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内なる町から来た話 の商品レビュー

4.4

26件のお客様レビュー

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2024/05/21

美しい大人の絵本。人と動物との関わりや、生き物に対するリスペクトも感じられる。不思議で深層心理にうったえかけられるような作品。

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2024/04/19

挿絵がすごく素敵だった。すごく好き。 虎の話が印象的で、これはどの話にも共通していることだけれど、人間の驕り、過信、無知さを優しく、時に鋭く説いているな、と。 何度も繰り返し読んでいきたいと思った作品。

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2023/12/12

どこか郷愁と、薄暗くひんやりした感覚を覚える、ショーン・タンの物語。 ……ねえ、あのビルのワンフロアに、ワニが住んでるって、知ってましたか? 図書館スタッフ

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2023/06/09

動物を題材にした25の物語。 都会の風景の中に置かれた動物たち。 なんで、こんなところに…と驚きがある。 この世の動物たちは、誰かのために存在しているのではない。 アリス・ウォーカー まさにその通りだと感じる。 ワニが八十七階に住んでいる。 しかも、すこぶる快適に。  だ...

動物を題材にした25の物語。 都会の風景の中に置かれた動物たち。 なんで、こんなところに…と驚きがある。 この世の動物たちは、誰かのために存在しているのではない。 アリス・ウォーカー まさにその通りだと感じる。 ワニが八十七階に住んでいる。 しかも、すこぶる快適に。  だと…? 次々と現れる動物たち。 犬の物語は、読了済みだったが、 文章が加わるとまた違った意味に思えてくる。 猫の旅立ちもインパクトがある。 裏表紙にも絵が使われているが、猫の頭に乗っている母娘⁇だろうか。気になった。何処を目指してるのかもわからない。 たぶん誰もわからない未知の世界だろうか。 高速道路にまたサイが出た。 あれが、最後のサイ? 短い文章なのに車の多さとサイの顔のアップがなぜか悲しくなる。最後だからか…。 待合室はこわくない。 お前ハ、カナラズ、治ル。 フクロウはいつだって正しいのだから。 真っ白な空間と窓が異常に多い病院の中。 見えないから不安なのだが、フクロウの一言で安心できるのが不思議だ。 「ヒツジを敬いなさい」と先生は言った。 教室の教壇でぎゅうっとヒツジを抱きしめている先生の姿。無表情のヒツジの顔の対比がなんとも言えない。 弁護士に手を繋がれていっしょに裁判所な長い階段を上がるクマ。何を思っているんだろう。 まだまだたくさんの動物たちが出てくるのだが、彼らはいっさい物言わない。 そりゃそうだろうが、勝手に想像する。 意味を深く考えないで読んでみるしかない。 なぜなら理解し難いからである。 ギリギリ返却期限まで何度も読んでみた。 また、何年か経てば違う角度から物語が見えてくるかもしれない。 それもまた楽しみにしよう。

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2022/12/11

大人向けの絵本? 当初、うまく理解できず、なかなか楽しめなかった。 絵は素敵。 小さい頃に戻った気分。 文章が理解できないから絵を見て楽しんで、 少し読んで、理解して、想像して、楽しむ。

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2022/12/03

最高。 初めに物語があって、その後に続く見開きの絵。本の構成の仕方がこの物語にどんな絵が来るのだろうって凄くドキドキする。 で、絶対に裏切らない絵がくるの。凄くない?どれも素敵なんですが、「猫」が衝撃的過ぎて、、。全世界の人に見て欲しい。 最近訳者の岸本佐知子さんが気になっ...

最高。 初めに物語があって、その後に続く見開きの絵。本の構成の仕方がこの物語にどんな絵が来るのだろうって凄くドキドキする。 で、絶対に裏切らない絵がくるの。凄くない?どれも素敵なんですが、「猫」が衝撃的過ぎて、、。全世界の人に見て欲しい。 最近訳者の岸本佐知子さんが気になってて、図書館で彼女の訳本を検索してたまたま見つけた本なのですが、岸本さんありがとう!ショーン・タンを教えてくれてありがとう!変態的エッセイとは裏腹にめちゃくちゃ素敵な翻訳で綺麗な日本語訳ありがとう。 ショーン・タンさんは日本では人気のある方なんですね。アカデミー賞や他にも数々の賞を受賞されている。他にも沢山大人の絵本を刊行されていて岸本さん訳ときては読まない訳にはいかない。また素敵な絵に出会えそうです。

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2022/07/30

幻想と脅威、地続きにあるかもしれない、異界ではないどこかの街の話 ショーン・タン…こういうのが真骨頂なのかもしれない…

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2022/07/08

物凄く哲学的なのに、分かりやすかった。 いかに、人間がめちゃくちゃな事をしてしまってるかがよく分かった。 圧倒的な絵の綺麗さにまた色んな事を考える事ができた。 クマの訴え…めちゃくちゃ心にズーンときた。 もう1回しっかり読みたい。

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2021/12/30

文学ラジオ空飛び猫たち第17回紹介本。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/17-el75v1 ダイチ 人によって文章から感じることは様々だけど、絵を加わるとさらに幅が出てきます。ショーンタンの絵を眺めていると、理屈...

文学ラジオ空飛び猫たち第17回紹介本。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/17-el75v1 ダイチ 人によって文章から感じることは様々だけど、絵を加わるとさらに幅が出てきます。ショーンタンの絵を眺めていると、理屈や理由もなく、泣きたくなることや心が暖かくなったり、ほっとすることもあると思います。ショーン・タンを知らなかった人は一度書店で手にとってほしい。 私は猫を飼っていて、猫以外にもフクロウとかも好きで動物に対しての愛着は強い方ですが、「動物」がテーマのこの本を通して感じたことは肩身の狭さでした。世界はもちろん人間だけのものではないと思っていますが、人間と動物の関係を見せられると反省させられる部分がありました。動物の神秘的な部分が色濃く出ているので、動物が好きな人はおすすめです。 ミエ ショーン・タンの小説と絵のコンボが想像以上のものを見せてくれて惹き込まれます。貴重な経験ができて体験価値の大きな本でした。この本で語られていることは架空の話で、動物もすべて架空のものでしかないですが、ショーン・タンはぐいぐいフィクションに没頭させてくれて、架空と現実をシンクロさせてくれます。これは貴重な経験だと思います。ジャンルは絵本だけど、大人が十分に楽しめる重厚なバンドデシネ(ヨーロッパの漫画)を読んだ感覚に近いと思います。 表紙がすごく鮮やかな絵なので、ビジュアルが気になった人は読んでほしい。すごい絵が何枚もあるけど、そこにたどり着くまでの文章が、さらに絵を劇的なものに変えてくれます。その体験を味わってほしいです。

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2021/11/27

絵と物語、どちらも素晴らしく、天は二物を与えることもあるんだよね…と感じずにはいられない。 自分の描く絵に、自分の書く物語をのせる(どちらが先にあるのかわからないけれど)、というのはどんな感じなのだろう。 ショートフィルムの断片を垣間見るような、夢心地な時間を与えてくれる。 ...

絵と物語、どちらも素晴らしく、天は二物を与えることもあるんだよね…と感じずにはいられない。 自分の描く絵に、自分の書く物語をのせる(どちらが先にあるのかわからないけれど)、というのはどんな感じなのだろう。 ショートフィルムの断片を垣間見るような、夢心地な時間を与えてくれる。 こういう本に若いうちに出会えたら、幸せだろうな。 2021.8.6

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