二度消えた甲子園 の商品レビュー
さすが同世代の須江監督。 当時の野球部はまさに一部の人しか戦力にカウントされない仕組み。 その仕組みを壊して一人一人に役割と挑戦する心を持たせようとするその指導方針に感服する。野球を学ばせるなら仙台育英がいいと思わせられた。 監督のもとで学んでる生徒たちも真摯に野球に向き合...
さすが同世代の須江監督。 当時の野球部はまさに一部の人しか戦力にカウントされない仕組み。 その仕組みを壊して一人一人に役割と挑戦する心を持たせようとするその指導方針に感服する。野球を学ばせるなら仙台育英がいいと思わせられた。 監督のもとで学んでる生徒たちも真摯に野球に向き合っている。自分は誠実に向き合えなかったので、一度そのような環境で野球を学んでみたかったなぁと思わされた。
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今夏、甲子園で優勝を果たした仙台育英・須江監督の著書。優勝スピーチを聴いて、この人の言葉をもっと聴きたい、と思った人はたくさんいたと思う。私もそのひとり。すっかり魅了されてしまった。で、本を探したらあった。しかもこれ、2020年7月に書き終えたものだった。 指導者よこうあれ、と乱暴にいうこともできるけど、読んでいくうちに、これは須江先生のこれまでの経験(特に大きな挫折)、人柄が積み上がって、須江先生ならではの指導法ができあがったんだな、と思った。真似してできるようなもんじゃない。考え続けている人だ。 気づきポイントは多くあったんだけど、ざっと並べると教育には時間がかかること。生徒を導くときは、時に「待つ」こと。誰ひとりとりこぼさずに観察すること。指導者にも弱点はあって、そこをどう冷静に見つめ、補強していくかを考えること。そして「伝える」ことの大切さ。すなわち「言葉」の大切さ。そんなことをつらつらと胸に感じとりながら、読んだ。 他にもすごいなあ、と思ったのは。 2020年の春と夏の甲子園中止。決まってから伝えるのもひとつだったかもしれないけど、須江先生は前もってそうなるかもしれない、と伝え、選手たちに考えさせた。 あと、大阪桐蔭のこと。私も頭から「それだけいい選手そろえれば強いわ!」と半ギレしてたけど、須江先生はちがった。「いい選手がいるからといって春夏連覇はできない」「あれだけ能力の高い選手が揃っていながらも、個々が勝利のために献身的にプレーしている」そして、西谷監督を絶賛していた。なるほど。 日本一になるずっと前から掲げていた、須江先生のスローガン「日本一からの招待」。この言葉が胸にひびくのは、須江先生の謙虚さからきているのかも、とこの本を読んで思った。
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「教育者はクリエイターでなければならない。」 中学、高校野球の最先端の野球を体現している仙台育英高校、秀光中学野球部で指導をされている須江監督著。どの章も言葉通り、様々なことを造り出している。とても参考になりました。今後もアマチュア野球会を間違いなく引っ張るのはこの方々だと思い...
「教育者はクリエイターでなければならない。」 中学、高校野球の最先端の野球を体現している仙台育英高校、秀光中学野球部で指導をされている須江監督著。どの章も言葉通り、様々なことを造り出している。とても参考になりました。今後もアマチュア野球会を間違いなく引っ張るのはこの方々だと思います。
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