シュタイナー教育100年 の商品レビュー
海外あるいは日本におけるシュタイナー教育学校について具体的な教育内容として、歴史、科学、道徳など、学年に応じて実態を描いたものである。 シュタイナー教育の理念についてはそれほど多くはないが、シュタイナー学校で何をどのように教えているのかを知るには役立つであろう。
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シュタイナー教育が正式な国の教育システムとして認められず、「非認可幼稚園・学校」の扱いを強いられていること、それは世界的にも同じ動向であったことは初めて知った。それほどユニークな考え方とは思わないが…。原経験、直接体験を重視する教育との考えは現代的な方向とも思う。ナチスドイツ政権...
シュタイナー教育が正式な国の教育システムとして認められず、「非認可幼稚園・学校」の扱いを強いられていること、それは世界的にも同じ動向であったことは初めて知った。それほどユニークな考え方とは思わないが…。原経験、直接体験を重視する教育との考えは現代的な方向とも思う。ナチスドイツ政権下でのシュタイナー教育の閉鎖の動き、そして復活、東独での再閉鎖などの歴史が興味深かった。日本のシュタイナー教育の現状も良く理解できた。シュタイナー教育が12年一貫校を理想としていること、キリスト教色はあるものの、各地の宗教を大切にしていること、自分自身を見つめなおし、新しいアイデアをじっせんに移す機会に価値をおいていることから、藝術に対して発達した感覚を持つ人が育つとの説明は面白い。一方でIT機器が子どもには必ずしも成長の力にならないという考え方も賛同できるところである。また理科の実験において最初に結果を予想させることはせずに、まず観察させるとは意外だったが、大切なことだと思う。この考え方は参考にしたいと思った。
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