美しい数学入門 の商品レビュー
伊藤先生からのメッセージ: この本の帯にある通り「文系理系を問わない現代数学入門」の本。日常生活に役立つ数学の「考え方」や、高校までの数学とはちょっと違う現代数学が楽しめます。6章の数学との付き合い方もお勧めです
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私にしては例外的なスピードで一気に読み終わった。書店で「はじめに」を読んでこれはおもしろそうと思って購入。1章、2章と過去に学んだことを確認しながら読み進める。3章「群論」のはじめも分かる。と思っていたら、桐の家紋がなぜ巡回群なのか、ここでつまってしまった。裏返したら元にもどるが...
私にしては例外的なスピードで一気に読み終わった。書店で「はじめに」を読んでこれはおもしろそうと思って購入。1章、2章と過去に学んだことを確認しながら読み進める。3章「群論」のはじめも分かる。と思っていたら、桐の家紋がなぜ巡回群なのか、ここでつまってしまった。裏返したら元にもどるが、半回転しても元にはもどらないのではないのか。うーん。そして、サム・ロイドのパズル。理解したい、でも偶置換と奇置換、うーん、きびしい。2次元結晶群の分類、うーん、なぜ図がない。高校で行列は習ったし、大学1年で線型代数も勉強したはず。でも、まったくわかっていなかった。何とか慎重に読み進めるも、連立方程式の解き方の意味を理解するのはあきらめてしまった。そして、オイラーの多面体定理は難なく進むが、そのあとの特異点でまたつまる。偏微分自体はまだその気持ちはわかるので読み進めていたが、超弦理論にも出てきたなあ、と思っているうちに暗礁に乗り上げる。そして最終章。「数学では論理的な思考能力を養っているのであるが、できるだけ楽な道を選ぶ努力をするので、実は数学は怠け者向きだともいえる。」そう、私もいつも生徒にそう言っている。研究者全般に言えることとして、「自分の考えを信じる力も必要で、研究を続けていくには、自己肯定感が高く、そして楽観的であることも必要」。その通りだと思う。数学者たちは、「自分の哲学を持ち、物事の本質を見極めたいと思う純粋な人たちなのである」。そして「おわりに」の最後には、吉田宇一氏の名前が。もうOBなんだなあ。
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