど、個性的な方々か多すぎて私的には焦点が合わせにくくなりました。でも、教授の言葉に方向を見出して前進する八虎の姿は迫るものがありました。そういう言葉かけしてくれるのが学びの場なんですね。彼が何を掴みとるのかこれからが楽しみなんですが、登場人物クセが強すぎですよー。これが芸大の方々のリアルな姿なんですかね。そして芸大祭、こういうこと高校の文化祭でやったけど、大学でやるなんて羨ましすぎ。クオリティ高いだろうなあ、みてみたいなあ。
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【あらすじ】 高2で絵を描くことの楽しさに目覚めた矢口八虎は超難関美大の東京藝大に現役合格した!!課題『東京の風景』制作のため博物館を訪れた油画専攻メンバーたち。モチベが低かった八虎だったが東京の歴史を知れば知るほど楽しくなっていく。渋谷を描くことに決めた八虎だったが情報量の多さから作品にまとめられず苦戦を強いられる…!藝大の学祭『藝祭編』もスタート!! ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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主人公、厳しさも楽しさも含めて東京藝大ライフを満喫してるなー。 藝大名物の藝祭神輿についてのエピソードも始まり、興味深い。基本的に「個人で作る」油画科の者たちが、「力を合わせて作る」ことにどう取り組んでいくのか。 受験創作から、日常的に創作をしていく段階に進んだから産まれる苦...
主人公、厳しさも楽しさも含めて東京藝大ライフを満喫してるなー。 藝大名物の藝祭神輿についてのエピソードも始まり、興味深い。基本的に「個人で作る」油画科の者たちが、「力を合わせて作る」ことにどう取り組んでいくのか。 受験創作から、日常的に創作をしていく段階に進んだから産まれる苦悩は、芸術系大学に居た者として身につまされる。創ることへの疑問、成果物に対する不甲斐なさ、それを評価された時の嬉しさと戸惑い、そういったものが詰まり、苦しくも面白い。
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適切なフィードバックの重要性と情報の取捨選択に気づかされる。モノを作ることに没頭することも楽しいが、モノづくりに没頭するヒトを眺めているのも楽しい。過去に教育テレビでやっていた絵画教室のような番組を無音で観ていたのを思い出した。至福のひととき。
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美大編に入ったけど、美術作品を作る人ならではの悩みじゃなく、けっこう普遍的な悩みを描いていて共感できる。
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課題と学祭準備の美大編2巻め。商業デザインではなく「芸術」だから、何がいい考え方・見方なのかはほんとにわかりにくい。この世界に挑む人、そして受け入れられ認められていく人って凄いなぁと思います。そしてやっぱり変な人多い(笑)。その変な人々が大挙して挑む学祭の制作って大変そう…どんな...
課題と学祭準備の美大編2巻め。商業デザインではなく「芸術」だから、何がいい考え方・見方なのかはほんとにわかりにくい。この世界に挑む人、そして受け入れられ認められていく人って凄いなぁと思います。そしてやっぱり変な人多い(笑)。その変な人々が大挙して挑む学祭の制作って大変そう…どんな結末にたどり着くのかな!?
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2つ目の課題と藝祭準備の巻。 八雲ってこんな感じなのね。八虎を気に入った件の詳細はもっと語られるのだろうか? 八虎の吸収力すごいなぁ。見習おう。 猫屋敷先生のくせ者感。 恋ちゃんいたよね。桑名さんもチラッと出てきてたけど、この巻では藝大の外の登場人物はほとんど出てこない。 きねみ...
2つ目の課題と藝祭準備の巻。 八雲ってこんな感じなのね。八虎を気に入った件の詳細はもっと語られるのだろうか? 八虎の吸収力すごいなぁ。見習おう。 猫屋敷先生のくせ者感。 恋ちゃんいたよね。桑名さんもチラッと出てきてたけど、この巻では藝大の外の登場人物はほとんど出てこない。 きねみさんの存在感強まる。かわいらしい。 なんだかんだ、みんな仲良いなぁ。というか、目標が一緒だからまとまるのか。
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