デジタル時代の人材マネジメント の商品レビュー
現在、もっとも流動性の高い職種が「デジタル人材」ではないだろうか? ここ2~3年で、勤める会社にも取引先にも、「○○で△△やっていた」という人材が、“鳴り物入り”で転職してくることが増えた。。 流動性が高く、賃金水準も(、そして気位も高い)デジタル人材をどう処遇していくべきか...
現在、もっとも流動性の高い職種が「デジタル人材」ではないだろうか? ここ2~3年で、勤める会社にも取引先にも、「○○で△△やっていた」という人材が、“鳴り物入り”で転職してくることが増えた。。 流動性が高く、賃金水準も(、そして気位も高い)デジタル人材をどう処遇していくべきか、組織づくりをしていくべきか、を考えるうえで役に立つのが本書だ。 人材のタイプ、雇用制度の作り方、組織のあり方、人材配置、モチベーションの与え方といった、デジタル人材に関わるさまざまな論点を体系的に整理している。 たぶん、一つの正解はなくて、本書にあるようなケースから取捨選択して、自社や部門に最適な形を選んでいくしかないのだろう。 納得感があったのが、「マネジメント側は、有期雇用契約社員との対話の中で常に『本人の興味関心を満たせる仕事が付与できているか』『退屈していないか』等を考察する必要がある」というくだり。 ちょっと前に、優秀な派遣のデジタル人材がやめちゃったのも、たぶんモチベーションが下がったから。 人材という意味では、非正規の社員も同じだ。急にやめたりがしやすい分だけ、事業上のリスクにもなり得る。 今や非正規の人に頼らざるを得ない構造になっている会社は多い。正社員ばかりに偏った人材マネジメントの考え方、議論を改めるべきだろう。 ただ、最も変わらなきゃいけないのは、DX、DXと旗を振りつつ「なんでもいいからデジタル買って来い!」とばかりに指令を発する会社の偉い人たち(SDGsでも同様のことが起こっているとか 笑)。 デジタル人材の話す専門用語に圧倒され、おかしな人材を採用してしまったり、どうみても無理なプロジェクトを進めてしまったり。 少しは自分でデジタルツールでも試してみればいいのに。。。
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