きっとどこかに の商品レビュー

リチャード・ジョーンズ(著者),福本友美子(訳者)

2023/12/07

借りた本：県立図書館
(2023年11月28日)

“ひとりぼっちの　かわいそうな　こいぬには
かえるばしょが　ありません。
じぶんのものと　いえるのは
くびにまいた　あかい　スカーフだけ。

あるひ、ながれるかわに　おちた　はっぱを
おいかけて
こいぬは　まちに　まよいこみ……”
(表紙より引用)

絵本の構図というのでしょうか、とても素敵です。
こいぬの“かわいそう”な様子が伝わってきて、読みながらも応援したくなる。
最後はハッピーエンドなんだけど、そのハッピーなところをもう少し見たかったかな。なので星4つ。
こいぬが可愛すぎて、家にも置いておきたい絵本です。

2023/09/01

〝独りぼっちの可哀そうな仔犬には､帰る場所がありません...分のものと言えるのは､首に巻いた赤いスカーフだけ...
ある日､流れる川に落ちた一枚の葉っぱを追いかけて､仔犬は町の中に迷い込んでしまいました･･･〟まだ見ぬ未来を信じて歩み続ける､切なくもあたたかい仔犬の物語絵本です｡･･･毎朝のウォ－キングですれ違う､飼い主に連れられた足の短いワンちゃんがいます｡この絵本をみるうちに､立ちどまって愛想を振りまいてくれるワンちゃんが目に浮かびました｡どんなことを考えながら散歩しているのかと思いながら､何度も振りかえる自分の姿と重なりました｡

2021/03/29

「ドッグが出て行け！って言われてたのが、可哀想だった。ドッグが公園で丸まってたのが可愛かった。女の子が、ドッグにスカーフをかけてあげるのが優しかった」

2020/11/13

ひとりぼっちのかわいそうなこいぬ。
ひゅーひゅーとかぜがふいて、あめがふるなかを、どこにいけばいいかをさがしにはしりだしました。くびに赤いスカーフを巻いて。

町の人間はだれも気付いてきれません。おなかがへったけど、だれもやさしくしてくれません。
赤いスカーフもどこかへいって、こいぬは公園でぎゅっと小さく丸くなりました。

野生のイヌは野生のイヌの幸せがあるかも…と思ったけど、スカーフを巻いてたのでヒトに捨てられたイヌなのだろうなあと。
こいぬを見てくれていたヒトがいて良かった。

2020/10/12

ひとりぼっちの子犬は、どこかいくところをさがしていました。誰にも気づいてもらえず、さ迷い歩いているうちにすっかりくたびれてしまいました。でも本当に誰も子犬に気づいていないかな？
幸せなラストにほっとします。優しい色、効果的なレイアウトで子犬や女の子の心のうちを表現しています。