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T・B・グラバー の商品レビュー

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2023/05/08

長崎に行く機会があり、グラバー園にも立ち寄ったのですが、その際に本書を売店で購入しました。200ページほどの分量ですし、外国人の著者にも関わらずきれいな日本語ですのであっと言う間に読了できました。私自身はまさに長崎の大浦地区に数日滞在し、あちこちを散策していたので、本書に登場する...

長崎に行く機会があり、グラバー園にも立ち寄ったのですが、その際に本書を売店で購入しました。200ページほどの分量ですし、外国人の著者にも関わらずきれいな日本語ですのであっと言う間に読了できました。私自身はまさに長崎の大浦地区に数日滞在し、あちこちを散策していたので、本書に登場する地名もたいていわかりましたし、幕末、明治時代の長崎の写真も紹介されていて、非常に興味深く読みました。その意味では本書は長崎滞在中もしくは訪問前後に読むのがおすすめかもしれません。 本書のテーマはスコットランドから若くして渡日したグラバー氏の一生ではありますが、中身はそれだけではありません。本書を通じて、幕末から明治にかけての長崎の状況(外国人居留地としてどうにぎわっていたか)、さらにグラバーが仲介した、薩長を中心とした倒幕勢力への軍艦や武器の販売、また明治時代以降の高島炭鉱開発やキリンビールの発展など、まさに日本の近代史を学べるような内容にもなっていました。 本書を読んで伝わってきたのはグラバー氏の人望の強さです。伊藤博文など明治維新の立役者たちが若かりし頃にグラバー氏のお世話になっているので、それ自体が感謝されているのはもちろんあるとは思いますが、なにかそれ以外にグラバー氏の人格、正義感、礼儀正しさなど、日本の重鎮たちから尊敬されるような資質を備えた人であったのかなという印象を持ちました。本書を読んでまた長崎に足を運びたいと思いました。

Posted byブクログ

2021/02/08

わかりやすくまとまっている。 新説・新資料も盛り込まれていて面白かった。 「あとがき」は一読の価値あり。

Posted byブクログ