20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑 の商品レビュー
Part1「戦略ミス」「脆弱体制」「機能不全」 による危機の乗り越え方 File 01 IBM 「ものづくりの会社」から「サービスの会社」に生まれ変わって危機突破 ちなみに、ガースナー氏は、IBMのCEOに就任して以降、何度もメディアなどから「経営ビジョンは何か?」と問われ、そ...
Part1「戦略ミス」「脆弱体制」「機能不全」 による危機の乗り越え方 File 01 IBM 「ものづくりの会社」から「サービスの会社」に生まれ変わって危機突破 ちなみに、ガースナー氏は、IBMのCEOに就任して以降、何度もメディアなどから「経営ビジョンは何か?」と問われ、そのたびに「そんなものはない」と一蹴していたといいます。当時、経営者はCEO就任時に 「経営ビジョン」を打ち出すのが慣例でしたが、ガースナー氏はビジョンよりも、「止血」を優先に掲げたのです。 加えて、新しい戦略も、すぐには公表しませんでした。これにはIBMの社員が「新しい戦略が会社を救ってくれる」と勘違いしないためという狙いがあったといいます。 →ビジョンや夢では、飯は食えない File 02 サイバーエージェント 急成長によって生じた「矛盾」と「人材流出」を乗り越えて危機突破 →ペンチャー事業・新しい挑戦のときこそ「温故知新」 File 03 良品計画 成功体験に縛られた組織文化を一新して危機突破 → 「過去のベストプラクティス」に「未来の答え」はない File 04 カルビー 徹底した数値経営で危機突破 →高シェアに安住しない組織をつくるには? File 05 オムロン 業績好調の陰で忍び寄る下克上の波を耐え抜いて危機突破 →周囲から賞賛されているときこそ、不断の努力を続けられるか? Part2「災害」 「トラブル」 「不可抗力」による危機の乗り越え方 File 06 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 「ニーズ軽視の経営」と大災害を、財務と執念で危機突破 →誰にも負けない「執念」を持っているか? File 07 日本マクドナルド 地に落ちた信用に、「原点回帰」で危機突破 →「回帰すべき原点」こそ、未来への有効な備えである File 08 ウェザーニューズ 不可抗力の危機に当事者意識を持って挑んで危機突破 →危機あるところにチャンスあり。どれだけ当事者意識を持てるだろうか? File 09 伊勢丹 「行動と価値観の変化」を正しく捉え、リスクをとって危機突破 せっかく新店舗をこしらえたのだからとか、父祖の地を捨て去るのも惜しいとか、店内にもむろんいろいろな意見が出た。けれども、私はこの際商売が生きるか死ぬかの瀬戸ぎわで、父祖伝来の地もハチのアタマもあったものか。とにかく、一刻も早くすみやかにこの地を捨 てて、しかるべきショッピングセンターに進出しなければならぬと決 心のほぞをかためた。地の利をかるくみたミスは、どうしても、この 大英断で救う他に道はなかったのである。 →理由があって変化した「人の流れ」は戻らない。構造の変化を見据えよう File 10 森ビル 愚直なコミュニケーションを貫いて危機突破 →ビジネスのライフサイクルによって、見据える時間軸も有効な戦略も変わる Part3「市場崩壊」「顧客消失」「時代錯誤」 による危機の乗り越え方 File 11 ファーストリテイリング 危機があったから今がある!? 田舎の後継ぎ息子が起こした危機突破 → 「当たり前の足場」が崩れたとき、現状維持にしがみついてはいけない File 12 ゼネラル・エレクトリック イノベーションを追求して危機突破、しかし・・・・・・ →イノベーションには「旬」がある 202 File 13 ノーリツ鋼機 市場環境の激変に、事業を総入れ替えして危機突破 →厳しい現実をどれだけ正面から直視し、対応できるだろうか? File 14 パルコ 「誰に何を売るのか?」を考え抜いて危機突破 →斬新なアイデアは他分野の知識から生まれる File 15 東宝 前途多難な本業に、安定の副業を組み合わせて危機突破 →問題の本質を見失った無駄な抵抗は今すぐやめよう Part4「ライバル」「競合他社」「業界ルール」 による危機の乗り越え方 File 16 Apple 周囲からの厳しい評価に因縁のライバルの助けを借りて危機突破 →ずば抜けた仕事には、必ず毀誉褒貶が伴う File 17 Adobe Appleに2度も目をつけられるが、水面下で強みを伸ばして危機突破 →火花は散らしても自分自身は燃やさないで次の種をまく File 18 シスメックス 価格圧力に苦しむも顧客価値を再定義して危機突破 →価格競争・値下げ圧力への対抗策は、「本当に必要とされる価値」を考え抜くこと File19 アイリスオーヤマ 価格圧力と不況に直面し、「業界の常識」を書き換えて危機突破 →強さの秘訣は「当たり前を正しく問い直せること」にある File 20 P&G 15年越しの黒字化を実現して危機突破 →ビジネスの成否を分けるのは、「スキル」ではなく「執念」
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2023年41冊目。満足度★★★★☆ IBM、Apple、GE、カルビー、オムロン、パルコなど内外20社の企業の事例を紹介 誰でもその名を知っている様な企業にも、かつて「危機」があり、各社がそれをどの様に克服してきたかを簡潔に解説 あくまで広く浅くなので、興味を持ったケース...
2023年41冊目。満足度★★★★☆ IBM、Apple、GE、カルビー、オムロン、パルコなど内外20社の企業の事例を紹介 誰でもその名を知っている様な企業にも、かつて「危機」があり、各社がそれをどの様に克服してきたかを簡潔に解説 あくまで広く浅くなので、興味を持ったケースは本書で紹介されている参考文献などで深掘りすると良いだろう あのP&Gも日本進出して赤字が続き、一時撤退も考えた話など興味深い
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広く浅く、です。取っかかりとしては良いのではないでしょうか。 特に興味を持ったのは、東宝、PARCO、P&G。詳細は自分で調べます。
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著者は↓を運営するWEBエンジニア The社史https://the-shashi.com/ 日本の著名企業主体の社史編纂。振り返ってみれば、一定の合理性があるという復活のきっかけ等を記載。
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IBM=ものづくりから、サービスへ。ガースナー氏のトップダウン。ビジョンや夢では飯は食えない。 サイバーエージェント=終身雇用で離職率を下げた。古い制度をやみくもに批判しない。時代遅れにもヒントがある。人間は昔と同じ。 USJ= 佐世保のハウステンポス、志摩スペイン村、USJ...
IBM=ものづくりから、サービスへ。ガースナー氏のトップダウン。ビジョンや夢では飯は食えない。 サイバーエージェント=終身雇用で離職率を下げた。古い制度をやみくもに批判しない。時代遅れにもヒントがある。人間は昔と同じ。 USJ= 佐世保のハウステンポス、志摩スペイン村、USJなど。 供給側の論理で作られた。 GE=ジャックウェルチ。選択と集中。イノベーションには駿がある。 ノーリツ鋼機=ミニラボの世界シェア46%の会社だった。リーマンショック後に豊富な資金をバックにM&Aで、別の会社に返信した。テイボーなど。 パルコ=丸物百貨店を変身させたもの。誰に何を売るのか=若者にファッションを。物販ではなくテナント貸し事業。ファッションの在庫リスクがない。若者向けの場所を提供することに徹した。 東宝=映画から不動産業へ。過去の遺物に囚われない。 アドビ=最初はフォント、マックとappleがフォントをつくると、イラストレーター、フォトショップなどのソフトに。フラッシュをめぐるappleとの闘い。その後は、サブスクリプションによる成長。 アイリスオーヤマ=問屋抜きでホームセンターで販売。ホームセンターに赴いて商品開発力をキャッチする。
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