金剛寺さんは面倒臭い(7) の商品レビュー
人生ベストに出会った感動は言葉に変え難く読み終えた後に煙草を吸って小便をすると自然と友人達のことを考えその人達の幸せを願う心があることを嬉しく思い、布団に戻ると涙が出ていたことに気づいた。
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ついに、この最終巻の感想を書きます。やっとか、とは言わんでください。私自身が、思ってますんで、それは。 何故、書く気になったか、それは、とよ田先生の最新作『これ描いて死ね』を読む為です。『金剛寺さんは面倒臭い』(7)の感想を書かないまま、『これ描いて死ね』を読むなんて真似、とてもじゃないですが、私には出来ません。なので、必死に自分を奮い立たせ、感想を書いております。 そこまで無理しなくても、と仰って下さる優しい方もいるでしょうが、こればかりは、私の漫画読みとして通すべき筋。 とは言え、未だに感動がちっとも鎮まらず、興奮も全く冷めていない為、まともな感想にはならないと思うので、その辺りはご勘弁を。 正直な話、この『金剛寺さんは面倒臭い』(7)の感想は、「最高」の二文字にしかなりません。しちゃいけないんじゃ、とすら思ってしまいます。 『町田くんの世界』(7)の感想を書いた時も痛感させられましたが、ほんと、私もまだまだです。しかし、自己嫌悪なんか吹っ飛ぶくらい、この最高の漫画を読めた嬉しさの方が圧倒的に強いんですよね。 ほんと、この『金剛寺さんは面倒臭い』は凄かったです。とよ田先生の作品を全て読んでいる訳ではないので、自信を持って断言は出来ません。それでも、少なくとも、私が読んできた中では、断トツの衝撃でした。 ここまで、徹底的に、ハッピーエンドに執着した恋愛漫画も存在しないんじゃないでしょうか。色々と感じ、学び、考え方に変化を受けた作品でした。 愛する人幸せに生きるってのは、何と素晴らしい事なのか、と思わせてくれた、この『金剛寺さんは面倒臭い』、そして、とよ田みのる先生に、心からの感謝を。 皆さん、こんな世の中ですけど、生きていきましょうよ。死を選ばないでください。生きていれば、幸せになれますし、誰かに幸せにして貰えますし、誰かを幸せにする事も出来るんです。 この台詞を引用に選んだのは、ガッツーンと来たからです。 ここまで、どストレートなのは、とんでもないですね。 ある意味、反則と言うか、掟破りでしょう。 しかし、それがいい、これがいい、とファンに思わせるのは、ここまで、とよ田先生が一切、手を抜かず、漫画って表現方法で、読み手にこれを訴えかけて来たからでしょう。 改めて、漫画の力は凄い、と痛感しました。 人と人の関わり合い、それは本当に重要ですけど、私としては、漫画との関わり合いも疎かに出来ません。 ぶっちゃけ、グッと来る数々の名作漫画との出逢いが無かったら、今ごろ、私は死んでいるか、刑務所にブチ込まれているでしょう。 漫画には人を救う力が確かにある、と私は信じています。 どうか、これからも、皆が、「生きたい」と心から思える漫画と、何が何でも幸せにしたいと思える誰かに巡り合えますように。 「あなたはいてもいいッ!!私もいてもいいッ!!そんな無責任な事は言えないッ!!もっと当たり前で、普遍的な純然たる事実だッ!!私たちはッ!!!関わり合いながらッ!!!生きているッ!!!繋がっているッ!!!それがッ!!!この物語のッ!!!テーマですッ!!!」(byとよ田みのる先生)
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樺山君と金剛寺さんの結婚後のエピソードから、老後、ふたりが亡くなるまでを本編として描き切る最終巻。 第31話において吹き出しから零れ落ちる台詞の表現や、第32話で無音の漫画が子どもの覚えたての言葉によって彩られる場面など、最後まで実験的で面白い演出は多い。 ただ、作風として敢えてしていることとは分かりながら、蛇足の多さとテーマの説明はさすがに野暮に感じてしまう。
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漫画はこうあるべき。という概念を軽く更新し新たなステージを提示した作品。 攻めに攻めてる内容を見やすい画でキャッチーなのに見たことない世界観で浴びせ続けてくる。受け手であるこちらは無抵抗にただただ享受するのみ、最終巻では集大成であり、全然知らない話しであり、感情が予想もしてなか...
漫画はこうあるべき。という概念を軽く更新し新たなステージを提示した作品。 攻めに攻めてる内容を見やすい画でキャッチーなのに見たことない世界観で浴びせ続けてくる。受け手であるこちらは無抵抗にただただ享受するのみ、最終巻では集大成であり、全然知らない話しであり、感情が予想もしてなかったところで響きまくった結果、味わったことのない内から出てくる何かに対峙させられた。という意味でも価値がありすぎる傑作!
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何度となく泣きそうになったけれど、近くに人がいたので堪えた。何とか我慢した。ひとりだったら号泣してた。
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これにて完結。ベースは「ラブロマ」+「タケヲちゃん」だけど、物語よりも主題を優先させる、そしてそれを漫画として成立させるための実験的でトリッキーな表現手法。おまけにその主題が超がつくほどベタ。とよ田みのるの新境地であり大傑作。”尊い”というのはこういう漫画のことを言うのだ。
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最後まで、フルスロットルで この世界に対しての 讃歌を謳ってくれた作品でした。 関わり合いながら存在している世界の話。
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