黄色い実 の商品レビュー
草さんの久実に対する強い姿勢は、正直、100%は賛同しかねます…。性犯罪は、被害者にとってとても難しい問題だと改めて感じさせられました。
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シリーズ7作目。小蔵屋の店員、男っ気のない久実ちゃんにとうとう…そんな時に小蔵屋の第二駐車場で元アイドルの女性が暴行を受けた事件が起き、容疑者は地元の名士の息子で… シリーズをバラバラによんでいるので、久実ちゃんと一ノ瀬さんのなれ初めが読めると楽しみにしていたら、酷い事件だった。元アイドルという経歴から復帰のための売名と言われたり、色々噂されたり…被害にあっただけでなくさらに傷つけられるのは読んでて辛かった。そして被害者は彼女だけではないことも…すでに読んでいたこれより後の作品で、久実ちゃんのお母さんの言動や態度が意味不明だったのだけど、それも理解できた。こんなことあったら、そういうふうになるよなぁ…と。付記もあって、現実とリンクしてるというか、色々考えてしまった。
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2023年51冊目 吉永南央さん/黄色い実 読書好きの母から譲ってもらった本。 こちらは「紅雲町珈琲屋 こよみ」シリーズ。主人公は65歳で珈琲屋さんをオープンした「お草さん」。 従業員やご近所の中で起こるちょっとした事件を通して描かれる、登場人物の心の機微が魅力。 #読了
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歳をとって、コーヒー屋を営む杉浦草と従業員の久美そのお店にとって、従業員は宝くじが当たるよりも難しい程よい従業員に恵まれる、その久美が大学教授の息子から性的被害を受け(他2名)皆に迷惑かけたくない為名乗り出ない、それを知った草は行動起こし事件解決に向けて動く。
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される側の現実なのか。 お草さんの物語は、ふとした幸せと辛さが混ざり込んでいるからこそ、些細な幸せを有難く感じられる。
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日常のちょっとしたミステリーのシリーズだったが、今回は卑劣な犯罪を扱っている。小蔵屋の駐車場で起ったその事件の被害者は平緒里江。そして、その日久実は風邪で小蔵屋を休み、数日後に出てくるがスカーフの下の痣に嫌な予感がした。緒里江の強さと久実の普通でいたいという気持ちが痛いほど伝わる...
日常のちょっとしたミステリーのシリーズだったが、今回は卑劣な犯罪を扱っている。小蔵屋の駐車場で起ったその事件の被害者は平緒里江。そして、その日久実は風邪で小蔵屋を休み、数日後に出てくるがスカーフの下の痣に嫌な予感がした。緒里江の強さと久実の普通でいたいという気持ちが痛いほど伝わる。お草さんや寺田さんがいたことに救われたと思う。更にはネットの拡散や人の噂、人の口には戸はたてりぬということを思い知り気が重くなったが、最後はこのシリーズらしく穏やかで優しい終わり方だ。久実と一ノ瀬との関係は続いてほしいなと思う。
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7作目。後ろのあらすじで、久実ちゃんとうとう…と思ったら、それは勿論あったけど本筋の事件がつらくてつらくて。衝撃でした。 性犯罪は犯罪そのものももちろんつらいけど、二次被害の方がつらいのは実体験あるのでしみじみわかります。強姦じゃなくても心の隅の方で引きずるのにな。。 久実ちゃんは一ノ瀬さんとつかず離れずでいくのかな。すぐにどうこう、というのは難しそうだけれどふたりには仲良くしていてほしいです。 小蔵屋、顔馴染みとか味方も多いけど、町内会の描写では結構反感も買っているようで心配になります。地方の小都市みたいなので新しいことには及び腰なのだろうな…うぅ。。 お草さんの心はちくちくといつも休まらない。頼っていいと言ってくれる人は居るだろうけれど、出来るだけ自分の人生を一人で引き受けるとはこういうことなのだと、このシリーズを読んでいるとこの先に思いを馳せたりしてしまいます。続きも読みます。
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読み終えた後、“黄色い実”ってどんなものだろう?と調べ、その植生や言い伝え、花言葉などを知って再度じんわりと物語の余韻が染み渡った。 シリーズ7作目の積み重ねあってこその親近感ゆえ、とりわけ三章の終盤からは友人の安否を心配するような心持ちで頁を捲る手が止まらなくなる。 春先の山菜...
読み終えた後、“黄色い実”ってどんなものだろう?と調べ、その植生や言い伝え、花言葉などを知って再度じんわりと物語の余韻が染み渡った。 シリーズ7作目の積み重ねあってこその親近感ゆえ、とりわけ三章の終盤からは友人の安否を心配するような心持ちで頁を捲る手が止まらなくなる。 春先の山菜を食べたその苦味であたたかさのある季節の巡りを実感し安堵するような、そんな気持ちに至る終幕が味わい深い。
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久実の立場だったらどうしただろう?? それにしてもいつもは目敏いお草さんが今回は気がつくの遅すぎない?
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*お草さんが営むコーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」で片腕として働いている頼れる店員・久実。なぜか男っ気のない久実にもついに春が……!?浮き立つ店に、元アイドルの女性が店の敷地内で暴行を受けたという衝撃のニュースが飛び込んでくる。容疑者は地元名士の息子。久実の様子がおかしいことに気づいたお草。そして、暴行現場で拾った「あるもの」がお草と久実を悩ませることになる。「私、いつから加害者になったんだろう」──心に小さな勇気の火を灯す人気シリーズ第7弾* これは・・・シリーズ史上、最も辛く、やるせない作品でした。 え? 何?? どうして??? と、途中錯乱し過ぎて、1度目はほぼ斜め読み。 それでも涙が止まらず、読み切るのが本当に辛かった。 けれど、なんとか最後まで読み通し、動揺が収まってからもう一度きちんと読み返したら、ああやっぱり小蔵屋だな、お草さんにしか出来ない物語だな・・・と。 じっくり読んだ分、二度目は倍から泣きましたけどね・・・ 被害者なのに、加害者になる。 私にその発想はなかったけど、お草さんはさすが年の功だけあります。諸々飲み込んだ上で、冷静に「その先」を見据えている。 「その先」までの辛さや苦しみがわかっていても、一番大事なことは何なのか、決してぶれない。 その代わり、今の自分が出来る精一杯のことを重ねていく。 それらが相まって、本当に辛い展開ではありますが、含蓄のある作品に仕上がっています。 そして、今回は小蔵屋の面々の温かさが十分に発揮されています。寺田さん、由紀乃さんはもとより、まさかの幸子さんまで!いい仕事をしてくれています。まさに、何が功を奏すかわからないな・・・ 歳を重ねることの意味を見せてもらえたような作品でもあります。
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