日本は戦争に連れてゆかれる の商品レビュー
読みながら違和感や嫌悪感を感じる読者も居るだろう。筆者は海が見える崖の上の居所から自身の考えを独り言の様な形で綴る独白体で記述していく。今日あった出来事や感じた事を書く日記ではない。日付(主に月までで日付はX日としている)を書かないのは過去数十年に自身が研究された内容を纏める中で...
読みながら違和感や嫌悪感を感じる読者も居るだろう。筆者は海が見える崖の上の居所から自身の考えを独り言の様な形で綴る独白体で記述していく。今日あった出来事や感じた事を書く日記ではない。日付(主に月までで日付はX日としている)を書かないのは過去数十年に自身が研究された内容を纏める中ではさほど意味を持たないし、目まぐるしく動く社会の変化やニュースで流れる「今日の出来事」の様なピンポイントの事象との整合性を意識しての事かもしれない。恐らくは真実性が大いに疑われるネットやテレビ報道には全く関心は無いのだろう。その意味では同感する。 正義が何か、真実は何か、正しさとは何か、人間とは何か、これらは自分で探し出して答えを導き出すしか無い。与えられる情報をそっくりそのまま鵜呑みにするのは筆者が言う様に知的とは言えない。その点考え方には共感を多く覚えるのだが、内容については私含め読者の多くは、複数の違和感を持つのではないかと感じる。 今もなお世の中を騒がせる新型コロナに対する、国民の極端な反応に疑問を抱く気持ちも理解するが、リスクに対してどのレベルで応じるかは、やはり一人一人が決める事だ。両親、祖父母の健康と長生きを願う子や孫の気持ちも当然に存在する。ここまで筆者を孤独に感じさせる要因は何だろう。終始その様な疑問を抱きつつ、事象の要因や問題の原因を断定的に述べていく姿に若干の違和感を感じながら読み進める事になる。 筆者の狙いはそこではないかと思う。だから独白体を用い、断定的で物議を敢えて醸し出す様な記載をとり、我々読者に「自分の頭でしっかり考えなさい」と訴えているなら、私はその術中にはまっているのかもしれない。 静かな疑問と考察への熱い気持ちを捨ててはならない、そう訴えているようだ。
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本日、ウクライナとロシアが戦争状態に入った。 本書が脳裏に浮かんだ。 ある意味、印象的だったのは、 1941年(昭和6)の2月8日の早朝、「大本営発表」で真珠湾攻撃があったとラジオで放送されたとき。このラジオ放送で、日本国民の全員が一瞬、騒然となって血相を変えた(だろう)。けれども、次の瞬間から、日本国民は吹っ切れたように、戦争にのめり込んでいった。このとき日本人は、一瞬のうちに集団発狂状態に陥ったのだ。 しかし、日本がアメリカと戦争を始めるなどと思っていた日本人は、ほとんどいなかったのだ。日本政府の一番上のほうと、軍部の上のほうのわずかな人間たち以外は、アメリカと戦争するなどとは思いもしなかったのだ。 これが真実だ。それなのに一気に吹っ切れたようになって、日本人は集団狂躁状態に突っ走った。このことが怖いことなのだ。 というところ (本著ではもう少し詳しく書かれています。) 自分は戦争したくないといくら思っても、そのように振る舞えない、もしくは今回のワクチンのように流されて行く人が多数になってしまう。ことをあらためて考えさせられる良書でした。 政治家選びは、慎重にしましょう。
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いつもながらの副島さんの発する警告の本です。 副島さんには、鼻で笑われているというか、相手にすらもされていない身分の私ですが。 ・人類は、80年に一度くらい、どの国でも必ず戦争をしている。これは人類史・歴史の法則。法則は法則。主観や願望ではなくて、現実は冷酷に着々と、第三次世界...
いつもながらの副島さんの発する警告の本です。 副島さんには、鼻で笑われているというか、相手にすらもされていない身分の私ですが。 ・人類は、80年に一度くらい、どの国でも必ず戦争をしている。これは人類史・歴史の法則。法則は法則。主観や願望ではなくて、現実は冷酷に着々と、第三次世界大戦への戦争に進んでいる。 ・どうせ歴史は繰り返す 1.好景気 2.そのバブル景気が崩壊する3.大災害に見舞われる(東日本大震災)4.大恐慌が襲う5.戦争が来る ・中国では、いろいろな戦争のために準備をしてきた、まさしく戦場の医学で、国民を救った。この中国の強さを、私たち日本人は、もう少しホンキで正面から考えたほうがよい。 ・戦争に反対した、清沢洌と同志たち ・人間世界を貫く5つの正義 正義の中で、ポリスの正義=公共のために戦い、身を捧げる。この正義が1番目の立派な正義。 自分なりに、副島さんの警告を受け止めていきたいと思います。
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<目次> 第1章翼賛体制への道ー80年前と現在 第2章次のラージウオーと日本 第3章新型コロナウイルスの真実 第4章暗い未来おを見通す いつもの副島節。 今回はいまいち。
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日本は千層に吊れてゆかれる狂人日揮2020(祥伝社) 著作者:副島隆彦 発行者:祥伝社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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