短編ミステリの二百年(vol.3) の商品レビュー
事細かな評論も収録された海外ミステリアンソロジー第3弾。EQMMコンテスト受賞作リストもついていますが。読んだことないのがほとんどだなあ。まだまだ面白い作品が山のようにあるのだと思えば、嬉しいような、気が遠くなるような(苦笑)。とりあえずヘレン・マクロイの作品は面白そうなので、読...
事細かな評論も収録された海外ミステリアンソロジー第3弾。EQMMコンテスト受賞作リストもついていますが。読んだことないのがほとんどだなあ。まだまだ面白い作品が山のようにあるのだと思えば、嬉しいような、気が遠くなるような(苦笑)。とりあえずヘレン・マクロイの作品は面白そうなので、読んでいきたいです。 お気に入りはヘレン・マクロイ「ふたつの影」。幼い少女の想像上の友達としか思えないふたりの人物が関わる事件。彼らは実在しているのか否か、という謎だけでも不安感をかき立てられます。それに加えてどんどん事件が起こる展開にも引き込まれました。 ミリアム・アレン・ディフォード「ひとり歩き」にはぞくぞくさせられっぱなしでした。犯行現場を目撃してしまったがそれを公にできない理由のある主人公。やがて事件は解決するかに見えたものの、とんでもない展開になっていきます。主人公の葛藤がとんでもなく痛々しく、追い詰められていくサスペンス感が凄まじかったです。
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このシリーズは歴史的価値(?)が作品選考の基準のようで、必ずしも傑作集ではないようだが、ヘレン・マクロイの「ふたつの影」やトマス・フラナガンの「良心の問題」は面白かった。評論部分は半分くらいを斜め読みした程度だが、ブラウンの短編を巡って「哲学的だとして、だからどうした」と言う一文...
このシリーズは歴史的価値(?)が作品選考の基準のようで、必ずしも傑作集ではないようだが、ヘレン・マクロイの「ふたつの影」やトマス・フラナガンの「良心の問題」は面白かった。評論部分は半分くらいを斜め読みした程度だが、ブラウンの短編を巡って「哲学的だとして、だからどうした」と言う一文があって、ミステリ評論なんて、全部まとめて「だからどうした」と言われたら終わりなんじゃないか、とツッコミを入れたくなった。そんなこと、考えたこともないのかも知れない。
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