1,800円以上の注文で送料無料

教室の中の応用行動分析学 その「行動」には理由がある の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/01/05

どうしても困った行動を変えようとして応用行動分析を行いがちであるが、それぞれの行動の理由を考えることも大事である。消去の扱い方、リスクについて正しく認識できるようになってよかった。一時的に行動が増えてしまうことのリスクをよく考えたい。

Posted byブクログ

2021/05/08

応用行動分析の基本と学校などでの実践方法について、ユーモアを交えながら丁寧に書かれている。 学校での無闇な消去の乱用の危うさへの警鐘など、著者が実践を通じて得たであろう知見が多く、とても参考になった。 また、 p.84 その対応で、みんなの人権は守られているか? は、自身の問...

応用行動分析の基本と学校などでの実践方法について、ユーモアを交えながら丁寧に書かれている。 学校での無闇な消去の乱用の危うさへの警鐘など、著者が実践を通じて得たであろう知見が多く、とても参考になった。 また、 p.84 その対応で、みんなの人権は守られているか? は、自身の問題意識を的確に言語化してくれていた。 行動分析学は徹底的に行動のみにフォーカスし、生物の生理的な反応に根ざしている(と私は認識している)ため、心理状態をある程度無視して行動を変容させる、もしくは、心理状態すら行動からコントロールする技術として捉えることができてしまう。 (文中であったように、応用行動分析が「イルカの調教」というイメージを持たれる要因であろう。) 使う側が人権に配慮する気がなければ、厳しい叱責と言った強力な「正の弱化子」を使う事に容易に強化されたり、正の強化子を悪用して相手の行動をコントロールする事さえ可能であろう。 自身が行っている事をしっかりと認識して行く、また、他者からのコントロールを認識して行くためにも、行動分析学の原理を分かりやすく書いてくれている本書はとても有用だと思った。

Posted byブクログ