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だれも知らないレオ・レオーニ の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/12/28

ユダヤ人のレオはオランダで生まれ、イタリア・アメリカを行き来する人生に、自分のアイデンティティを考えながらも世界との共通点を見つけ、ご自身の使命を全うされた実に多才な方。レオの知られざる魅力が満載の一冊です。(おーかせさん)

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2022/09/24

絵本だけでなくグラフィックの作品も素晴らしく、絵本作家だけには留まらないアーティストだとこの本を読んで驚きました。デザインの本も好きなので、絵本だけでなくデザインに興味がある方にはとてもおすすめの1冊です。

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2022/03/09

『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』(松岡希代子著/2013年)の後、最新のレオ・レオーニ本が出ていると知り、早速入手! 彼のキャリアを時系列に紹介したもので、企画展を彷彿とさせた。タイトルが示すように大半の作品が初見だったけど、アイデアの根源だったり見る価値は十二分にある...

『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』(松岡希代子著/2013年)の後、最新のレオ・レオーニ本が出ていると知り、早速入手! 彼のキャリアを時系列に紹介したもので、企画展を彷彿とさせた。タイトルが示すように大半の作品が初見だったけど、アイデアの根源だったり見る価値は十二分にあるし、企画展を本当に開いちゃったとしても連日大入り間違いなしのはず。 『希望の絵本』と重複する箇所もあったが、ファンにとっては親切におさらいしてくれているようなもので、まさにfan-friendlyな構成だと勝手に思っている。 初期の画風は絵本の滑らかなタッチとは真逆のカクカクとした描き方で、生き物というよりもまるでオブジェだ。嫌いではないけど、(広告とは言え)生命力が損なわれている気がして同一人物によるものだとはどうしても信じられずにいる。心なしかグラフィックデザイナー時代の彼も作品を生み出す作家と言うよりビジネスマン然として見えた。(そこで得た手法が後の『あおくんときいろちゃん』で活かされるとは、本当に不思議な巡り合わせ。。) 画家として活動を始めた時期(1940年代中頃)に描かれた作品群も無論「だれも知らない」だろうし、絵本のタッチとは似ても似つかない。寧ろキュビズムだったり部位のバランスがおかしかったりと、ピカソの展示室に迷い込んだみたいになった。 絵本の出版以降はやっぱり自由になられたのかな。空間というものを上手く使いこなしている。(誰) オブジェ達も生き生きとしており、音楽も嗜んではった影響からか時には彼らが音に合わせて跳ねているようにも映る。 「人類とは、もともとひとつのとてつもなく大きな家族であって、外国に行くということはようするに、いままで会ったことのない遠縁の者に会いに行くのと同じことなのである」 『希望の絵本』の時に彼の言葉↑を書いたが、実はこれには続きがある。 「そして別れの時には、置きみやげとして、ある仕草の影や、色の振動、声の余韻、同意の笑み、そして…筆の跡を残していくのだ」 絵本やそれ以前のワークスには人種問題や反戦といった強いメッセージが含まれている。無論幼かった自分は気づきもしなかったけど、絵から溢れる優しさや幸福感には確かに触れていた。そして本書を読み終わり、改めて確認できた。大丈夫、レオ・レオーニ氏の置きみやげは失われていなかったと。

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2021/07/03

『スイミー』や『フレデリック』の著者、レオ・レオーニ。彼は、1910年にオランダ・アムステルダムでユダヤ系の家庭に生まれ、20代の頃にイタリアで仕事をしていましたが、ナチス台頭によりアメリカへ亡命します。アメリカで成功を治めた彼は、初めての絵本作りに取り組むことに。多くの作品を残...

『スイミー』や『フレデリック』の著者、レオ・レオーニ。彼は、1910年にオランダ・アムステルダムでユダヤ系の家庭に生まれ、20代の頃にイタリアで仕事をしていましたが、ナチス台頭によりアメリカへ亡命します。アメリカで成功を治めた彼は、初めての絵本作りに取り組むことに。多くの作品を残していますが、『あいうえおのき』や『どうするティリー』には、反戦におけるメッセージが込められていることはご存じでしょうか。読んだことのある本も制作背景を知ることで新たな発見があるかもしれません。

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2021/01/15

「絵本」つながり。レオ・レオーニは、『あおくんときいろちゃん』『スイミー』『フレデリック』などの作品で知られるアメリカ合衆国、イタリアのイラストレーター、絵本作家。

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2024/01/13

絵本作家の評伝はいつも興味を惹かれる。それは多くは作品で歴史が語られるからであり、作品のスタイルの変化が、彼の人生と思考に深く関わっているからだ。 この本も、作品を中心にまとめられており、私は目にすることがなかった、若い頃の多くの作品に出会って、改めて彼の才能に驚いた。 「あお...

絵本作家の評伝はいつも興味を惹かれる。それは多くは作品で歴史が語られるからであり、作品のスタイルの変化が、彼の人生と思考に深く関わっているからだ。 この本も、作品を中心にまとめられており、私は目にすることがなかった、若い頃の多くの作品に出会って、改めて彼の才能に驚いた。 「あおくんときいろちゃん」で絵本に衝撃を与えたレオ・レオーニは、その後パーキンソン病で手が不自由になってからも絵本の制作を続けた。それは亡くなる1994年まで、35年にわたった。 「これまで培ってきた、イラストレーション、ストーリー、デザインなど、絵本を構成するすべての要素っで、彼は余すところなく自分の世界を表現することができました。」195p 彼には、最もふさわしい芸術活動が、絵本であったと結んでいる。松岡希代子氏が細やかに作品を追って、レオーニの芸術の本質を突き止めた素晴らしい一冊。

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