海蝶 の商品レビュー
エンタメ度抜群だった。海上保安庁初の女性潜水士「海蝶」となった愛は、東北大震災の津波で母を亡くしている。体力や力が絶対的に必要な海保という世界で、女性というハンデを背負い海へ立ち向かう。津波のトラウマで海を憎く思う気持ちと恐怖が湧いてくる。母を死なせてしまった悔い、父と兄の確執。...
エンタメ度抜群だった。海上保安庁初の女性潜水士「海蝶」となった愛は、東北大震災の津波で母を亡くしている。体力や力が絶対的に必要な海保という世界で、女性というハンデを背負い海へ立ち向かう。津波のトラウマで海を憎く思う気持ちと恐怖が湧いてくる。母を死なせてしまった悔い、父と兄の確執。それでもそこにあるのは絆と愛があった。
Posted by
初めての作家さん そのままドラマになりそうな際立ったキャラクターや ドラマチックな筋書きに、少し乗り損ねてしまったかな。 海蝶の存在は、正直わたしも「迷惑」の方に一票。 女性がこの任務に就くのは、男女平等という考え方以前に無理があるように思う。 男性と同じか、それ以上にこなせる...
初めての作家さん そのままドラマになりそうな際立ったキャラクターや ドラマチックな筋書きに、少し乗り損ねてしまったかな。 海蝶の存在は、正直わたしも「迷惑」の方に一票。 女性がこの任務に就くのは、男女平等という考え方以前に無理があるように思う。 男性と同じか、それ以上にこなせるのなら、とも思うけど、なんとなく海蝶なんてネーミング自体に 上からの思惑を感じてしまう。 母親を海難事故によって亡くしてしまった主人公に、 この仕事はあまりに負担が重く、冷静ではいられないだろう。 登場するその他の女性陣にもあまり好感は持てなかった反面、愛の父、正義や、兄の仁、バディの八潮などには共感。 東北弁が愛しい正義に、気遣いの鬼のような八潮。 そして特にお兄ちゃん。 義理の父との関係をこじらせたまま大人になり、 ずいぶん苦しんだけど、最後は良かった良かった。 ブツブツ文句を言いつつも、小説自体は読みやすく、手に汗握るラストも満足。 他の作品もチェックしてみたい。
Posted by
海猿ではなく海蝶です! 海上保安庁初の女性潜水士・忍海愛 そしてバディを組むのは八潮剣…ステキ(〃ω〃) 父親・正義 兄・仁 そして愛 「正義仁愛」海上保安庁の精神であります‼︎ 海難救助、新人潜水士、東北大震災、親子、兄妹、 海蝶・愛のトラウマ…上手いこと詰め込んでドラマ...
海猿ではなく海蝶です! 海上保安庁初の女性潜水士・忍海愛 そしてバディを組むのは八潮剣…ステキ(〃ω〃) 父親・正義 兄・仁 そして愛 「正義仁愛」海上保安庁の精神であります‼︎ 海難救助、新人潜水士、東北大震災、親子、兄妹、 海蝶・愛のトラウマ…上手いこと詰め込んでドラマチックになっております\(//∇//) 愛の乗る船の「巡視船ひすい」 ひすい…亡くなった母の名前なんですよ〜 考えたね〜♪ 八潮がステキでした(〃ω〃)
Posted by
海上保安庁初の女性潜水士となった押海愛。兄の仁は特殊救難隊の潜水士、父の正義も最年長のベテラン潜水士。海猿に対して女性潜水士を「海蝶」としてもてはやされる。愛は中学生の時、東日本大震災で気仙沼で母親の手を離し津波に呑み込まれて喪った。そのトラウマが潜水士となって右手に残る。そんな...
海上保安庁初の女性潜水士となった押海愛。兄の仁は特殊救難隊の潜水士、父の正義も最年長のベテラン潜水士。海猿に対して女性潜水士を「海蝶」としてもてはやされる。愛は中学生の時、東日本大震災で気仙沼で母親の手を離し津波に呑み込まれて喪った。そのトラウマが潜水士となって右手に残る。そんな愛を見て兄は迷惑だからやめろと。そして、この一家、兄と父との隔絶があるが、兄と妹が力を合わせて父親を助けた最後のシーンに家族としていろんなことが吹っ切れた様に感動した。事件に対処する保安官の勇気と決断と家族愛が伝わる話だった。
Posted by
てかなんですか? 『受賞ユーザーさんのおすすめ本』て い、いつの間に? なんか問い合わせとかあったんかなぁ?ぜんぜん気付かなかったけど だとしたら申し訳ない カリスマレビュアーのおすすめが抜けた特集になってしまうことになりほんと申し訳ないです 今さらですがおすすめは吉川英治さん...
てかなんですか? 『受賞ユーザーさんのおすすめ本』て い、いつの間に? なんか問い合わせとかあったんかなぁ?ぜんぜん気付かなかったけど だとしたら申し訳ない カリスマレビュアーのおすすめが抜けた特集になってしまうことになりほんと申し訳ないです 今さらですがおすすめは吉川英治さんの『三国志』です(本棚登録してないだろ!) というわけで吉川英「梨」さんの『海蝶』です 海上保安庁初の女性潜水士「海蝶」の物語 実際にそのような方がいるのか全く知りませんが面白かった 同じく潜水士である父と兄も加えた家族の物語で、そこに東北大震災も絡めてきたらそりゃあもう泣くでしょうよ! 大震災のトラウマから立ち直る家族に潜水士一家という特殊な設定をはめて それがちゃんとストーリーにはまっていて見事だし 同時に潜水士たちの現場の苦労なんかもリアルに描かれていて良かった 他の作品も読んでみたい
Posted by
タイトルの「海蝶」は男性の潜水士を「海猿」と呼ぶ事に対し、この物語の主人公、女性初の潜水士・忍海愛に用いられた総称。 父の正義、兄の仁と合わせ『正義仁愛』 東日本大震災で波に攫われた母の教え『海上の治安維持における正義の信念と人命保護に対する仁愛の情』が作品に見事に表現されてい...
タイトルの「海蝶」は男性の潜水士を「海猿」と呼ぶ事に対し、この物語の主人公、女性初の潜水士・忍海愛に用いられた総称。 父の正義、兄の仁と合わせ『正義仁愛』 東日本大震災で波に攫われた母の教え『海上の治安維持における正義の信念と人命保護に対する仁愛の情』が作品に見事に表現されている。 東日本大震災の章は嫌でも3.11の映像が脳内を過り胸が詰まる。 喪失感、後悔、悲しみ、終盤の海中のシーンではあの日から決して消える事がなかった彼らの感情を想い切なさで胸が一杯になる。 潜水士として逞しく成長した愛は間違いなく母の誇りだ。
Posted by
日本初の女性海保潜水士、通称「海蝶」。 その栄誉に選ばれた忍海愛は、父はベテラン潜水士、兄は特殊救難隊と言うエリート一家。しかし、女性と仕事をする事に対して周りは良い顔をしない。明らかにお荷物状態の愛だが、船の転覆事故により思わぬ事件に発展し… 華々しいキャッチコピーとは裏腹に...
日本初の女性海保潜水士、通称「海蝶」。 その栄誉に選ばれた忍海愛は、父はベテラン潜水士、兄は特殊救難隊と言うエリート一家。しかし、女性と仕事をする事に対して周りは良い顔をしない。明らかにお荷物状態の愛だが、船の転覆事故により思わぬ事件に発展し… 華々しいキャッチコピーとは裏腹に、待っていたのは男だけの所へ一人だけ女性が参加するやり難い現場。バディを組んでくれた八潮は、かつて兄のバディを組んでいた人で、優しく頼もしい存在。だが、愛の失敗によって八潮の経歴に傷をつけるかもしれないってのは悩ましかったです。 家族の反対を押し切ってやったのに足を引っ張ってばかりだったけれど、事件に巻き込まれた父を助ける為、父とわだかまりがあった兄もようやく家族一丸となって乗り越えた時、とても爽快でした。 「正義仁愛」の元、忍海家の絆がより一層強くなったと感じました。 震災のトラウマが残る愛だけど、今後の活躍に期待しています。
Posted by
女性初の潜水士となった愛、初仕事でブラックアウトして、自信を失うも、その後の父親を救助に行く所で疎遠だった兄とも会い、父親を救う テンポ良く一気に読めた 続編があるらしい 楽しみ
Posted by
海上保安庁初の女性潜水士を主人公にした作品。 なるほどね。本人が過酷なのは容易に想像がつくけど、よく考えたら、周囲も過酷なのかもな。そういう意味では、TBSの『DCU』は画期的だったのか。もっと、そこのところをクローズアップしても良かったんじゃね? そしてこの物語は、①東日本...
海上保安庁初の女性潜水士を主人公にした作品。 なるほどね。本人が過酷なのは容易に想像がつくけど、よく考えたら、周囲も過酷なのかもな。そういう意味では、TBSの『DCU』は画期的だったのか。もっと、そこのところをクローズアップしても良かったんじゃね? そしてこの物語は、①東日本大震災で被災した家族、②父親・兄・妹と海上保安庁一家が描かれています。①=②ね。そういう事では、いろいろと物語が広がる舞台設定になっていますね。 早速二作目が出ている様です。早く読んでみたいです。
Posted by
次作、鎮魂のダイブとともに一気に読了。海猿の女性版、ではなく、3.11の悪夢からもがき、苦しみながら成長して行く人々の話でした。「あの場」にいた人は、永遠に時間が止まったままの方もいるでしょうが、望む、望まざるにかかわらず、時間は過ぎて行きます。同じ過ぎていくなら、どう生きていく...
次作、鎮魂のダイブとともに一気に読了。海猿の女性版、ではなく、3.11の悪夢からもがき、苦しみながら成長して行く人々の話でした。「あの場」にいた人は、永遠に時間が止まったままの方もいるでしょうが、望む、望まざるにかかわらず、時間は過ぎて行きます。同じ過ぎていくなら、どう生きていくか、そこを問われた気がします。
Posted by