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カロリーが足りません の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2021/07/12

荒廃した池袋で戦う元社畜の“僕”と携帯AI・クオヴァディス。モンスター化した生物やら狂気的なドローンやら、死と隣り合わせのサバイバル状況で殺伐とするどころか脱力しかけるのは、僕とクオヴァディスの会話が漫才のボケとツッコミのようだからか。コンビニの偉大さをひしひしと感じた。クオヴァ...

荒廃した池袋で戦う元社畜の“僕”と携帯AI・クオヴァディス。モンスター化した生物やら狂気的なドローンやら、死と隣り合わせのサバイバル状況で殺伐とするどころか脱力しかけるのは、僕とクオヴァディスの会話が漫才のボケとツッコミのようだからか。コンビニの偉大さをひしひしと感じた。クオヴァディス共々、どういう仕組みなのか謎だが、生存戦略アプリでカロリーを代償に生き抜く様が危なっかしくも面白いSFだった。

Posted byブクログ

2020/09/21

 ポストアポカリプスな終末世界をゲームライクな謎アプリによる自己強化で乗り切る、バトルメインのバディ物語である。  ネット小説の書籍化ながら、西島大介さんによるポップな表紙に挿絵を入れないスタイルで、どちらかというとわりとしっかりSF物として売り出したい意志を感じる書籍化だ。  ...

 ポストアポカリプスな終末世界をゲームライクな謎アプリによる自己強化で乗り切る、バトルメインのバディ物語である。  ネット小説の書籍化ながら、西島大介さんによるポップな表紙に挿絵を入れないスタイルで、どちらかというとわりとしっかりSF物として売り出したい意志を感じる書籍化だ。  実際のところ、明るく楽しいライトテイストな異形とのバトル物でありつつ、その底面にあるのはSF的な軸足がしっかり定めてある印象であり、この一巻収録分では綺麗に収めつつ、その香りが漂っている。  一冊の本としては読み応えもあり、収まりもいいので評価のしやすい作品なのだが、ネット小説の書籍化としては少し評価に困るところがある。  書籍化における最大の魅力である挿絵をオミットしているし、一読した印象では加筆もそこまで大幅には行われていない。  加えて、元から横書きを前提にした顔文字ネタを差し挟んでいる作品であり(相方役のAIがほとんど常時使用している)、縦書きで問題があるほどではないが、横書きのネット版の方が読みやすいのも事実だろう。  ネット版を読んでいない方にとっては判断要素にはならないが、ネット連載の読者としては悩むところではある。  ここでは作品単体としての評価を重視して星五つで評価しているが、その辺で判断が分かれるところはあるかもしれない。

Posted byブクログ