信長徹底解読 の商品レビュー
織田信長の虚像と実像を、歴史学と文学の両分野からトピック毎に論じる内容。歴史学による実像の前提知識を踏まえて読む、文学を中心とした虚像の形成過程が面白い。江戸期における文学・演劇方面での語られ方の変化が興味深かった。
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尾張のうつけ時代から本能寺の変まで14章構成の解説本。 実像編と虚像編で2つの視点で解説してある。虚像編は時代を経た記録(司馬遼太郎の小説も入る)でどう変遷していったか考察されている。本が書かれた時代によって評価が変わるところが特長。比較的同年代の「信長公記」から始まり軍記、講談...
尾張のうつけ時代から本能寺の変まで14章構成の解説本。 実像編と虚像編で2つの視点で解説してある。虚像編は時代を経た記録(司馬遼太郎の小説も入る)でどう変遷していったか考察されている。本が書かれた時代によって評価が変わるところが特長。比較的同年代の「信長公記」から始まり軍記、講談、歌舞伎、小説を経て真実から遠ざかっている感もある。 そもそも実像も二次資料とされる信長公記なので何が真実なのかは厳密に求めるのは不可能だと思われる。恐らく日本人の思い描く織田信長は大河ドラマで作られたという事。
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