るんびにの子供 の商品レビュー
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お化けは怖いものではなくて、向こう側へ行ってしまう人間のはなし。好きやなあ。怖い霊などという、そういう怖さは無いんよな。日本の怪談、文章の怪談は、爽やかで、良い。
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短編集7編。 第1回『幽』怪談文学賞短部門大賞受賞作の『るんびにの子供』を読んでみたが、 ホラーというより人間の怖さを表現している作品であり、 自分が思っていたものとは違っていた。 もちろん、それはそれで怖いのだけど。 う~ん。でもあまりピンとこない。 最終話の「狼魄」は結構良かった。 岩井志麻子の解説が強烈。
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7つのホラー短編集。 どれも結構好きだった。 『とびだす絵本』はちょっとファンタジーっぽく あれはハッピーエンドだよな。 『狼魄』は呪いの話なのだが、これが1番好み。 大人しそうなあの人がねぇ…。
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怖いですよねぇ、この帯。「お母さんにも見えるんですね、あの子が」って。読みはじめて、表紙の女の子が何者かわかったときにも、ひ〜っ。 ホラーは苦手なはずが最近は好んで手を出しているから、もはや怖がりですなどと言うと「どの口が言う」と言われそう(笑)。 短いものは5頁、あとは30...
怖いですよねぇ、この帯。「お母さんにも見えるんですね、あの子が」って。読みはじめて、表紙の女の子が何者かわかったときにも、ひ〜っ。 ホラーは苦手なはずが最近は好んで手を出しているから、もはや怖がりですなどと言うと「どの口が言う」と言われそう(笑)。 短いものは5頁、あとは30〜40頁程度の怪談は、どれもすぐに読めてわかりやすくて居心地が悪い。怪異そのものよりも、その現象を呼び込んだ人の心の裡に身震いします。 それより怖いのは、そんな主人公たちの心を「ちょっぴりわかるなぁ」と思ってしまう自分。自身が怪異を操れると知ったとき、その力を使いたくなるほどムカつく相手って、きっと人生で何人かは出会う。思うだけで実際には使ったりしないと思うけど、思いたいけど。ぞわぞわします。
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巻末の岩井さんの解説に出てくる諺「黙り者の屁は臭い」そのままに、この短編集はどれも強烈に静かな狂気がプンプン臭う。 震え上がるようなホラーのパンチは弱いが、奇妙で不思議、ゾクッとくるその余韻は一級品。 それまで頭で思い描いていた映像が終盤ガラッとひっくり返る印象的な『キリコ』。 満州からの決死の逃避行の話と現代が交わる『狼魄』は、実際に当時の女性が直面したであろう恐怖に身がすくむ。現代の優佳は狼魄を彼女に使うようだけど、優佳の旦那にもできることなら『キリコ』の茶碗の水を…って思った自分もなかなかに臭い女だ。
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