ミトロヒン文書KGB・工作の近現代史 の商品レビュー
読了。 旧ソ連KGB局員ワシリー・ミトロヒンが、命懸けで西側に齎した膨大な機密文書の記録。同文書の研究を通じ、同じくKGBのエージェントだった、ウラジミール・プーチンの行動原理の一旦が垣間見える。ソ連末期の対外工作活動のグダグダぶりも凄いが、対日浸透工作でやられたい放題だった日本...
読了。 旧ソ連KGB局員ワシリー・ミトロヒンが、命懸けで西側に齎した膨大な機密文書の記録。同文書の研究を通じ、同じくKGBのエージェントだった、ウラジミール・プーチンの行動原理の一旦が垣間見える。ソ連末期の対外工作活動のグダグダぶりも凄いが、対日浸透工作でやられたい放題だった日本の緩さも凄い。え?あの人もあの人も旧ソ連の工作員だった…?という衝撃。でも日本っていまも中国とかにやられ放題なんだろうな…。
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ソ連のスパイ活動を露骨に描く。 文章は素人っぽいのだが、この本に限っては悪い感じがしない。 KGBの情報将校が生の情報を「写して」持ち出したもので、生々しい資料で、日本における諜報、工作にも多々及んでいる。 のに。 なぜ、日本では大々的に取り上げられないのだ。 そっちの方が...
ソ連のスパイ活動を露骨に描く。 文章は素人っぽいのだが、この本に限っては悪い感じがしない。 KGBの情報将校が生の情報を「写して」持ち出したもので、生々しい資料で、日本における諜報、工作にも多々及んでいる。 のに。 なぜ、日本では大々的に取り上げられないのだ。 そっちの方がムッチャ気になる。
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倉山工房の山内智恵子さんが書かれた本。倉山塾を退塾していたことには驚きましたが…。 兼ねてから「コミンテルンという最強の組織がいたのにどうしてソ連は滅んでしまったのだろう」と思っていたのですが、謎が解けた一冊でした。 お金は情熱には勝てない。そして本気になったエリートは怖い、とい...
倉山工房の山内智恵子さんが書かれた本。倉山塾を退塾していたことには驚きましたが…。 兼ねてから「コミンテルンという最強の組織がいたのにどうしてソ連は滅んでしまったのだろう」と思っていたのですが、謎が解けた一冊でした。 お金は情熱には勝てない。そして本気になったエリートは怖い、ということがよく解った一冊でした。 文章もとても読みやすく、親しみが持てました。
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ミトロヒン文書を基にソ連の諜報を暴いていく内容。内容はもとより文中に紹介されている著書のほとんどが未翻訳のものだということに、インテリジェンスヒストリー(情報史学)の奥深さを知るとともに、日本のインテリジェンスに関する認識が未だ発展途上なのだと感じてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今春にヴェノナ文書などについて色々勉強したので本書は結構読みやすかった。ソ連がいかにして東欧諸国を侵略したり、西側諸国に工作を仕掛けたかを改めて認識できた。しかし12年間かけてこっそりメモして文書を作り上げたミトロヒンさんには感服する。 ソ連や英米のインテリジェンスは、凄い面もあるがポンコツもたくさんいることがよく分かったが、今世界にとって最大の脅威である某国はそこらへんをよく研究しているのではないかと思うので、警戒を怠ってはならないなぁと感じた。 今各省庁にインテリジェンス部門のようなものを設けるという動きがあるそうなので、ぜひ勧めてもらいたい。
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江崎道郎さんのインテリジェンスヒストリーに関するものは、とりあえず出版されたところで、どんどん読んでいこうという意気込みで読んでます。 共産主義圏の国々が何をやってきたのか、しっかりと確認できる本書。自由主義経済国の隙をついて、様々な形で工作してきた史実をしっかりと見据えていきた...
江崎道郎さんのインテリジェンスヒストリーに関するものは、とりあえず出版されたところで、どんどん読んでいこうという意気込みで読んでます。 共産主義圏の国々が何をやってきたのか、しっかりと確認できる本書。自由主義経済国の隙をついて、様々な形で工作してきた史実をしっかりと見据えていきたい。 本書も含めて、インテリジェンスに関し、ある程度の量を読んで体型的に理解しておきたい。 その中で導き出されるもので、自分なりにビジネスに活かしていければと思っている。
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