宇宙からの帰還 新版 の商品レビュー
良い本を読んだ後は余韻が響いて暫く何も読みたくなくなる感じに襲われる。そんな本だった。めちゃくちゃ好き。
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アメリカの宇宙飛行を経験した飛行士達に立花隆がインタビューした内容をまとめた著書。 170万年間地球から一歩も出なかった人類が初めて地球を離れ、暗黒の死の空間である宇宙空間や月から地球を見ることで地球の美しさ、儚さ、また天に居るとされる神の視座から地球を眺めることで宇宙の誕生や地...
アメリカの宇宙飛行を経験した飛行士達に立花隆がインタビューした内容をまとめた著書。 170万年間地球から一歩も出なかった人類が初めて地球を離れ、暗黒の死の空間である宇宙空間や月から地球を見ることで地球の美しさ、儚さ、また天に居るとされる神の視座から地球を眺めることで宇宙の誕生や地球、人類、生命の起源、進化、環境問題、戦争などの争いを考察することで飛行士によっては神に邂逅したとする者も居て、科学的論理的思考でも答えが導き得ない深い思考に導かされる様子が記述されている。 この宇宙への人類の進出は人類の進化史の転換点であるとの指摘には、これから続いていくであろう宇宙進出を想像した時、まさにそうなのだろうと思うものであった。 物事には始まりがあるもその始まりの前はと考察する哲学的な課題に帰結する様な内容であった。
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『FULL MOON』という写真集を持っています。アポロ11号の月面着陸の記録写真集。人間を月に送った当時のテクノロジーは、アポロ計画以降には月への行き来が途絶えていることを踏まえると、現代に至るまで最先端であり続けているといえるでしょう。50〜60年も前の科学技術です。よくぞ成...
『FULL MOON』という写真集を持っています。アポロ11号の月面着陸の記録写真集。人間を月に送った当時のテクノロジーは、アポロ計画以降には月への行き来が途絶えていることを踏まえると、現代に至るまで最先端であり続けているといえるでしょう。50〜60年も前の科学技術です。よくぞ成し遂げたものだと素直に感動をおぼえます。 地上の僕は、星空を見上げるのみの生涯を送っています。月から地球を見る経験は得られそうにないけれど、ここから目を凝らし見つめる星々に思いを馳せるだけでも、いかに僕自身の存在の小さきことを痛感しています。自覚することが、全ての第一歩につながっているのかな。
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勝手な思い込みで、宇宙から帰還したあと、宇宙飛行士の身体的な変化についてまとめられたものとばかり思っていましたが、想像と違ってました 宇宙から眺める地球の姿を見て、宇宙飛行士の精神面の変化について、アメリカの宇宙飛行黎明期に携わられた宇宙飛行士の方々にインタビューを通じてまとめ...
勝手な思い込みで、宇宙から帰還したあと、宇宙飛行士の身体的な変化についてまとめられたものとばかり思っていましたが、想像と違ってました 宇宙から眺める地球の姿を見て、宇宙飛行士の精神面の変化について、アメリカの宇宙飛行黎明期に携わられた宇宙飛行士の方々にインタビューを通じてまとめられていました 想像できない内容で、とても興味深かったです また、何名かの方にインタビューされていますが、それぞれ違った形で影響を受けられていて、でもどこか共通的な部分もあって、 地球をただ単に軌道から眺めたときと、船外活動中に眺め時、月に上陸して眺めた時でまた違っていて、地球をより遠くから眺めることができた方ほど影響を受けられているようでした 無限に広い宇宙から地球を眺めたことで、宇宙からすると地球はとても小さな存在で、その中での国同士の争いがバカバカしく感じられたお話や、宗教も宗派なんて小さな区分けにすぎない、という考え方に変わった話、生命誕生は、やはりうまく出来すぎていて、やはり創造されたものかも、と思うようになった話、などなど、初めての感覚というか観点ばかりの話でまったく飽きませんでした
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実際に宇宙に行った宇宙飛行士のその後を取材したルポ。宇宙飛行士の心境や価値観、神への考え方の変容などが丁寧に書かれている。 ここでは14人の宇宙飛行士がそれぞれの体験を語っているけど、地球軌道を周回した人、宇宙遊泳した人、月の軌道を回った人、そして月の上に立った人でもまた体験は...
実際に宇宙に行った宇宙飛行士のその後を取材したルポ。宇宙飛行士の心境や価値観、神への考え方の変容などが丁寧に書かれている。 ここでは14人の宇宙飛行士がそれぞれの体験を語っているけど、地球軌道を周回した人、宇宙遊泳した人、月の軌道を回った人、そして月の上に立った人でもまた体験は異なっている。ただ、それぞれ異なることを言ってようで、本質的には繋がることを語っているのかなと思ったり。 この本の結びで、著者は宇宙飛行士の意見をまとめようと試みたけど断念したと書いてたけど、その気持ちはわかる。なんか壮大すぎて下手にまとめると間違って伝わりそう。なので、科学に興味ある人はぜひ読んでほしい本ですね。 宇宙に行きたくなるけど、あと20〜30年以内に一般の人が宇宙旅行できるようになっているのか。難しそうだけど、ライト兄弟が初めて空を飛んでから人類が初めて宇宙に行くまでが60年弱って聞くと、可能性あるように感じる。
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野口聡一さんの好きな本というのを知り、手に取りました。 宇宙、宇宙飛行士の人間の部分に焦点をあてていて、十人十色。けれども、どの人も人としてのパワーがとても大きいのだな。と思いました。 生命の不思議を抱きながら、未知であった宇宙に足を踏み入れていくワクワク、ドキドキ感。 また、読...
野口聡一さんの好きな本というのを知り、手に取りました。 宇宙、宇宙飛行士の人間の部分に焦点をあてていて、十人十色。けれども、どの人も人としてのパワーがとても大きいのだな。と思いました。 生命の不思議を抱きながら、未知であった宇宙に足を踏み入れていくワクワク、ドキドキ感。 また、読み返したい本となりました。
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宇宙体験をした飛行士が、地球に帰ってきた後、神が隣にいるようだとか、導かれた感覚など、地球ではあり得ない体験をするらしい。ただ、こういう体験をするかどうかはいくつかの条件が揃うことが必要で、単にロケットで飛行するだけでなく、宇宙空間で浮遊したり、地球軌道を外れて月まで到達したり、...
宇宙体験をした飛行士が、地球に帰ってきた後、神が隣にいるようだとか、導かれた感覚など、地球ではあり得ない体験をするらしい。ただ、こういう体験をするかどうかはいくつかの条件が揃うことが必要で、単にロケットで飛行するだけでなく、宇宙空間で浮遊したり、地球軌道を外れて月まで到達したり、数分から数十分の考える時間があったり。簡単に言ってしまえば、究極の非日常体験と沈思黙考がトリガーになっているようである。これ、宇宙飛行士でなくても、人が変わるきっかけとしての共通点だと思うので、いろいろ取り入れられるかも。立花隆氏のノンフィクションは本当に面白い。幅広く深い知識を持っているからこそ、鋭いインタビューができるのだと思う。
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40年以上前に書かれたものが、形を変え版を重ね今に読み続けられている良書。 当時より宇宙は身近になっているものの、古さを感じないのは素晴らしい。 宇宙飛行士を目指す人は皆読んでいるというが、宇宙に行くことが宇宙飛行士にとってその人生を一変させるほどのインパクトを持っていることがよ...
40年以上前に書かれたものが、形を変え版を重ね今に読み続けられている良書。 当時より宇宙は身近になっているものの、古さを感じないのは素晴らしい。 宇宙飛行士を目指す人は皆読んでいるというが、宇宙に行くことが宇宙飛行士にとってその人生を一変させるほどのインパクトを持っていることがよくわかる。神を感じるなどはアメリカ人の宗教観にも沿ったものだろう。 人間が宇宙で生きていけないのは、気圧がないためという事は初めて知ることができた。宇宙服が与圧のためということで高額になるのはとても理解できる。宇宙を知る意味でとても参考になる。
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今さらですがなんで私は大学に行って好きな事を勉強しなかったんだろうかと後悔してます。 経験や知識は宝物だと改めて実感。
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約40年前に刊行された宇宙飛行士達へのインタビュー。どの飛行士達もスピリチュアルな何かを得て帰っていた。流石の立花さんもまさか中国が月へ有人飛行させるとは想像できなかったのでは。
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