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通貨の凋落で金急騰がはじまる! の商品レビュー

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2021/01/11

年始めの三連休で、昨年末の大掃除で見過ごしていた読みかけ本の一冊です。半分程度まで読んでいたので、流し読みですが残りを読んでみました。 私が理解したこの本のポイントは、ゴールドはいよいよ通貨に代わって久しぶりに重要視される、ゴールドに基づかない通貨(円、ドル、ユーロ)は価値が下...

年始めの三連休で、昨年末の大掃除で見過ごしていた読みかけ本の一冊です。半分程度まで読んでいたので、流し読みですが残りを読んでみました。 私が理解したこの本のポイントは、ゴールドはいよいよ通貨に代わって久しぶりに重要視される、ゴールドに基づかない通貨(円、ドル、ユーロ)は価値が下がるので、ゴールドの価値は一定であるが、価格は上がることになる。 筆者によれば、65歳以上の方々は、今後生きていくのに必要となる2000万円程度を、円で持つのではなく、ゴールドやスイスフランに替えておくのが良いとのことでした。それ以下の人達は、頑張って働きなさい、ということでしょうか。 以下は気になったポイントです。 ・2018年時点の世界の産金コストの平均値は、1トロイオンス(約31グラム)辺り、897ドルである(p43) ・中国はSDRの構成通貨に入るためにIMFに対して外貨準備の状況の報告が必要であり、金準備の状況が明らかになった。2015年において1658トン(2009年以降で604トン増加)である(p57、58) ・今から20年前の金生産国は、南ア、米国、オーストラリア、カナダ、であったが、現在は、中国・オーストラリア・ロシア、米国である、中国は2007年からトップである(p129) ・1990年代はフォールドにとっては試練の時代であった、地政学リスクは沈静化して平和と繁栄の時代が訪れて安全資産としてのゴールドに出番はなかった(p171) ・2009年6月から始まった米国の景気拡大は、2020年2月に終わり、3月以降は景気後退期に入ったと認定された(p201) ・ゴールドは妥当な価格を計測するのが困難だが、参考値として2011年いぜんの過去最高値(1980年850ドル)があり、それから40年、当時の価格を米国の物価上昇率を元に現在に焼き直した実質価格は、2500ドルほどであろう(p238) ・ゴールドから通過を見た場合、円以外の通貨は軒並みゴールドに対して減価している、つまり、ゴールドに負けていない唯一の通貨が日本円である(p254) 2021年1月11日作成

Posted byブクログ