「原子爆弾」その前後 ―原民喜小説選 の商品レビュー
ノンフィクションや歴史を淡々となぞるだけの学校の授業やメディアの特集ではなく、後世の人の手によって戦争をテーマに作り上げられた「小説」に興味が湧き、手に取った。目立って反戦をうたうこともなく、戦争の背景を上手く立たせながら人間模様を描く作品ばかりで小説選というだけあるなと思った。...
ノンフィクションや歴史を淡々となぞるだけの学校の授業やメディアの特集ではなく、後世の人の手によって戦争をテーマに作り上げられた「小説」に興味が湧き、手に取った。目立って反戦をうたうこともなく、戦争の背景を上手く立たせながら人間模様を描く作品ばかりで小説選というだけあるなと思った。通っている高校の図書館にも置いてほしいなと思うほど、戦時中の人々をより近く感じることのできるよい作品だと思う。
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『夏の花』『心願の国』を含む、広島の惨劇を文学として記録した作品集だ。何の誇張もない文章が作品の結晶度を高めている。「ヒロシマ」を扱った作品は数あるけど、『夏の花』は別格だ。 出版社側の思惑なのか、本作品集のタイトルはいかがなものかと思っていたけど、『夏の花』の元々のタイトルだっ...
『夏の花』『心願の国』を含む、広島の惨劇を文学として記録した作品集だ。何の誇張もない文章が作品の結晶度を高めている。「ヒロシマ」を扱った作品は数あるけど、『夏の花』は別格だ。 出版社側の思惑なのか、本作品集のタイトルはいかがなものかと思っていたけど、『夏の花』の元々のタイトルだったそうな。そりゃ作品として残す際には変えますよね。
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