父滅の刃 の商品レビュー
【父性を取り戻せ!】 面白かった。 自分は父親の愛情不足の下に育ったと思うし、それによって「もっとこうあるべき」と常に強さを追い求めてきた。今もその流れの中にいると思う。 父は昔ながらの昭和の男って感じで、家のことは母がやること、男は仕事、というような信条があったように思う。...
【父性を取り戻せ!】 面白かった。 自分は父親の愛情不足の下に育ったと思うし、それによって「もっとこうあるべき」と常に強さを追い求めてきた。今もその流れの中にいると思う。 父は昔ながらの昭和の男って感じで、家のことは母がやること、男は仕事、というような信条があったように思う。しつけも厳しかったし、特段コミニュケーションを密に取るってこともなかった。顔色を伺うようになったり、人に自分の本音を打ち明けるのが怖いとか、いろんな防衛反応が生理的に起こってしまうのもそうした環境があったからかも。 最近は「師」の存在が欲しい、と強く思うのは、自分の中で父性を取り戻す、強化していくことが人間的な成長に繋がると本能で感じられているからだと思う。そこを再認識できたことはすごく大きな自信。間違ってなかった。 父性を取り戻すには、特に、 ・自分が「自己成長」し、自分のビジョンを持てる大人になること ・父親以外の尊敬できる誰か「メンター」に父性を求めること の2つが大事。やっぱり、ボスが必要だった…。 幸い、和解はできているように思う。実家に帰る頻度、父親と過ごす時間はグッと増えた。やっぱり家族のもとに帰る、という時間はかけがえのないものだと思う。 「自分で決断し、行動して、自分の力で切り開くしかない」 父性を磨き、母性とのバランスの取れた、カッコいい大人、父を目指していきたい。
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アメリカ・日本の映画やアニメに描かれる父性は、強い父・頑固親父→父性の敗北→父性の不在・消滅。鬼滅の刃の大ブームは、父性消滅に抗する刃、強さと優しさ(父性と母性)の両方を備えた主人公炭次郎。 知っている映画がたくさん出てきて、そういえばそんなストーリーだったなと読んでいて楽しい...
アメリカ・日本の映画やアニメに描かれる父性は、強い父・頑固親父→父性の敗北→父性の不在・消滅。鬼滅の刃の大ブームは、父性消滅に抗する刃、強さと優しさ(父性と母性)の両方を備えた主人公炭次郎。 知っている映画がたくさん出てきて、そういえばそんなストーリーだったなと読んでいて楽しいです。ヒットするということは、その時代の社会に受け入れられるということなので、社会がどう変わってきたかの流れがわかります。
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父性の変遷について、日本や世界の映画史を題材に紹介 観たことない映画も分かりやすく説明してくださるので、読みやすいし、 映画が題材で、読んでて楽しいです
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父親探し…目標探し(尊敬だったり悪役だったり) 父親殺し…目標達成 良き父↓ 1メンター、リーダー。 2尊敬。 3灯台。なりたい。 4たくましさ。 5普遍。 6規範。 7共有できるビジョン。 悪しき父↓ 1敵。 2恐怖。 3反面教師。なりたくない 4他者への暴力性。 5エスカ...
父親探し…目標探し(尊敬だったり悪役だったり) 父親殺し…目標達成 良き父↓ 1メンター、リーダー。 2尊敬。 3灯台。なりたい。 4たくましさ。 5普遍。 6規範。 7共有できるビジョン。 悪しき父↓ 1敵。 2恐怖。 3反面教師。なりたくない 4他者への暴力性。 5エスカレーション。 6権威主義。 7独善的、利己的。 模範的なサラリーマンは、 尊敬できる良き父でなく 目標を示せない普通の父かもしれない。 父性は、断ち切る。貫く。規範。 母性は、包む。受容する。愛。(呑み込むウロボロス) ゴールデンカムイみたく男女互いをリスペクトしたいね。
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■父性とは? 父親の影が薄い家庭で育った子供が、メンタル疾患や不登校になっている例が多い、とのこと。 しかし、なぜ? それが、父性と関連がある、ということなのである。 では、父性とは何か? 規範、ルール、ビジョンを示し、社会での生き方を示すもの (p58) 理想的な父親「Go...
■父性とは? 父親の影が薄い家庭で育った子供が、メンタル疾患や不登校になっている例が多い、とのこと。 しかし、なぜ? それが、父性と関連がある、ということなのである。 では、父性とは何か? 規範、ルール、ビジョンを示し、社会での生き方を示すもの (p58) 理想的な父親「Good Farther」というのは、適度な「強い父性」と「個性」を持つ、とのことである。(p274) 「Good Father」の条件をまとめると、以下の通りとなる。 (1)規範を示している (2)尊敬、信頼されている (3)「凄い」「そうなりたい」と思われている (4)ビジョン、理念を示している (p314) これをみると、良いリーダの条件と「Good Father」の条件は一致しているのである。 しかし、誰もがこんな「Good Father」になれるとは限らない。しかし、目標、理想として持つことは、誰でも可能である。 ■映画作品を通して 本書では、様々な映画を通して父性を語っている。特に印象深いものをあげる。 ・「天気の子」を始め、新海監督の作品は、「父親不在」 ・「そして父になる」が教えるのは、「父親は子供の養育を通して、初めて「父親になる」 」(p383)ということである。 ■自分自身を振り返る 本書を通して、自分自身の現在の状況も「父性」という観点から見直しを迫られる。 ・自分の子供は、「父親不在」の影響を受けているのであろうか? ・自分自身の「父親殺し」は終わっているのであろうか? ・自分は「Weak Father」?もし、そうなら、それを乗り越えていくべきなのか。 ■「カラマーゾフの兄弟」と「父親殺し」 ・本書を通して、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に関して、新たな見識が得られた。「カラマーゾフの兄弟」は、文字通り犯罪としての「父親殺し」の物語である。しかし、そこに隠されているのは、心理学的な「父親殺し」の物語だったのである。三兄弟が、それぞれのやり方で、「父親殺し」を敢行していたのである。あの、三男の心清らかなアリョーシャですら、そうなのである。 ■今後 今後は、以下のことにも広げて考えていきたい。 ・ユング、フロイトは、父性をどうとらえているのか? ・アドラー心理学に基づく子育てとの親和性。 ・応用行動分析学による子育ての奥田健次さんの考えとの親和性。
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◯現実社会での「父性の喪失」は、メタファーや象徴という意味において、「神の喪失」として表現されるのです。(119p) ◯自分で決断し、自分で行動し、自分で道を切り開いて生きていく。そんな生き方が要求される時代。(407p) ★2012年に出版された『父親はどこへ消えたか』に増...
◯現実社会での「父性の喪失」は、メタファーや象徴という意味において、「神の喪失」として表現されるのです。(119p) ◯自分で決断し、自分で行動し、自分で道を切り開いて生きていく。そんな生き方が要求される時代。(407p) ★2012年に出版された『父親はどこへ消えたか』に増補再版したもの。父性という切り口で映画やアニメを見てみると新たな発見があり面白い。
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