帝都争乱 の商品レビュー
37 時代背景とか歴史の考証にはなるが、物語としての本筋が見えないかな。紙面に対する字数も少なく改行ばかりで、初版から文庫でいいんとちゃうかな。もう次は読まないかも。
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シリーズ第二弾。 日露戦争講和のポーツマス条約反対運動の騒乱に乗じた殺人事件にいつものメンバーが対処するものです。 と言っても、事件が起こるまでが半分くらいが過ぎ、事件の真相もあっさりで、ミステリーというより時代小説な感じです。 登場人物たちが真相を話しちゃうので、探偵の調査もあんまり意味がないし、大物たちが目的のためにそこまでするの?とはと思いましたが。 自分は大体知っていたけど、この時代の政治の裏側の勉強にはなると思います。 また、藤田と内田の対峙は漢気の見せ所でした。
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サーベル警視庁シリーズ、2作目。 日露戦争終結直後の混乱の背景を描いているのは分かるし、まさに帝都争乱の状態だったことは今作を読んで理解は出来るんだけど、肝心の殺人事件は何とも肩透かしな決着だったかな、、、。遺体の出現も真犯人の出現も唐突だし、謎解き過程も唐突。1作目は、斎藤一...
サーベル警視庁シリーズ、2作目。 日露戦争終結直後の混乱の背景を描いているのは分かるし、まさに帝都争乱の状態だったことは今作を読んで理解は出来るんだけど、肝心の殺人事件は何とも肩透かしな決着だったかな、、、。遺体の出現も真犯人の出現も唐突だし、謎解き過程も唐突。1作目は、斎藤一とか黒猫先生とか、登場人物に意外性があって楽しめたけど、2作目の今作はそういった意外性もなく、事件としては一応解明できてはいたけど、面白いものだったかと聞かれると首を捻らざるを得ない。
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玄洋社と黒龍会の壮士の妖しい行動を西小路探偵が警視庁に内偵を提案 日露戦争の講和会議への国民の不安 黒龍会の内田良平が日比谷公園内で集会 暴動発生 暴徒が桂総理の妾、お鯉さん宅、赤坂榎坂に乱入。巡査4名が戦う。斉藤一も参入。お鯉さんは裏口、畠山経由で隣家へ 暴徒が帰った後、死体発見。鳩尾から心臓を一突き。 斉藤一が内田良平に真実を聞き出す 互い緊張、サーベル抜刀。内田は諦めた 桂総理が山縣有朋を起こらせた。 日露戦争の陣頭指揮は山縣有朋。 戦争を終わらせたこと、講和条約の内容も我慢ならず。 桂は山縣有朋を政権中枢から遠ざけようとしている 桂の妾殺しを長州閥経由で依頼された長州出身黒龍会の元士族が暴徒に紛れて妾宅侵入 内田は暗殺阻止するように同僚に指示 犯人は火事場で自害したと内田は告げた 内田は船で大陸に戻る。同行者に実行犯の名前があった。
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シリーズ2作目。日露戦争がいままさに終わろうとしている時代が舞台。桂首相や日比谷焼き討ち事件といった現実の人物、出来事を背景として、そのなかにフィクションを織り交ぜるという構成。現実と虚構の境目がわからないよう、うまく組み合わせているあたりはさすが、というべきでしょうか。 ただ...
シリーズ2作目。日露戦争がいままさに終わろうとしている時代が舞台。桂首相や日比谷焼き討ち事件といった現実の人物、出来事を背景として、そのなかにフィクションを織り交ぜるという構成。現実と虚構の境目がわからないよう、うまく組み合わせているあたりはさすが、というべきでしょうか。 ただ、現代の刑事捜査と違って、科学的手法やツールを駆使できるわけではないため、どうしても捜査の進展がゆっくりになりがちで、その分いつもの今野作品のように刻一刻と変化する捜査状況や新たに判明する事実を読み進めるうち、徐々に真相に迫っていく面白さは控えめ、といった印象。 その分、警視庁OBとして登場する藤田の活躍が本作においても、そのシーンは少ないながらキラリと光る名脇役といえるでしょう。
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政治的な駆け引きが裏にあるさらっとした物語でした。 実在する人物がどんどん出てくるので、どこまでが史実と小説が入り混じっている感じがします。
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かもなく不可もなくと言いたいところだけどやや物足りない。主人公の岡崎は語り部的な立ち位置なので存在感は薄い。登場人物それぞれが自分の領分から逸脱しないので予定調和な印象が拭えなかった。藤田を主役にと思わなくもないがそれだとタイトルまで変えないといけないのでダメだな。
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サクサク読了。面白いと言えば面白いが、嚙みごたえなさすぎ。でも読後感悪くない。歴史上の人物がバンバン実名で登場すると、事実かフィクションか混乱。
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退院後の自宅療養中に読了。 シリーズ2作目。 いささかご都合主義で出木杉君なお話ではありますが、元ネタ史実の選びどころが絶妙。
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1905年9月5日、日比谷公園で行われた日露戦争の講和条約ポーツマス条約に反対する国民集会をきっかけに発生した暴動事件「日比谷焼打事件」。 暴徒と化した群衆が内務大臣官邸、國民新聞社、キリスト教会などを次々に襲撃した。東京は無政府状態に陥り、政府は戒厳令を発布、近衛師団が鎮圧に乗...
1905年9月5日、日比谷公園で行われた日露戦争の講和条約ポーツマス条約に反対する国民集会をきっかけに発生した暴動事件「日比谷焼打事件」。 暴徒と化した群衆が内務大臣官邸、國民新聞社、キリスト教会などを次々に襲撃した。東京は無政府状態に陥り、政府は戒厳令を発布、近衛師団が鎮圧に乗り出した。 その騒擾の陰で起きていた殺人事件。警視庁の個性的な警察官たちが、元新選組・斎藤一改め藤田五郎や伯爵の孫で私立探偵・西小路の協力の元に事件を解決する「サーベル警視庁シリーズ」の第2弾は、虚実織り交ぜながら読ませるミステリに仕上がっている。 実のところ、恥ずかしながらこの事件は知らなかった。ウイキペディアで読むと、騒擾の部分は驚くほど史実に忠実に描かれている。 そこにフィクションとしての裏話が盛り込まれ、面白いったらない。いつもの面々の安定した魅力と、明治も38年になるのに未だに薩長だの会津だのといった確執が描かれるのも興味深い。 虚の部分が山縣有朋と桂太郎をめぐる政局になっているのが難しすぎて???だったけど、それを差し引いても面白くて、一気読みでした。 第3弾にも期待してます!
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