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フェミニズム大図鑑 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/07/15

フェミニズムに関してとても詳細に記述されている本。図鑑というだけあって、フェミニズムに関するあらゆるトピックや人物紹介などが網羅的に記述されている。時系列に載っているので、参照もしやすい。me too運動など、最近の動きなども載っている。ジェンダー学・フェミニズム研究を目指す人は...

フェミニズムに関してとても詳細に記述されている本。図鑑というだけあって、フェミニズムに関するあらゆるトピックや人物紹介などが網羅的に記述されている。時系列に載っているので、参照もしやすい。me too運動など、最近の動きなども載っている。ジェンダー学・フェミニズム研究を目指す人は必読の書。 p.222 三重の植民地化 欧米のフェミニズムが第三世界の女性たちを抑制することを三重の植民地化と呼ぶ。ポストコロニアル・フェミニストによると、第三世界の女性は1番目に植民地支配によって、2番目に家父長制度によって、3番目には欧米のフェミニストによって植民地化されると言う。こうして人種はポストコロニアルフェミニズムの議論に於いて中心的なテーマとなった。 p.229 女性と貧困米国の研究者ダイヤのピアスは、女性の経済的資源や機会を制限する組織や社会の構造的な差別によって世界中の多くの女性たちが貧困に陥っている状況を、貧困の女性化と呼んだ。1950年から70年代にかけて女性世帯主の家庭が増えている状況を図示しながら、賃金労働や、ときには離婚も男性から逃げ自立するきっかけになるものの、仕事をしながら保育料を払う女性は特に経済的に不安定になると述べている。低賃金のピンクから揚げホームに従事する女性同士のパートナーシップだと、経済状況がさらに厳しくなる。 1980年代以降、構造的な人種差別は米国の所黒人女性の貧困化に拍車をかけた。レーガン大統領が推進した「麻薬との戦争」政策(1982年から1989年)と貧困地域の犯罪取り締まり強化により大勢の黒人男性が投獄された結果、黒人のシングルマザー家庭が増大し、黒人女性は「福祉の女王」だとする人種差別的なイメージができた。2011年に米国政府が発表した「アメリカの女性たち」だと題する報告書は、米国の女性たちの状況に進歩が見られないことを概ね認めた。学業に秀でていても、女性(特に非白人女性)は男性よりも賃金が低く、貧困ライン以下の暮らしを強いられる場合が多い。

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2021/06/16

フェミニズムの誕生 平等な権利を求めて 個人的なことは政治的なこと 差異の政治学 フェミズムの新しい波

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2020/12/25

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→ https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11471464&opkey...

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→ https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11471464&opkey=B160887219093856&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=100&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0

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2020/10/26

英語圏ではフェミニズム初学者向けの大学の講義でおすすめに入ることもある、定評ある本とのこと。 網羅的にフェミニズムとその周辺のうごきを一望できる概観書としてきわめて貴重であり、全体像をつかむ、あるいは手元において自分の明るくない分野を辞書のようにひくなどさまざまな使い方ができるか...

英語圏ではフェミニズム初学者向けの大学の講義でおすすめに入ることもある、定評ある本とのこと。 網羅的にフェミニズムとその周辺のうごきを一望できる概観書としてきわめて貴重であり、全体像をつかむ、あるいは手元において自分の明るくない分野を辞書のようにひくなどさまざまな使い方ができるかと思う。 それにひきかえ、おしむらくは翻訳。発売当初各所で指摘されていたが、翻訳・監修にフェミニズムを専門とする研究者や翻訳者を入れないとは…。初心者むけの軽い読みものならともかく、大図鑑と冠しているのだから、他の学問分野ではまずありえないことだろう。我が国における女性軽視が端的にうかがえ、皮肉なことにこの過程こそがまさにこの本の必要性を明らかにしてもいる。 実際的な問題として、定訳と異なる訳語、誤訳された用語等があり(Twitterなどに研究者等からの指摘がある)今から初めてフェミニズムを学ぼうという初学者の使用に耐えうる本ではなくなってしまっている。教養課程の大学生の自学等にはおすすめしにくいのでは。非常に残念であり、三省堂の見識を疑う。

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2020/09/13

完読はできていませんが、今年一番熱い文献の一つ。 ここまで網羅的にフェミニズムを概観するものはそうそうない。 政治学分野からも無視できないフェミニズムを現在進行形で感じることができる良書。ただ泣けるほど分厚い。 大学の講義だとどうしても講義の一分野(ウーマンリブ、ポジティブアクシ...

完読はできていませんが、今年一番熱い文献の一つ。 ここまで網羅的にフェミニズムを概観するものはそうそうない。 政治学分野からも無視できないフェミニズムを現在進行形で感じることができる良書。ただ泣けるほど分厚い。 大学の講義だとどうしても講義の一分野(ウーマンリブ、ポジティブアクションの視点など)として語られがちなのでこの文献は重要である。 おすすめ。

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2021/01/05

これは、英語圏中心だけど90年年代以降のいろんな動きも十分に紹介していて、よい図鑑・事典・有名人紹介だと思う。一部の用語は国内ではそのままカタカナで使われたりしているので、原語やカタカナがわかるようにしてほしかった感じはある。(例:ローンチカルチャー→低俗文化)

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