「人間以後」の哲学 の商品レビュー
SFを楽しむ者にとって「人間が滅んだ後の地球」である とか「人間が生まれる前の地球」を想像するのは別段難しく もなく、よくあることと言ってもいいだろう。人新世の哲学 とはそれを「哲学」の問題として「実感」できるかどうかと いうことなのではないだろうか。 感じるということ、開かれ...
SFを楽しむ者にとって「人間が滅んだ後の地球」である とか「人間が生まれる前の地球」を想像するのは別段難しく もなく、よくあることと言ってもいいだろう。人新世の哲学 とはそれを「哲学」の問題として「実感」できるかどうかと いうことなのではないだろうか。 感じるということ、開かれているということが重要な点で あるような気がした。
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人新世についての考察を、さまざまな思想家を手掛かりに自由に展開しようとした書物。たんなる感想の延長にすぎないところもなくはない。
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気候危機に直面したいま、言語を重要視する公共圏の概念を超えて、脱人間中心の世界を「探っている」。 解決のヒントは西田哲学にあるのでは、という示唆で終わってしまっている。情緒的を通り越して、あとがきは感傷的にすら感じた。 アーレントを始め、多くの思想家の言を多く引用しているが、...
気候危機に直面したいま、言語を重要視する公共圏の概念を超えて、脱人間中心の世界を「探っている」。 解決のヒントは西田哲学にあるのでは、という示唆で終わってしまっている。情緒的を通り越して、あとがきは感傷的にすら感じた。 アーレントを始め、多くの思想家の言を多く引用しているが、解決の光明が見えなかったため、4つ星とした。
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