内閣裏官房 の商品レビュー
2023.06.28 一言で言うとVシネマの文庫本版。 これは悪い意味ではない。世の中のありそうなこととなさそうなことをうまくミックスして「文庫」として読みやすく仕立てる。 こういうニーズがなければ商業出版に至らないワケであり、何冊もこういう本を出していることに素直に敬服している...
2023.06.28 一言で言うとVシネマの文庫本版。 これは悪い意味ではない。世の中のありそうなこととなさそうなことをうまくミックスして「文庫」として読みやすく仕立てる。 こういうニーズがなければ商業出版に至らないワケであり、何冊もこういう本を出していることに素直に敬服している。
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おどろおどろしいサスペンスかと思いきや、微妙に脱力系のお仕事小説。本のカバーと中身が合わんよ(苦笑) なんか、エロい描写が多い(上手い??)と思ったら、過去、官能小説も書いていたらしい。 この『内閣裏官房』は、シリーズ化されている。
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主人公は陸自の特殊部隊あがりの女性で、持ち前の猪突猛進っぷりで、周りを巻き込んで事件に巻き込まれたり、解決したりするドタバタストーリー。 ちょっとしたエロ要素とテンポ良く進んでいくスピード感を楽しむVシネの様な作品。
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安達瑶の作品は初めて。本屋でタイトルを見て面白そうだったので購入。文庫本書き下ろし小説(2020年8月文庫本)。 胸がスカッとするようなリアルな警察官僚小説に近いストーリーかなと思っていたら全然違った。まあスカッとするにはする結末ではあったが、殺人事件の動機や犯人の設定がなんかリ...
安達瑶の作品は初めて。本屋でタイトルを見て面白そうだったので購入。文庫本書き下ろし小説(2020年8月文庫本)。 胸がスカッとするようなリアルな警察官僚小説に近いストーリーかなと思っていたら全然違った。まあスカッとするにはする結末ではあったが、殺人事件の動機や犯人の設定がなんかリアル感がない感じで、黒幕の首相秘書官というのも頭脳明晰という感じではないし、考えていたのと違うなと思いながら読み進めていた。しかし漫画チックな犯人像と不必要な犯人とのアクションシーンを除けば痛快な展開で面白い。 内閣官房に秘密裏に組織された副長官室。政府与党の足を引っ張る不祥事や不正をもみ消し、場合によっては悪をも守る、決して正義を貫く組織、集団ではない。この組織に陸上自衛隊特殊作戦群から出向してきた上白河レイが主人公で、警視庁捜査二課から出向の津島健太郎、外務省から出向の等々力健作、国税庁査察部から出向の石川輝久、そして室長の御手洗嘉文の総勢5人が韮沢内閣官房副長官の元、不祥事や不正のもみ消し事態が目的ではない、そのもみ消しの事実を武器に巨悪を潰すのである。このスペシャリストの集団が各々の力を発揮する時、巨悪は排除される。 思っていたのとちょっと違っていたが、続編の「政商 内閣裏官房」も読んでみようと思う。
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最近になってこの手のスタイルにおいては1級の作者なのではと思い始めている。突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めると思うけどそうさせない何かが著者の作品にはあると思う今日この頃。
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